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さゆらのやばい冒険  作者: Maxladia
第2章 目的
35/60

第35話 エレクトロの過去

昔、小さな街でひっそり活躍していたAランクパーティー。

4人組で、スクールの同級生で構成されたパーティー。

エレクトロ「私と…ジャック、コマさぶろう、DJカミソリ…」


さゆら「きめえ名前しかいねえ」


仲良しでお互いがお互いを完全に理解しあったスクールの優等生4人のパーティー。そりゃ強かった。個人での戦力というよりパーティーの完成度が高くてAランクでも上位レベル。


エレクトロ「だったんだけどね」


その日はやけに調子が悪くて

みんな動きが悪かった

パーティー内の雰囲気も悪くて

そこに急に立ち塞がったのが


エレクトロ「…ミラーズシャドウよ」


さゆら「、、、!?」


ミラーズシャドウの誰かまではわからなかった

そいつが持ってるであろう固有能力(ユニークスキル)すら使われずにじわじわ追い詰められていく。


その時、ジャックが無理をした

あいつは責任感が誰よりも強かった

だって、リーダーだから


エレクトロ「それに触発されちゃってねぇ、みんな調子わるいってのに追い返したのよ。仮にもトップ層のAランクパーティーだしね」


エレクトロ「追い返したのはいいんだけどね」


そのミラーズシャドウの奴は炎魔法が得意だった


エレクトロ「当たり所が悪かったのよ」


ジャックの利き手。

何より大事な商売道具の手。

昔からずっと槍を握ってきた左手。

訓練に明け暮れる日々を送ってきた、皮の厚い、シュッとした彼に似合わないゴツい手。


敵の炎は特殊だった

中々消えなくて

戦闘中もジワジワとジャックの手を蝕んで


エレクトロ「ジャックは槍を二度と握れなくなった」


さゆら「、、、」


エレクトロ「それでもあいつが諦めなかったから追い返せたんだけどね」




エレクトロ「そしてあとから分かったんだけどね」


エレクトロ「わたしがいつもクエスト行く前に掛けてた水属性のバフ」



エレクトロ「かかってなかった」


水が炎に強いなんて幼稚園児でもわかる

もしも忘れていなかったら

バフを重要視していたDJカミソリの言うことを聞いていたら

もしあの時のミラーズシャドウが炎魔法使いじゃなかったら


エレクトロ「耐えられなく私がパーティーメンバーに無許可で勝手に抜けて、その2週間後にパーティーは解散したって」


エレクトロ「全部、私のせいなのよ」


エレクトロ「調子悪いと思ったらバフをかけ忘れていただけなのも、ジャックに無理させたのも、罪悪感に耐えられなくて逃げだしたのも」


1番稽古してたのも、スクールで成績優秀だったのも、リーダーの素質があったのもジャックだった。


さゆらは、いつも悪態ついてくるエレクトロが泣きそうになっいて、こんなに小さく見えたのは初めてだった。




さゆら「…エレクトロ」


でも、


エレクトロ「…なによ。失望した?」


今の私には


さゆら「そのミラーズシャドウの奴絶対倒そうな」


エレクトロ「…!!」



あんたっていう相棒がいるから



エレクトロ「、、、もちろんっ!!!」



イタリアンは9万ザイオンした。

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