鬼、神と邂逅する。
皆様初めまして。この度、執筆させていただくマキさんです。
この小説が良いと感じた場合は陰ながらでも、堂々たるものでも構いません。
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人間は醜く脆弱である。
己のために他者を蹴落とす生き物である。
その癖、自分が蹴落とされると被害者面ばかり。
人間は愚かである。
必要なときのみ上位者にすがり、信仰を捨て去る生き物である。
例外はいるみたいだがね。
何が言いたいかというとね、僕はうんざりしているんだよ。
数だけ増え続ける生き物に。
命の価値が下がってしまうじゃないか。
この世界に飽きてしまったんだよ。
だけど、この展開はさすがに予想はしていなかった。
鬼の王である私が驚愕したのはいつぶりだろうか。
僕は今、真っ暗な世界にいる。
目の前の神とやらを自称する輩の前にいる。
「私はこの神である。訳あって、貴殿をこちらに呼び出した。まず、いきなりこちらに呼び出した非礼を詫びよう。すまない」
声が出せない。
口の周りに靄がかかって話すことができないようだ。
「この世界では貴殿は話すことは叶わない。さて、呼び出した理由としてだが、君には違う世界に転生してほしいのだよ。神話に出てくるような化け物ではなく、人として。」
確かに僕は好き勝手に暴れた鬼の王である。
だが、人の子に転生だと?
そのような話は聞いたこともない。
いや、いま人間の世界にある『らいとのべる』というものにこういう展開があったと配下から聞いたことはあるが…
話せないので黙っていると、紙が話し出した。
「向こうの世界に行って何かしてほしいわけではない。ただ普通に過ごすだけでよいのだ。理由は神界規定によりひゃなすことができない。すまぬ、時間がないのでもう送らせてもらう。第二の人生、よきものになることを期待するよ。」
そうして僕は、暗い地面に落ちていった。




