薫の計画
過去の薫視点です。
子供っぽさはあまりありません。
僕は巴先生にある部屋へと連れて行かれた。
その部屋には巴先生以外にも何人か先生がいた。
「座って薫君」
僕は言う通りにイスに座った。
「それで君は今回のことどう思ってるの?」
「どうとは?」
「とぼけないで!君は自分のしてしまったことに責任を取れるの!?取れないでしょ!君はお友達に怪我をさせたのよ!反省してるの!?」
「ふ、ふふ、あははは!!」
僕は思わず笑ってしまった。
そんな僕を見て先生たちの顔は2種に分かれた。
一つは怒っている顔。
そしてもう一つは恐怖の顔だ。
「何がおかしいの!!」
もちろん巴先生は怒っている顔だ。
その時僕の頭に面白いアイデアが思いついてしまった。
「はは、巴先生」
僕は笑いを止めて、先程とはうって変わって顔は真剣に声は優しくありながら冷たい声で言う。
「そもそも先生方は解決すべき論点を間違えています」
「なにを!」
「しかし、確かに今回はやり過ぎましたね」
先生方はそれを聞いて少し表情を変えるが・・・
「まさか、ここまでアイツらが責任も取れないバカだったとは。僕も人の見る目があまりありませんねー」
「薫君!!」
今度は先ほど怖がっていた先生方も怒りを露わにしている。
「君は反省していの!」
「反省?ふふふ。巴先生、僕は今回の事は反省しました。なので保護者の皆さまに今回の出来事を僕から説明してもよろしいですか?」
先生方はそれを聞き話し合う。
話し合いが終わると巴先生が僕に向かってきた。
「わかったわ。明日の朝、保護者のみなさまを招待するから自分から話すのよ」
どうやら僕が本当に反省したと思ってくれた様だ。
「はい」
ふふふ、明日が楽しみだ。