第肆楽章 弐分音符
テクテクテクテクテクテク……。
「タンタンタンタン、タンタン、タン……」
んっ……待てよ……嗚呼、そうか! ガンバ〜るちゃんが来れ無いって事……多分、デェキャンタちゃんに傳わって無いよね? そうだよ! ガンバ〜るちゃんの事だから、わたしに連絡したからって、安心してる筈だよ! デェキャンタちゃんに、もう傳わってるって思ってる筈だからね? ん〜ん……そうなると……わたしから傳え無いとね? デェキャンタちゃんに、自然の流れで傳える事となると……? ん〜……?
テクテクテクテク……ピタッ!
「デキャンタちゃん! 御免なさい! 諸般の事情で、今日カンバ〜るちゃん…、来れなくなりまして?」
ん〜……諸般は、無いか? ん〜……無い無い……(ブンブン)!
「御免なさい! 天照ちゃんに捕まっちゃって、カンバ〜るちゃん来れ無いんです!」
明らかに説明不足だよな? 説明入れると長くなるしなぁ? あっさり言っちゃって、説明求められたら、答えるのが自然かな?
考えてても仕方無いか? 当たって砕けろ的な方が手っ取り早いし……そうしよっと!
「後は……最初の御免なさいの、イントネ〜ションをどうするかだな? 歩きなから何パタ〜ンか練習してみて、其れで行きますか!」