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断罪3

 3年が経ち、私はどこに出しても恥ずかしくない令嬢に育ち上がっていた。フランツ王子は王族の慣例として軍の学園に入っており、以前のように遊ぶことは無くなっていたが、(そもそも8歳を過ぎると貴族の男女は気軽に会うものではなくなるものだ)手紙のやり取りは行っていた。学園でのことが面白おかしく書かれており、中でもロイという年長の少年と仲良くなったようだ。恐らく、攻略対象のロイ・シュダウツだろう。寡黙で主人公へ一途な性格で、ゲームでの人気も高かった。彼との誼を結ぶことは、私の役に立つことだろう。15歳になると貴族の子息は社交界デビューをし、王宮への出入りが許され、王子やロイとも会うことができる。それまでに私ができることは、自身の魅力を少しでも上げておこと。


とすれば、

「お父様、前々からお願いしておりましたが、私に領地を一部お任せいただけませんでしょうか。」

「うむ…幼き子供に領地を任せるなどとんでもないと思っていたが、家庭教師たちはお前の理解力は大人にも及ぶと舌を巻いていた。試しにやってみるか」

「はい!ありがとうございます。」

「ただし、いいか。領民たちを決して不幸にはするな。彼らは私たちの大切な財産だ。」

「承知しております。お父様。」


 歴史や地理を学んで分かったことは、この世界の文明は中世レベルだということ。ならば21世紀の知識を持ってすれば、作物の生産量をあげることができる。うまく土地を治めた事実は、王子に嫁ぐにあたりきっと役に立つ。

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