エッセイ、えっセイッ! 観光の今(柳川の場合)
お手数ですが、タイトルのえっセイッ!のところは、長渕剛さんのモノマネでお願いします。ええ、深い意味はありません。
では、本題に入ります。五月の中旬に緊急事態宣言が明け、うちの柳川川下り会社も仕事が再開されました。
初日は大雨となり、お客様は0でした。
幸先悪いと思ったのと、これが現実かと思った次第です。
最初の週は一日、2、3隻の舟がでました。
土日にお客様は若干増え、10隻いかない程度です。
別の文でも触れましたが、以前は7対3で外国のお客様が利用されていました。
これは川下りに限ってのことではなく、他の観光地にも言えることだと思います。
ということは、3割の日本の方が来ている・・・こともありません。
県内には県外への自粛が呼ばれて、大ぴらに観光なんて状況ではないからです。
それに今は少しずつ生活を取り戻し、新しい生活に移行する時期でもあります。普通に考えて観光にいこうって余裕はありませんよね。
少しずつ回復をと思いますが、川下りは梅雨のシーズンが一番の閑散期なのです。
川下りは、オープンシップつまり吹きさらしです。
雨の日はレインコートを着用していだき、出発します。
まあ、普通、日本の方ならこの時期は皆遠慮しますよね。
でも、外国のお客様は滞在も限られていますので、この時期に来てくれた方々は乗っていただけます。
次は夏です。暑い日差しの日は結構大変です。
川下りの所要時間はおよそ一時間。炎天下だと・・・ですね。
これも外国のお客様だと、分かりませんよね。
なかなか厳しいシーズンが続きます。
それに現在の状況も油断出来ません。
コロナウィルスがいつまた猛威をふるうか分からないですから。
それでも、次第に街は活気を取り戻しています。
平日は車も増え、土日は飲食店にお客さんも多く見られます。
そうそう、うちの会社でもコロナウィルス対策、勿論行っています。
ソーシャルディスタンス(フィジカル)人と人との間隔は、しっかりとります。
パーテーションをつけて区切っています。
消毒洗浄は勿論ですね。
毎朝の体調のセルフチェックがあります。
消毒液を各所に用意しています。
基本、川下りは船頭が歌をうたったりガイドをしながら、竿で操船して進みます。
そうすると歌やガイドお話すると飛沫が飛びますよね。
透明マスクをつけています。
マスクをするよりか、かなり楽ですが、一時間喋りっぱなしなので大変です。
本来どんこ舟と呼ばれる舟の定員は20名ほどなのですが、最大10名となりました。
その他、多岐にわたり新しいルールが出来ました。
さぁ、これからですね。
しかしですよ。
舟一隻に今は2、3名多くても6名ほどのお客様が、乗っていただいている現状です。
採算がとれるんでしょうか。
今のままでは、とても無理でしょうね。
いつまで続くのか、先が見えません。
これが今の現実です。
実際、私達船頭の出勤も週に3日程です。
給料も当然、減っています。
そして、私がなろうにほぼ毎日連載投稿が出来るのも、この現状ありきです。
これはほぼ、すべての観光業に言えることだと思います。
さらに来てくださいとは、今はとても言えません。
観光業だけではなく、多くの職種が厳しい時を迎えていますよね。
ああ、いけない暗くなってしまった。
だから、どうこう言うつもりはありません。
出来る限りは、この仕事を続けたいと思っています。
前を向いてがんばりましょう。
読んでくださり、ありがとうございます。