第4部 僕は呪われる
第1章 旅立ち 第4部 僕は呪われる
森へやってきた。森の奥には恐ろしい魔物が住んでおり、奥へは入ってはいけないとされている。
森の入り口付近でも、たまに高レベルの魔物が見つかる事があり
、注意して進むに越したことはない。
まぁ戦闘になると、逃げの一手だけどね。
金属探知を初めてから数時間後の事。
はい。着ました【ピコーン!】1回目。
見つけたのは【ネックレス】
蒼く光っているくらいだから、ミスリル…?
これを売れば今回の1回の冒険で【金属探知器】の購入費用は黒字確定だ!
なんて最先の良いスタートなんだ!!
まだまだ続けるよ~!
はい。着ました【ピコーン!】2回目。
見つけたのは【本】??
なんか金属からえらく遠い物体なんだけど……。
そう言えば、魔力も検知可能が新探知器の売りだったような…。
ま、次行こう。次!
はい。着ました【ピコーン!】3回目。
見つけたのは【湖】???
何となく真ん中辺りから、お宝の匂いがするような気がするような、しないような…。
盗賊スキル持ってないけど、そう思う。
ザバザバ行きます!泳いで行きます!
湖の真ん中辺りで潜ってみると、湖底にチェーンが見えます!
錆びずにチェーンが形として維持出来てるだけで、これはもうお宝確定です!
潜ってチェーンを掴み浮上すると、宝石を散りばめたゴージャスな鞘が付いているではありませんか!!
でも残念ながら鞘はあるけど、剣が見当たら無い…。
「こんなに素晴らしいのに、まさか鞘だけとは…。剣が無いなんてツイてない…!」
思わず大当たりのハズレに愚痴を零す。すると鞘の中心にある紅い宝石が輝いたのだった。
「私に剣を必要とする仕様はありませんよ!」
なんとこれは喋る鞘だった!!
「なんと喋る鞘とは…!話し相手の機能とは上々たまね!確かに戦闘で使えない鞘なら剣は不要だし、価値は落ちないね!」
「我が名は神剣エクスカリバー。故あって湖に封印されておった。よくぞ見つけて封印を解いてくれた」
なんだか凄そうな名前ね……。
「封印??チェーンのこと?」
「そうじゃ。我を見つけるには天恵スキルが必要になる。我の封印を解くには魔殺に対する加護が必要じゃ」
「無いとどうなるの?」
「見つけられぬし、チェーンに触ると呪いで死ぬの」
や、ヤバくない??触っちゃった!?
「触るとしばらくしたら死ぬの??」
「即死じゃの。創ったのは邪神ではあるが、神具でもあるからの」
「なら僕が死なないのはなぜ?」
「魔殺に対する加護があるか、魔殺に対する耐性があるはずじゃな…」
こちらを狙う熊っぽい魔物がいたので、チェーンを投げてみると、熊は目を開けたまま停止した。
どうやら死んでいるらしい…。
本当に呪いがあったようだ!
クラス 亜神
職業 亜神
レベル 9
HP 20+30
MP 13+15
物攻 13+30
物防 11+15
魔攻 11+30
魔防 10+15
体力 18+30
機敏 12+15
運 ∞-50
スキル 意思疎通 上限突破 各無効
アイテム 探知器 魔殺の鎖
装備 エクスカリバー
加護 神剣の加護
呪い 魔殺の呪い
所持金 10ゴールド