第3部 僕の宝探し
第1章 旅立ち 第3部 僕の宝探し
翌朝目覚めると、大神殿のベッドで寝かされていた。
美しい女神さまは夢だったのかな……
たまに〈黒〉を引いたショックで気を失う人がいるらしい。
大司祭さまに尋ねると〈黒〉の輝きで、既に登録が終わっており、僕のクラスは〈黒〉らしい。
大司祭様が首を傾げる点は1つあるらしく、あの日〈金〉の祝福があったので、みんなクラスアップしたのだそうだ。
1000年ぶりだった為、いろいろ混乱があったらしいが、それでもスキル照合により全員ランクアップが認められたらしい。
そんな中、僕のスキル照合が上手くいかない。クラスが一致しないのだ。
何となく女神様の笑顔が思い浮かぶが、それはそれで楽しい気がしたので、〈黒〉でスタートする事で了解した。
普通に考えると、ランクダウンは途轍もない不利益を被る為、大司祭さまは何度も忠告してくれたのだが、それも承知で僕の冒険はスタートしたのであった。
その日、クラス〈黒〉スキル無しが、僕のステータスプレートに刻印されたのであった。
翌日。
うーん…。また門前払いだ…。
まさか〈黒〉洗礼スキル無しの扱いが、ここまでとは思わなかった。
あらゆるギルドに仕事を探しに行けど、相手にされないどころか、話も聞いて貰えない。
もうこうなってしまえば、危険な冒険者くらいしか残されていない……
そして冒険者ギルドに入ろうと思ったら、なんと登録料は驚異の1800ゴールド!!
全くお金が足りなかった…。
このままでは非常にヤバい……
一発勝負のギャンブルにでも手を出そうと思えど、カジノが無い。
ヤクザな人達には知り合いがいない…。
そんな僕に一筋の光が差し込んだ…。
それは…!
「さぁ、いらっしゃい!!一獲千金の王都ドリームを目指す若者はいないか~!?是非見ていってよ~!今なら特別契約で特別価格で提供するよ~!!」
超怪しい!!超怪しいが……
雑貨屋に並ぶ新型の【金属探知器!】なんと、新しくなり魔力も検知可能になったらしい。
でもなぜかしら探知器なのに杖…?
レアアイテムを見つけた際に、必ず先に持ち込む事を約束するで、値段を半額にしてくれるらしい。
諦めた時には、【金属探知器】自体を半額で買い取ってくれるらしい!
もう僕にはこれしか無いと思った。
お店で使い方を聞くと、
曰く、探知器に魔力を通して使うタイプ
曰く、運が悪いと見つけにくい
曰く、歩き探知器は事故るらしい
曰く、お宝を見つけてくれば、例え偉い人の落とし物でも、何とかしてくれるらしい
なのだそうだ。
全財産の殆どを費やし購入!
いざ参らん!宝の森へ!!
クラス 亜神
職業 亜神
レベル 1
HP 12
MP 5
物攻 5
物防 3
魔攻 3
魔防 2
体力 10
機敏 4
運 ∞
スキル 意思疎通 上限突破 各無効
アイテム 探知器
所持金 10ゴールド