第2部 僕の判定…
第1章 旅立ち 第2部 僕の判定…
「おやっ…。。。あぁっ!?」
大司祭さまは僕から目をそらした。
「そ、それでは8人目の洗礼を始めます」
絶対僕のこと忘れてましたよね!?
「あ、はい…。お願いします…」
ギャラリーが1人もいない中、開始される洗礼。
これで良いの引いたらどうなるのかな?ギルド関係者いないけどこの後のスカウトはいったいどうなるのかな?
などと考えながら10数秒経過…。
輝かない。大司祭さまも首を傾げる。
輝かない。大司祭さまが神錫を叩いてみる。
輝かない。っていうか、叩いていいの??
そして…、僕はいきなり気を失ってその場にぶっ倒れた……
「ようこそアレクさん」
目の前の女神様のように美しい女性の声で目を覚ます。
「そんなに堂々と美しいと言われたら、困るわねぇ」
いや~、本当に美し過ぎて、他に何も考えられませんです。
「心の声、そのまま伝わってるからね…。もう少し賛辞を減らして貰えるかしら。今のままでは困ってお話しできないわ…」
本当に困った様子の女神様っぽい方。
お姿を見ていると、あまりの美しさに話が進まなくなるので、下を向かせて貰います。
「これでようやくお話が出来ますわ。貴方はここにいる。つまり人として貴方は死を迎えたということです」
「はぃ?!」
人生のスタートである洗礼に失敗しちゃって死んじゃった?!
洗礼って死ぬ程の危険性があったとは…!!
「ちょっと違うのね。なんか勘違いさせちゃったみたいで、ごめんなさい。貴方が引いたクラスに問題があったのよ」
なんですとーー!?
「貴方が引いたクラスは〈虹〉」
「ん??〈虹〉??死ぬクラスなんですか?」
「最後まで聞いてね。貴方は〈虹〉を引きたのだけど、あの日貴方には祝福が付いていたのはご存知かしら?」
「勇者誕生の同一日同一場所のランクアップの説明については、大司祭様に頂きました」
「そう。そのランクアップ。本当は祝福って言うのよ。貴方はまずクラスで〈虹〉を引き、更に祝福でも〈虹〉を引いたの…。いろいろ問い合わせだけど、全宇宙では初らしいわ!」
「それは凄いですね…??」
今いちピンと来ないような…。
「そうね。1億×1000万分×1億の1だから、きっともうお目にかかる事は二度と無いわね…」
なるほど!分かったような…分からないような。
「それで僕はどうなったのですか?」
「亜神になったわよ~」
「は?」
「実は運というのは、ある一定以下の確率を引くには神位が必要なの。それを満たした貴方は亜神になったのよ。おめでとう!」
「は、はぁ…?」
「喜んで良いわよ。慣れると何でも出来るから。後は~、そうね、今の時代に戻ってアレクさん?の人生の延長で亜神になるか、もうキッパリ諦めて最初から亜神をするか選べるけど、どちらが良いかしら?」
これはもちろん!
「アレクでお願いします!」
「それでは、アレクさんまたお会いしましょう~」
そしてまた意識が無くなった。
クラス 亜神
職業 亜神
レベル 1
HP 12
MP 5
物攻 5
物防 3
魔攻 3
魔防 2
体力 10
機敏 4
運 ∞
スキル 意思疎通 上限突破
所持金 80ゴールド