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暮し  作者: 山方直人
2/2

危機

この作品は、主人公のエグキモさを緩和するために毎回何処かで嘘を入れるというシュールネタをします。答えあわせは直人がします。

前回、能力の話をしたな。うん、あれが冗談なのは気づいてくれているよな?持ってる奴もいるらしいが、私は違うからな?私はそういう能力はない。




さて、今回の獲物は誰に…と言いたかったが実は問題が起きた。警察ではない。あいつらにバレる程、馬鹿な私ではない。ならば何か…相手の彼氏に見られてしまった。安全のためにも、足のつきにくい私の家で、楽しむようにしていた私だが…今回は相手が家に招いたのだ。色々と言い訳をしたが、怪しまれそうだったので諦めた。そうして相手の家で解体した。相手はいいとこのお嬢様らしく、海辺の別荘に来ていた。そこでことを成したのだが、彼氏と名乗る男がいきなり入って来て言ったのだ。まだ、人指しのため死んではいない。


「よくもやりやがったな、この野郎…」


浮気してた相手だとしてもそう感じ…この現場を見て浮気だと感じる人はまずいなかろう。一方的に襲った挙句殺したとしか見えない。私としたことが…この男がどうなったか。





それを話す。








男は警察を呼ぶためにスマホを取り出した。ひとまず私は、スマホで写真を撮った。その後、すぐにナイフで襲いかかる。男は当然逃げ出した。それを追いかけたかったが、裸で返り血を浴びている男がナイフを持って街を走ろうものなら即捕まる。


仕方がないがひとまず、女のスマホとタオルと私の服をビニールに入れ浜辺に投げ捨て、海に飛び込む。そこで血を洗い流しながらすぐさま上がる。血まみれでのこの地域の海はヤバい。


その後、男を探すために探し回った。恐らくはそろそろ警察が動き出しているだろう。怪しまれないために、どうするか。サーファーが利用する更衣室に入った。そこで体を拭いたのち服を着て外に出る。多少髪が濡れていても、サーファーと思われるため警察は怪しまない。幸い身体は鍛えている。


こうして一晩、やり過ごしていれば警察に保護されてしまう。こうなっては狙えない。その前に消さなければならない。通報されたらもうおしまいだ。その為、私は女のスマホから男に電話した。安易にも「彼ぴー」と書かれた連絡先があったのがあったのでそれに電話をかけた。


「もしもし、今警察に電話しようとしているだろ?今私は君をいつでも殺せる所にいる。だからやめたほうがいい。なぜ殺さないかと言えば性癖だ。私は『殺人』に『セックス』と同等の快感を感じている。私の殺人はセックスに等しい。そして私は同性愛者ではない。男であるお前を殺すことは、私からすれば男のケツにアレ入れるようなもの。気分が悪いだろ?だから交渉しよう。君を生かしてあげる代わりに、君の彼女を返そう。実は彼女、まだ死んでいない。というか早々には死なない。あの血は私が持っていたナイフを思い出せるか?人を殺すには小さ過ぎるんだ。確かに殺すつもりだったが…まだ生きている彼女を救うのと、その犯人である私を捕まえること。どちらが大事だね?」

「……どこに行けば…良い…ですか?」

「先程の家だ。治療はしていないがまだ助かるだろう。幸いにも私は医学に精通しているものだ。私が君の目の前で彼女を治す。それで見逃してくれ。公的機関は私には都合が悪いからな。」

「分かり…ました。」



人というのは絶望の中ではあり得そうもない希望にすらすがりつこうとする。簡単にはめられるのだ。この後からがどうなったか。それも記しておこう。



背後から近づき意識を奪う。次に裸にして、ロープで彼女に抱きつく形で縛った。2人を起こした。裸で抱きしめあい縛られている。面白いものだが、こんな時にこの男はアレを勃起させていた。人は死にそうになると子孫を残させるためにそうなるそうだ。この男は滑稽にも、彼女に入れようと腰をクネクネさせる。死ぬことがわかると人は醜いことをするものだな。取り敢えず入るまで確認したのち、そのまま海に捨てた。もちろんロープの先にはコンクリートブロックをいくつかつけておいたので二重の苦しみだ。窒息と蟹や魚に啄ばまれる痛み。海面に血が浮き上がるのを確認したのち私は帰った。

山形直人だ。「今回の嘘は身体を鍛えてる」だ。私はそんな面倒なことはしていない。

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