第3話
そろそろ一話あたりの文字数を増やしてもよいかなと。
あのイベントから1週間。学校は冬休みに入り、俺は学校以上に孤独を満喫していた。学校ではいくら避けても用事などで人と絡むこともあるが、家ならば親も出張中でおらず、まさに最高の孤独である。
そんな平和を満喫していた俺の携帯に一本の電話がかかってきた。今思えば俺はその電話に出るべきではなかったのだかそんなのは今だから言えることでありその時の俺は何も考えずに電話に出た。
「もしもし」
「あ、ヒロタカ?あのさ…」
ここで彼女の声が途切れた理由は、何を隠そうおれ自身が電話を切ったからだ。ちなみにヒロタカというのは俺の名前である。
しばらくすると再び携帯が鳴り始める。が、俺はもちろん無視する。しかし、何度も繰り返しているうちにこちらが疲れてきてしまった。俺はてっきり朝夷が諦めると思っていたが相手は相当しぶとい。いや、しぶといどころではない。電話と電話の間にメールが来るほどの勢いだ。どうやってんだよ…
ついに俺は諦めて電話に出てしまった。
「あ、ヒロタカ?」
…なんというデジャブ
「なんだよ。悪いがどっか行くから着いてこいとか言うんだったら答えはノーだ。」
「なんでよ、好きな場所に連れて行くって言ったんじゃん。」
「ああ、そういえばそんなこと言ってたな。まあ、それについては今は置いておけ。」
「あっそ、まあいいや。それよりもさ、今からあんたの家行ってもいい?」
「……は?」
唐突過ぎて奴が何を言っているのかすぐには理解できない。
「すまん、もう一回言ってくれ。」
「いや、だからさ、あんたの家にこれから行っても良いかって聞いてんの。ちゃんと人の話を聞いてよね。」
いや、聞いてはいたさ。ただもう一回聞けば内容が変わってるかなと……あり得ませんね
「なんでだよ。年末こそ友達と遊べばいいじゃねえか。」
「だってさ、みんな田舎に帰るって言うんだもん。」
「じゃあ家族とすごせよ。日本人らしくて良いだろ。」
「両親は年中無休でラブラブだから今海外旅行中。」
「何でお前はついて行かないんだよ。」
「だって友達と遊ぼうと思ってたんだもん……。それよりあんたは年末の予定無いの?それこそ家族と一緒にとかさ。」
友達という選択肢を出さないあたり、俺のことを分かっていらっしゃる。
「うちは両親共々出張中でしばらく帰ってこねえんだよ。勿論年末年始もな。」
「じゃあやっぱりちょうど良いじゃん。今から行くね、バイバイ!」
そう言うと彼女はすぐに電話を切ってしまった……あいつ俺の家知ってんのか?
数十分後、インターホンが鳴った。一瞬居留守を使おうかとも思ったが先程の電話で俺が家にいることを朝夷は知っているので諦めて玄関のドアを開ける。すると、
「お邪魔します!」
そう言って物凄い速さで家の中に入ってくる。邪魔すると言うってことは多少遠慮の気持ちもあるはずなのだが……俺の目がおかしいのだろうか、まったく遠慮しているようには見えなかった。
終わり方が中途半端ですみません。4話は早めに出せるようにしたいと思います。3話目にしてサブタイトルのパターンを思い付かなくなってきました。次回はタイトルのことも事前に考えておこうかなと。実行するかどうかは分かりませんが。