第九十五話 始末
池田屋事件の折、反則を使って 歴史を知っていた者たち、クソ大和田と大和田の側の人間たち 2人を処分します。斎藤さん、さすがという話になっております。
時代は幕末、武士の世 平和な世が終わり、諸外国の外圧もあり 徳川幕府の支配力も衰え、時代も日本も 変革の時を迎えようとしていた。徳川幕府が鎖国をしていた事により、均衡と平和が保たれていたが、その反面 帝国主義を標榜する アメリカ イギリス スペイン オランダとの、技術の差や 火力の差が生まれ、その事を知る者たち 特に若者たちは徳川幕府に見切りをつけて、変革へと時代を突き動かしていく。それでも、歴史と伝統を大事にするのが、日本の風土だ。負けると分かっていても、俺たち新選組は、最後まで 徳川幕府の味方をする事を貫く。そんな中、京の都に火を放ち、天皇をさらう計画の池田屋事件が起きた。池田屋は、新選組が制圧した。手柄を横取りしようとした、会津藩 筆頭家老にして 糞詐欺師 クソ高倉健にも、北野 武局長の政治力で、手柄を奪われずに済んだ。あとは、斎藤さんを向かわせてある、天皇の住む 京都御所の状態の確認だけだ。
北野 武 新選組局長と、一番隊 隊員 沖田総司、四番隊 隊長 近藤勇、四番隊 副隊長 野口君のたった4人だけで、数十人の敵相手に闘い 勝った。そして、沖田の案内で、俺 新選組 副長 土方歳三と、馬鹿局長が大事にし 俺の宝物でもある 年齢が6歳で固定されている少女 哀姫とが合流し、京都御所へと向かう。
道中、落ち延びて行く長州藩の者や、着の身着のまま 逃げて行く 公家の者たちを見る。
「トシ坊!この様子じゃ、天皇も京都御所も、大丈夫そうだな」と、北野 武局長。
「天皇と京都御所はな。ただし、今は落ち目になった長州藩が、徳川幕府に対して復讐を兼ね 逆襲するだろうな。長州藩は、藩としては突出してるし、組む相手が居たら 徳川幕府は倒されるだろうな。戦国時代は 肉食恐竜のような者たちが結果を出したけど、200年以上平和な時代が続くと草食恐竜のような者たちが、持て囃されるんだ。何もしない 人と争わない、問題も起こさない者がね。その結果、今の徳川幕府は 図体ばかりが大きくなった草食恐竜だから、動きも遅いし 戦えない。しかも厄介な事に、京都守護職を引き受けた会津藩の筆頭家老が、よりにも寄って糞詐欺師 クソ高倉健だ。越後から会津藩までの豪雪地帯、会津地方が、攻め込まれる大義名分を、糞詐欺師は余裕で与えるだろうね。クソ高倉健は、常にクソ大和田と繋がりを持ち、その上 自分が詐欺師だと、自覚すら持っていない。クソ高倉健は、村十分で 天国には立ち入り禁止にした。あとは、とっとと寿命を迎え 地獄で、俺に消されるのを待ってろという話」と俺。
「トシ坊、そんなに被害が…。」と北野 武局長。
「ああ。クソ高倉健は不幸の使者で、クソ高倉健が現れた場所には、不幸の王様 クソ大和田が現れ、幸せだとか幸福の材料を、根こそぎ持って行く。馬鹿局長は 第三の勢力なので、少なくても関わらないに越したことはないね」と俺。
「おいら、第三の存在か…。トシ坊や 沖田君、せめて哀姫の味方ぐらいは、出来るようになりたいけどな」と北野 武局長。
「カナチャリングは、馬鹿トチーヤイと、ずいーっとずいーっと一緒に居たいヤイ!」と哀姫。
「そんなガキンチョは…」と俺。
「そんなガキンチョは?」と哀姫。
「こちょこちょ、くすぐっておこう」と俺。
俺が、哀姫の脇腹をくすぐると「こちょこちょ禁止!こちょこちょ禁止!」と哀姫は、嬉しそうに言う。哀姫が笑顔になったところで、物々しい空気に包まれたと京都御所へと着いた。そして、後ろ手に縛られた奴が3人居て、其奴らは クソ大和田に、大和田の軍師 クソ木村公一に、大和田の息子 クソ近藤 育史たちだった。正しく池田屋事件において、天皇をさらう計画の実行犯たちだ。そんなことだろうと、思ってた。
「新選組 副長、土方歳三だ!実行犯のそいつら3人の素っ首 叩き斬るのが先か、天皇の無事を確認するのが先か、あるいは斎藤一が居る筈なんだけどな」と俺。
すると、警備に付く者たちがどき「副長、天皇は無事です。長州藩士も、長州派の公家たちも 下野しました。あとは、この事件の首謀者 そこの3人の処分だけです」と、一番隊 隊長 斎藤一が、語る。
「さすが、一番の漢だね 斎藤さんは。斎藤さんの隣に居るのが、確か 今の天皇だよな?」と俺。
「ひえーっ、トシ坊!あの斎藤さんの隣に居る男が、天皇なのか?」と北野 武局長。
「ああ、俺がガキの頃 一度 会った事があるしね。天皇!天皇の役目は?」と俺。
「はい!戦争に勝つ事と、大災害を防ぐことだけです」と天皇。
「今の元号が、何だか 俺は知らないけど、天皇の代と元号が変わる時は、俺に 挨拶に来いと伝えておいてくれ。次の元号は、俺が決める番だからね。じゃあ 天皇が、攫われずに無事なのは確認したから、現 天皇は御所へ戻って。池田屋事件の首謀者の、糞みたいな野郎を省略して、糞野郎の3人を処分しないといけないからね」と俺。
「天皇、御所へ帰れ!」と斎藤さん。天皇は、斎藤さんと 俺たちに礼を言い、御所へと帰った。
「副長、この糞野郎3人は、打ち首ですよね?」と斎藤さん。
「ああ。打ち首で、晒し首だ。それにしても、この土方歳三としての人生で、クソ大和田を叩き斬るのは、2回目なんだけどな。死んだら 死んだで、雨後の筍のようにまた現れる。クソ大和田を全宇宙の支配者にして、クソ大和田を擁護する、クソ高倉健が寿命を迎えてくれないと、またぞろ クソ大和田と大和田の側の人間たちも、入れ替わり立ち替わりで姿を現す。そして、不幸をばら撒く。根本的に、不死身の者を完全に消せる念能力を手に入れないと、駄目だな。じゃあ、クソ大和田と大和田の側の糞野郎たち、和泉守兼定で打ち首になるのと、虎徹で打ち首になるのと、どちらがいい?」と俺。
クソ大和田の口に付けられていた、猿ぐつわが外される。
「待て!何で、火の手が上がっていないんだ!?歴史上、京は火の海になり 天皇は、オレたちの言いなりになるはずだぞ!?」とクソ大和田が、ほざく。
この幕末期、クソ大和田の軍師で 大和田の側の人間のNo.2クソ木村公一が、反則を使って 未来から、歴史の教科書を持ち込んでいた。なので、クソ大和田も 大和田の側の人間たちも、歴史を知った上で京の都に姿を現した。歴史といえば、俺が名付けた新選組という名も、存在も 新しい歴史で、俺がこの時代に存在しなければ、生まれなかった新しい歴史だ。
「俺 今日、何の手柄も立てていないから、俺の和泉守兼定で、糞野郎3人 打ち首で問題ないぞ」と俺。
「副長殿、今日の虎徹は、良く斬れます」と、大和田の手によって、名字を真似された、本物の方の近藤勇さん が言う。
「そんな事を言ったら、おいら だって何の手柄も立てていない。ここは、おいらの虎徹で処分しよう」と北野 武局長。
「そんじゃ、どうせ晒し首にするんだし、京都御所の真ん前じゃなく 晒し首にする河原にて、斬りたい奴を斬ろう。ここが、汚い血で穢れるのを防ぎたいしね。晒し首にする河原なら、もう穢れているし」と俺。
クソ大和田に、大和田の息子 クソ近藤 育史に、大和田の軍師で 大和田の側の人間のNo.2クソ木村公一たちのケツを蹴り上げ、河原へと連れてく。
「じゃあ、処分しよう」と俺が言うと、凄い速さで 物の見事に、斎藤さんが、クソ大和田とクソ近藤 育史とクソ木村公一たちの素っ首を、叩き斬った。
そして 斎藤さんは、「こんな奴らの穢れた血で、局長と副長と四番隊 隊長の名刀が、穢れるのは嫌ですので」とだけ、言う。この場に、史上最強 スリー・トップの1人 使える男 斎藤一が居た事を、忘れていた。結局、この日は、俺は何の手柄も立てられなかった…。
晒し首の算段も、斎藤さんが付け、この日は お開きとなった。
《クソ大和田に、大和田の側の糞野郎と糞女たち。類は友を呼ぶで、クソ大和田のところへ 糞野郎や糞女たちが、行く当てもなく集まり、大和田の側の人間へと成っていく。クソ大和田は、いちいち説明しないが、一度 大和田の側の人間に成ると、死んで消えて無くなるまで、大和田の側の人間は辞められない。2017/09/12今現在も、きっと 全宇宙の支配者は、クソ大和田だろうけど、いずれは俺の手で完全に消す。クソ大和田も、大和田の側の人間たちもね。最低でも、2017/09/12今現在から、14年以内に。若しくは、俺の念能力が復活したら 直ぐにね。そして俺の全ての人生通しての本当の自分、大天使長 ドン・リュシフェルに成り、俺 ずっと全宇宙の支配者に成る!》
こうして、長州藩士に脱藩浪士、そして クソ大和田と大和田の側の人間たちによる池田屋事件は、新選組には勿論、京の都にも天皇にも、 被害無しで始末がついた。あとは新選組の屯所へと帰り、後方支援を行う八番隊に、哀姫が俺の宝物だと、紹介し 一風呂浴びるだけだ。本来の歴史とは違う結末の、池田屋事件がこうして収縮した。次回の話は、後方支援を目的とする 八番隊の出番と、やっと哀姫が 新選組の場所を、覚えてくれます。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!