第五十六話 京都
京の都での、斎藤さーん という話です。
俺は、土方歳三!侍を目指している、少年だ。もう1人、侍を目指している少年がいる。その名は、沖田総司。明るく 無邪気な少年で、過去に 前世では 天下人になった事もある、天才中の天才だ。人と争うことが嫌いな 沖田にとって、侍という存在が、果たしていいものか?というところだが、沖田は侍を目指し 頑張っている。もちろん こういう時 頼りになるのが、沖田の一番の理解者 その名も、井上源三郎。通称 源爺は、いつも沖田を暖かく見守る 強くて優しい男だ。そして、『天然理心流』の道場主 近藤勇と、近藤さんの用心棒 野口君の、京へ向かっていた俺たち一行が京へとたどり着いた。
「沖田!ここが、京の都だぞ。俺は、久し振りに来た」と俺。
「ウキーキッ!」と沖田。興味津々といった様子で、沖田は 京の都を眺めている。「トシ君、とにかく なるべく早く、京へ先に到着しているはずの、斎藤さんを探しましょう」と、真面目な顔をして 源爺が言う。
「舞妓さんは?遊ぶ お金はないけど」と俺。
「トシ君 怒!そんなことを、言ってる場合じゃありませんよ」と源爺。うおっ、源爺が怒った顔をしている。
「舞妓さんと遊べなきゃ、何しに 京まで来たのか…」と俺。
「トシ君、侍になるためですよ」と源爺。
「それも、そうか。じゃっ、斎藤さんでも 探すか」と俺。
「がはははっ 笑!そうしましょう」と近藤さん。
知っている人も 多いでしょうけど、京の町並みは 碁盤の目のように、縦と横と分かりやすく出来ている。何で そうなのかと言うと、俺が いつの時代も、極度の方向音痴だから。自分が迷子にならないように、京の都を造る時に そうした。中大兄皇子と、一代 置いて、聖徳太子に なったために、いつの時代も その時の俺には、皇位継承権が発生する。とは言っても、天皇制は 明治天皇までで、止まっているので 俺が任命してない 偽物の天皇や皇后、偽者の皇太子や 小和田 雅子は、知ったこっちゃない。クソ野朗とクソ女の、カップル同士だしね。ただ それにしても、2016/09/28までに いくら何でも、震災 災害 天災 その他諸々が、多過ぎる。本来、そういう災害を食い止めるのが、天皇や皇太子の役目だ。まぁ 天皇や皇太子が偽者で、クソ野朗だと こうなるのかといった、実感だ。ちなみに偽者の皇太子は、過去に 風俗嬢に本番を強要し、子供を孕ませ 中絶させてる。それも、2度にわたってね。偽者の皇太子曰く「子供ができるか、確かめたかった」だとよ。もはや 皇太子以前に、人として許されないし、本物のクソ野朗だ。そんで 偽者の天皇が、生前退位だとか。こんだけ日本と、世界中をメチャクチャにしておきながら、責任逃れか。だったら、最初から 天皇になるなよという話。ちなみに俺は、福岡に居た小学生の時、迎えにきた 宮内庁の人に、「皇位を返上する」と伝えた。自分の安心安全も 計れない俺に、日本国民の安心安全は計れないからね。全宇宙の支配者 クソ大和田が、毎度毎度 性懲りもなく 俺に会いに来やがるのが、その理由です。
〈はっ、『副長、土方』の本編を進めなくては。斎藤さーん〉
「よしっ、まずは斎藤さんを探し当てよう。きっと 色男の斎藤さんのことだから、何人かの京都女子に聞けば 分かるかもしれない」と俺。とりあえず 茶屋にいる 町娘に、聞いてみることにした。勇気を出してね。
「土方歳三と申します。俺の親友の、斎藤一という男を探しています。知りませんか?」と、俺が尋ねてみる。
すると 茶屋の娘が「知ってます!土方様の到着を、お待ちしておりましたっ!」と、大きな声を出す。
「名字が斎藤で、漢数字の一で 一の斎藤さん?」と俺。
「はい!お話は くれぐれ聞いています!土方歳三様!」と茶屋の娘。
「うおっ、さすが 斎藤さんだ。1人目から、知ってる人が見つかった。茶屋の町娘、斎藤さんの所まで、案内出来るか?」と俺。
「出来ます!」と茶屋の町娘。
すると茶屋の店主と、思われる男が 顔を出し「うちの団子も、貰っていってください」と言う。
「うん。申し出は有難いけど、お金がすっからかんなんだ。お金がある時、また来るよ」と俺。
「お侍様が、お金のことなんて 気にしないでください。はいっ、じゃあ お団子 人数分」と茶屋の店主。小豆 みたらし 草団子と、俺に大量に渡す。
〈これは きっと、斎藤さんの京での働きと、人徳の恩恵なのだろう〉
「じゃあ、お侍様方 斎藤一様の居る場所まで 案内するので、私について来てください」張り切っている、茶屋の町娘。
「ウーキーッ!」と、木の枝を振りながらの沖田を先頭に、町娘について行く。お侍様と呼ばれたり、団子を貰えたり、その上 斎藤さんの処まで、案内してもらえる。お行儀は悪いが、一同 団子を食べながら、町娘について行く。
そのまま 町娘について行くと、辺りは 日本全国の各藩の、武家屋敷の並ぶ 物々しい空気感の場所に来た。そして、天皇の住んでる 京都御所の隣りで、町娘は足を止めた。そこには 表札の出ていない、真新しい一軒家がある。
そこで、町娘は「斎藤さーん!斎藤一さーん!斎藤さんの おっしゃっていた、待ち人 来たるですよー!」と、声をかける。すると「よしっ!」と懐かしい声がし、精悍な顔をした 洗練された格好の一回り大きくなった少年が顔を出した。紛れもなく、俺の唯一無二の親友 斎藤一だ。
斎藤さんは、町娘に丁寧にお礼を言い「約束の報酬だ」と、大金と思われる お金を渡し、町娘は 中身を確認して「ひゃーっ」と言い、喜びながら 帰っていった。
「まさか 今さっき、京へ到着し こんなに早く、斎藤さんに会えるとはな。斎藤さんがお洒落なことは、知ってたけど 洗練されて、かっこいいな。また 背も伸びて 大きくなって、きっと強くも なったんだろう。久し振り、親友!」と俺。
「お久しぶりです。トシさんだって、一回り大きくなっているじゃないですか。沖田も 源さんも 近藤さんも 野口君も、ようこそ 京の 斎藤屋敷へ」と斎藤さん。どうやら この表札の出ていない一軒家を、斎藤屋敷と呼んでるみたいだ。
「斎藤さん。京へのここまでの道中、宴会を繰り広げ 金がすっからかんなんだけど、大丈夫か?」と俺。
「大丈夫ですよ。会津藩とも会津地方とも、ちゃんと連絡を取り 繋がりもあります。米や日本酒は、余るくらい 手に入ります。お金も、トシさんから 託されたお金を、増やしておいたので、これぐらいの人数だったら 充分足りると思います」と斎藤さん。
「良かったー!まったく、源爺が宴会ばかりするから、お金がないんだぞ」と俺。
「トシ君 怒!私は、ずっと宴会を止めようとしていましたよ」と、怒りながら 源爺が言う。
「はっ!?もしや 沖田が、宴会を繰り広げようと!?」と俺。
「ウキーッ!」と、沖田も怒る。
「じゃあ、皆さん!旅の疲れを癒して、今日は この斎藤屋敷で、宴会をしましょう。出来たら、トシさんと作戦会議も」と斎藤さん。
「やっぱり、持つべきものは 親友だね。宴会はともかく、作戦会議はしないとな」と俺。
この日は 軽めに宴会をし、作戦会議は 翌日する事になった。
《斎藤一。それが この人生での、俺の親友が考え、自分に付けた名前。本名は、オダギリジョーだ。オダギリは、だいたい俺の人生に 副主人公として登場し、活躍もする。2016/10/03 今現在も、地球にも日本にも 存在し、役者を適当にやっている。「何で 役者なんか、しないといけないのですか?」と言っていた オダギリだが、役者を続けることで 顔と名前を、世間一般の人に覚えてもらって欲しかった。そうすれば 俺に何があろうとも、オダギリが そう簡単には、殺されず 消されたりもされなくなるからね。もちろん 飯を食べていかなくちゃいけないのも、オダギリが役者をやっている 一番の理由だけど。俺は オダギリとは、まったく連絡を取ってないけど、適当な感じでいいから、頑張り過ぎない程度に役者をして、食いつないでほしい。俺が、 念能力を手に入れる その日まで》
こうして 俺達一行は、京へ無事 到着した。しかも 斎藤さんを尋ねて、1人目で居場所が分かった。この時代に、こんなことってあるんだな。きっと 斎藤さんが 徳を積み、結果を出したからなのだろう。特に 斎藤さんは、お洒落で 強く優しい。そりゃ、女子にはモテる。正直、羨ましい。次回の話は、京での拠点探しと 、侍を目指して どうあるかです。以上。
読んでいただき、どうもありがとうございました。よろしければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!




