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「副長、土方」  作者: 東 清二
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第二十五話 御所

京都に到着した 時の話です。

さむらいを目指す 俺とオダギリと沖田おきた、そして仏教の高僧の久米くめの四人旅も、ここ京都へ到着し、旅の終わりを迎えた。

沖田おきた、京都に着いたら 何をすべきか分かるか?」と、俺。

「ウキ?」と、沖田おきた

「トシさん、新しい服を買い揃えるんじゃないですか?」と、オダギリ。

「馬鹿 分かってねえな。舞妓さんと遊ぶんだよ。舞妓さーん」と、俺。

「トシ君、冗談はほどほどにして下さい。オダギリ君も、ここが『斎藤さいとう はじめ』として、活躍する場所ですよ」と、久米くめさん。

「うん、だろうね。あと残念だけど、ここ京都で、久米くめさんとも お別れだね。久米くめさんは ここで、仏教の高僧としての地盤と足元を固めなければならない。きっと 京都だったら、久米くめさんにふさわしい寺が、幾つかあるだろう。その中から、これだっという寺を 見つけて下さい」と、俺。

「そうですね、かしこまりました。京都には 知ってる寺が幾つかあるので、そこで 住もうと思います。トシ君、オダギリ君、沖田おきたくん、お体に気をつけて、頑張り過ぎない程度に 頑張ってください」と、久米くめさん。

「ああ」と、俺。「ウキッ」と、沖田おきた。 「はい、久米くめさんも お体に気をつけて」と、オダギリ。

「まあ つっても、俺たち三人が 江戸へ行った後は、また京都へ行くことになると思うから、久米くめさんは 出来たらお金持ちになっていてくれ。さむらいは、お金にキレイでならなければいけない。その分、貧乏もすると思うんだ。だから そこのところも、よろしく頼む」と、俺。

「かしこまりました。まだ私に 出来る事があったのですね。全力で 頑張ります」と、久米くめさん。

「ウキッ」と、沖田おきた。名残惜しそうに久米くめさんに 抱きつく。

《基本 沖田おきたは、寂しがりやだからな。俺みたいに、一匹狼じゃないのに、沖田おきたは 一人ぼっちの時が多い。天才は、理解されないかー。そのうち、何とかしなくては》

「じゃあ、オダギリ 沖田おきた、とりあえず天皇に 会いに行こうぜ!」と、俺。

「ちょっと待ってください!聞き捨てならない。天皇に 会えるのですか?」と、久米くめさん。

「ああ。多分な。久米くめさんは、寺に行くんだろ」と、俺

「天皇に会えるのなら、私も連れてって下さい!」と、久米くめさん。

「ああ、別にいいよ。冥土の土産ぐらいには、なるだろう」と、俺。

俺とオダギリと沖田おきた久米くめさんの四人で、京都御所の正門前にたどり着く。もちろん、当然 門番がいる。

「頼もう 頼もう。俺だ。天皇に 会いに来た」と、俺。「約束は あるのか?」と、聞かれ「ない」と、答える。当然、御所の中には 入れてもらえない。

「それじゃあ 俺は、右からで」と、俺。

「かしこまりました。じゃあ、俺は 左からで」と、オダギリ。

まずは門番を、俺は右から、オダギリは左から 倒して行く。俺は 手加減しながら、なるべく相手が怪我をしなくて済むようにするが、こういう時 オダギリは、手加減なんかしないで、完膚なきまで ぶっ飛ばしていく。門番 守衛 警備と倒して行くと、眉毛のない 顔を白塗りした、公家達がいた。

「ぶっ飛ばされたくない奴は、どけっ」と、俺。

「死にたい順に、かかって来いっ」と、オダギリ。

公家達は、散り散りになって 逃げだした。すると沖田おきたが 天皇の居場所を、突き止めた。「ウキッ」と言いながら、天皇の玉座に案内してくれた。

《まったく、情報戦とか 戦さ場は、沖田おきたのもたらしてくれる情報に限る。相手の位置さえ分かれば、いかようにも出来る。天才中の天才、あっぱれ!》

そして俺は、この時代この時の 天皇に、対面した。

「別に事を荒立たせるつもりはない。せっかく京都に来たついでに、天皇に会っときたいと 思っただけだ。俺の名前は 歳三としぞう、名字はまだ決まってない。よろしくな!」と、俺。

こうして 京都へ着いて早々に、せっかくだからと 天皇に会っといた。俺、オダギリ、沖田おきたが揃うと、おとなしくいい子でいるなんて、出来ないんだよね。次回は、天皇にまつわる話。さて、どうなることやら。以上。

よろしければ、続編も楽しみにしてくれると、嬉しいです。

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