第百九十一話 入場
俺たち 新選組の参戦する者ら は、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明と共に、糞詐欺師 クソ高倉健の跋扈する、会津藩へと、入場に向かいます。会津藩は、新政府軍とやらに取り囲まれており、それでも 誰も死なず、誰も 殺さず、正々堂々 入場を目指し…。今の俺の名前、近況、思い、ジュンヤとリュウスケとの巡り合わせ、俺にとっては本当の自分の存在、土方歳三の地球へと来れる 条件も、描かれています。では!
幕末と呼ばれる 時代は終わり、日本国内では 内戦が、勃発していた。ただし、それが 終われば、日本国は 明治天皇のモト、国を開き 新しい時代で、新しい仕組みの国作りを、していく事となる。そして、幕末期を侍として 駆け抜けた、新選組 副長、俺 土方歳三は、旧幕府方として戦い、一度は蹴散らした 新政府軍とやらに、取り囲まれている 会津藩へと、入場するところだ。
「トシさん、滝沢秀明さん の言っていた通り、会津藩は、敵に取り囲まれていて、末期的な 状態ですね。敵を、どれだけ斬れば、会津藩へと、入れるのでしょうか?まったく」と、安藤 ジュンヤ 新局長。
「申し訳ありません…。高倉健には、マトモな話が 通用しないのです」と、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明。
「うん、不幸の使者にして、糞詐欺師 クソ高倉健に、マトモな話なんて、不可能だ。必ず 間違える、必ず 失敗する 男だからね。会津藩を取り囲んでいる 新政府軍とやらに、不幸の王様 クソ大和田が、居ないだけ マシだ。これだったら、誰も 斬らず、入場ぐらい 出来るだろう。多分」と俺。
俺たち 一行に、背中を向けている 新政府軍とやらを、通り過ぎていく。当たり前だけど、見つかり「何処の誰だ?」と、問われる。
「名乗る程の者じゃねえよ」と言い、俺は 会津藩へと、着々と進む。
だが、とうとう 銃口を向けられた。俺は、向けられた 銃口を逸らし、「撃った場合は、新政府軍とやらは、全滅させるぞ」と告げる。
俺が、何処の誰だか?分かった 長州勢は、道を開けたが、薩賊たちは「全滅?やれるものなら、やってみろ」と挑発をしてきた。
「さてと、論より証拠で、前蹴りだけで 戦いますかね。ちなみに俺たちは、新選組 一行だけどね。挑発をしたのは、お前ら 薩賊たち、だからな」と俺。
「新選組!?」と、薩賊たちは驚き、急に おとなしくなる者、背中を向けて 逃げ出す者と別れたが、入場への道が開かれた。
「凄え!トシさん。誰も 斬らずに、道が 開けた」と、安藤 ジュンヤ 新局長。
「うん、侍の集団としても、組織としても、俺たち 新選組が、積み重ねてきたモノの結果だよ。じゃあ、敵の武器でも、あらためるとするか。敵を知り、己を知る でね。これから、戦うことになるしね」と俺。
「トシさん、銃火砲部門の内田さん が、居ないと 武器は、ちんぷんかんぷんです」と、安藤 ジュンヤ 新局長。
「馬鹿か。何の為に、【円】が 使えると、思っているんだ。【円】は、人だけじゃなく、物にも 有効なんだ」と俺。
「そうか!【円】が、有った!じゃあ トシさん、僕が 全部、調べときますからね。トシさん は、道を開けてくれた 長州藩の人たちと、これ以上 犠牲者が、出ないように話し合ってて下さい」と、安藤 ジュンヤ 新局長。
「話し合いねえー。薩賊たちは、どうでもいいけど、長州藩の者たち、新選組 副長、土方歳三だ。まかり通る!」
「通る事も、会津藩に入ることも、構いません。しかし それでは、長州藩を、御救いくださった 元 高杉 新作殿と、敵味方になってしまいます。どのようにしたら、よろしいでしょうか?」と、長州藩の者ら。
「ああ。それなら、そこに居る 安藤 ジュンヤ 新選組 新局長の、了承を得る事だな。俺と 会津地方 担当の若殿は、これ以上 旧幕府方から 犠牲者が出ないように、敗北を認める事にした。現状 会津藩には、糞詐欺師 クソ高倉健も、存在しているしね。糞詐欺師 対策も、新選組の東北地方への撤退も、新局長が キーパーソンだ。たかだか 日本国内での内戦だけど、これ以上 外国に付け込まれないようにしろよ。こっちは、越後国に攻め込んできた 朝鮮籍の軍艦を、木っ端微塵にして、今 ここに居るからな」と俺。
「異国が、攻め込んできていた…。」と、落ち込む 長州藩の者ら。
「トシさん、敵の武器の点検、終わりました。別に、大した武器、ありませんでしたよ」と言い、安藤 ジュンヤ 新局長が、やって来た。
「新局長、この戦さ 君が、キーパーソンとなったよ。薩賊は、ともかく 長州勢と、勝ち負けの話しを詰めときなさい」と俺。
会津藩と長州藩の者らの間で、板挟みになった 安藤 ジュンヤ 新局長だが、「糞詐欺師 次第」だと ジュンヤは、条件を話し合い、俺たち 新選組 一行は、誰も 死なず、誰も 殺さず、正々堂々、会津藩へと 入場したのだった。 続
《さて、2019/06/25今現在、土方歳三は、侍の組織、新選組の副長と官房長官になる為に、天国にて 出番待ち。そして、やりたくもなかった 2回目の東 清二として、俺にとっては本当の自分、大天使長 ドン・リュシフェルに至れる前の、最後の最後の人生を送っている過程で、ジュンヤも 口が聞けるようになった リュウスケも、不幸の王様 クソ大和田の側の人間たちが、うじゃうじゃ居た 児童養護施設 東京サレジオ学園にて、再会した。ただし、その時の俺は、消された記憶を取り戻しておらず、新選組の頃の事は、すっかり忘れていて、何も 出来なかったけどね。でっ、全ての事柄のキーパーソンになっている 俺のキーを、念能力としてしまい、尚且つ 俺は、未だ 念能力を有していない。俺も、37歳と ちょっと に成ったのに、深海にて 息を潜めながら、超人的な 【絶】の状態で、燻っている事しか、出来ていない。結果、この最低最悪の人生も、寿命まで 逆算すると、あと12年間と2ヶ月を切っている。寿命が尽きるか?俺が 念能力者に成れば、土方歳三を含む 俺の過去たちも、人間が 試され続ける場所、地球へと来れるようになる。敵が、俺の周りに へばり付いていた この最後の最後の人生、やっと 敵の手の内から出れて、最期を迎えられる場所に、俺は居るから、せめて 俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫に、巡り逢いたいな。もう、引き離されずに済むから。復讐を完遂して、救済を終えれば、俺の側の人間たちとも、ずっと一緒だ。俺の恋人枠の女性、浜崎あゆみ が歌っていた、吐き気を催す時代も、終わりを告げる。あーあ、この生き地獄、あと どの位、続くのだろうか?》
こうして 俺たち 新選組 一行は、再び 会津藩へと、入場した。そして、この後、戊辰戦争と呼ばれる 消耗戦が、始まろうとしていた。糞詐欺師によって、ジュンヤの心が、折れるまでのね。次回の話は、戊辰戦争の幕開けです。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!