第百七十八話 火蓋
新政府軍とやらの発砲を合図に、薩長土肥同盟の新政府軍VS 新選組 率いる 会津地方の各藩と、奥羽列藩同盟に連なる 者たちで、戦闘が 始まります。敵は、本物だか 偽者だか 知らない 西郷隆盛 率いる 薩賊たちで、けちょんけちょんに、してやります。今の俺の名前、年齢、近況、思い、清二となってしまった 名前の由来、憎むべき者たちの名前、もうすぐ たどり着ける 俺にとっては、本当の自分の存在も、描かれています。では!
幕末と呼ばれる時代が 終わり、日本国は 過渡期を迎え、混沌の後、明治天皇のモト 国を開いていく過程にあった。徳川幕府が 瓦解し、政の仕組みも、変革の時を迎えていた。混沌と 後の変革の前に、日本国内での内戦があり、新選組の参戦する者ら は、最後の侍 足らんと、繋がりのあった 会津地方の為に、会津藩に集結していた。そして、斎藤一と 沖田総司の手柄で、奥羽列藩同盟が 締結され、薩長土肥同盟の新政府軍とやらと、戦いの火蓋が 切られようとしていた。
「トシさーん!とうとう 戦さですね。ワクワクしてきました」と、安藤 ジュンヤ 新選組 新局長が、告げる。
「ああ。俺も、同じくだ。武器 装備でも、こちらは 負けていないし、長州藩の主力 奇兵隊も、参戦していない。薩摩の偽者だか 本物だか知らねえ、西郷隆盛が 率いている 芋侍なんて、けちょんけちょんに 打ち負かしてやる。銃の射程距離で 優っているから、敵が 発砲したら、戦闘開始だ。各自、撃たれたら 撃て!」と俺。
味方は、俺と 斎藤さん とで、話し合い 銃と大砲の射程距離も考え、巧みに配置しており、大砲は 新選組 銃火砲部門の内田 ジュンが、指揮している。後詰めの槍部隊は、八番隊 井上源三郎が、指揮している。会津地方 担当の若殿 滝沢秀明は、安全な 山の上で 大局を見ている。これで、新政府軍とやらに、負ける訳がない。
程なく、新政府軍から 弾丸が、まだ 届かない距離で、無意味な発砲があり、戦闘開始と相成った。
「撃ち方用意!」と俺。
鍛え上げられた 奥羽列藩同盟の鉄砲隊が、銃を構える。
「撃ち方 始め!」と俺。
敵の弾丸が届かない距離から、味方の鉄砲隊は、一斉に発砲して、新政府軍の前列にいた者は、ばたばたと倒れていく。それでも 薩賊は、弾丸が届かないのに、発砲しながら 向かってくるので、こちらの徳川幕府 御用達の最新式の銃の餌食に、なるだけだった。
やがて、こちらの銃の射程距離内にいた敵は、皆 倒され、八番隊 副隊長 井上源三郎 率いる 槍部隊が、トドメを刺していく。新政府軍は、総崩れとなり 戦さ場を、逃げ出す者が、あとを絶たない。
「沖田、敵の銃を回収してきなさい。内田君、銃 対決では 勝ったから、次は 大砲だよ」と俺。
沖田総司は、会津藩の若年兵と 敵の銃を、回収してまわる。早くも、奥羽列藩同盟の実力者たちは、「えいえいおー!」と 勝鬨をあげている。
「【円】が、使えるんだ。大砲 対決、望むところだ」と、内田 ジュン。
銃火砲部門の内田 ジュンの指揮で、射程距離で 優る 味方の大砲が、放たれる。
新政府軍とやらの敵 大砲は、大破し 沈黙した。
「副長、銃火砲部門の俺の仕事は、したからな」と、内田 ジュン。
「ああ。ありがとう。沖田部隊が、敵の銃を回収し終えたら、新選組 お得意の刀を使っての白兵戦だ。今日のところは、俺たちの勝利だ」と俺。
「ウキッ!」と言い、沖田は 若年兵たちと、敵の銃の回収を終え、戻って来た。
「ご苦労さん、沖田と 若年兵たち。敵から 奪った、性能の劣る 銃は、今後 使うかもしれないから、使い方を覚えておきなさい。今日のところは、馬鹿 勝ちだけど、敵は わんさかいるからね。銃の扱いをマスターする事に、損はない」と俺。
「ウキ」と、敬礼をする 沖田。
敵の銃を、大量に回収して来た 会津地方の若年兵たちも、「僕達でも、役に立った。僕たちも、勝利だ」と、喜んでいる。
そうこうしていると、死んだフリをしている敵も含め、今日 参戦している 新政府軍とやらに、トドメを刺し終えた、八番隊 副隊長の井上源三郎 率いる 槍部隊も、帰陣した。
「トシ君、今日の敵は、功名心と手柄ばかりを取ろうとする 薩賊 ばかりだったので、全員 始末しました。しかし、これから 長州藩 土佐藩と、攻め込んで来るでしょうし、私から 見て 子供には、槍を振るいたくありません。これからが、正念場ですね」と、源爺。
「ああ。見たところ、今日の敵は、錦の御旗も 掲げてなかったし、多分 この後、交渉が 始まるだろうな。火力では、こっちの方が 優っていると、分かっただろうし。せっかく 刀の時代は、終わったとはいえ 白兵戦に、持ち込もうとしたのに、源爺 率いる 槍部隊が、トドメを刺し終えたら、俺の愛刀 和泉守兼定の出番が、ないじゃないか。敵の血を いっぱい吸わせて、妖刀とか 魔刀とかに、しようとしているのだけどね。今日のところは、新政府軍とやらの夜襲にだけ 気をつけて、帰陣としよう。源爺と 槍部隊、お疲れ様」と俺。
「フフフッ笑。トシ君の妖刀も 魔刀も、いずれは 新選組 一番隊の者たちの持ち物に、なるのですけどね。では、夜襲だけ 気をつけるを肝に命じて、帰陣します」と、井上源三郎。
源爺 率いる 槍部隊も、勝鬨を上げながら、帰って行った。
そして、「副長、最前線での見張り、交代します」と、一番隊 隊長で 徳川幕府より 位を引き継いだ ジェネラルという敬称でも、呼ばれている 斎藤一が、やって来た。
「見張り、交代か。了解。今日のところは、被害 ゼロで 勝利したから、源爺にも 伝えてあるけど、夜襲だけ 気をつけてくれ。別に、明日 以降も、火力の差と 実力で、勝てるだろうけど、多分 交渉が始まる。その打ち合わせを、滝沢秀明と、してくる。斎藤さん 、出席するかも含め、考えておいてくれ」と俺。
「かしこまりました。交渉に参加するかは、その時の 俺の気分次第ですね。副長、今日の大勝利、お疲れ様でした」と、斎藤一。
俺も、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明の居る、本陣へと戻る。戦さ場にて、手柄を立てた者は、皆 生き生きとし、充実した様子の顔をしていた。
「勝った」と、シンプルイズベストの言葉で、俺は 滝沢秀明に、勝利を報告する。
「フフッ笑。報告によると、新選組からも、会津地方の者からも、奥羽列藩同盟の者たち からも、犠牲者は 1人も出ていない 大勝利!兵たちを率いた、新選組の歴戦の勇者たちの手柄、お見事です」と、滝沢秀明。
「うん、新選組は、鳥羽伏見の戦いを勝ち抜いてきたからね。多分、明日あたり 交渉が始まるから、滝沢秀明も 会津地方 担当の若殿として、出席してくれ。敵から 回収した ちと古い銃も、会津藩に集められた 要らない人間たちとセットで、交渉後、使おう。皆の者、今日の戦さの勝利を祝って、えいえいおー!」と俺。
「えいえいおー!」と、本陣に居る 皆の者。
結局、この日は、新政府軍とやらの夜襲はなく、一通の矢文だけが、届いた。 続
《はーっ…。2019/03/26今現在、やりたくもなかった 2回目の東 清二として、俺が関わっていない 知らない未来を生きている 俺は、人生を閉じる事だけには、成功した。ただし 俺の存在する場所は、社会の最底辺で しかも、燻り中という 情け無い限りだ。俺にとっては、待ち焦がれた 本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに成れる前の、本当に やっとの最後の最後の人生。この人生を、消すか?消されるか?の戦いを、数千年前から 勝手に始めた 不幸をばら撒く 不幸の王様 クソ大和田は、ピンポイントで 狙った。元 幸福の王子の俺の人生に、被害をもたらせるなら 何でもする、糞野郎中の糞野郎がね。そんな クソ大和田が、今は 違うけど 前 全宇宙の支配者だった。そして、クソ大和田の息子たちと、糞野郎と糞女から 成る、大和田の側の人間たちも、俺が ぶっ壊れるまでは、珍しく 力を合わせて、ピンポイントで 潰しにきた。もっと 厄介だったのが、不幸の使者にして、二枚舌の糞詐欺師 クソ高倉健の詐欺だ。クソ高倉健は、まだ 新宿にあった フジテレビにて、俺の念能力と 友人3人を、クソ大和田に 売っておいて、「成った」と クソ大和田に言われ、俺の側の人間に成った と思い込んで、福岡の極道編にて、最後の糞詐欺を働きに やって来やがった。そもそも、俺の最後の最後の人生での名前が、次男でもないのに、清二に決まってしまったのも、クソ小和田 雅子が、糞詐欺に 引っかかった所為だしね。そりゃあ 東宮御所を後にするし、最低最悪の人生にも、なるか。ただし、俺も 37歳と ちょっと に成り、寿命までは 着々と進んでいる。しかも、クソ大和田も 大和田の側の人間たちも居ない、最期を迎えられる 場所に居る。さあ 念能力者に成って、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫に 巡り逢い、俺の側の存在や 人間たちと合流し、復讐をして、死んで、本当の自分に成って、復讐を完遂しよっと。最終的には、全てを 俺の思い通りに、してみせる。そうすりゃ、未来は 明るい》
こうして、その後 戊辰戦争へと連なる、新政府軍 対 会津地方 新選組 奥羽列藩同盟の火蓋が、切られた。徳川幕府や 越後国が、残した遺産により、火力でも 優っている為、初日は 勝利した。次回の話は、矢文の書面により、薩長土肥同盟の新政府軍とやらと、新選組と滝沢秀明で、交渉の場が、開かれます。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!