第百六十八話 着弾
北上する 戦線より早く 北上した、新選組の参戦する 侍たち。甲斐国に着き、休憩をしていると、近藤勇と野口君より、新選組を辞めたいとの申し出があり…。その後、2人は 狙撃され、俺 土方歳三は、復讐を指示して…。今の俺の名前、近況、思い、寿命までの期間、消さなければいけない 育てた娘の名前、クソ大和田たちを完全に消す為、1度手放したモノ、それ故に 手に入るモノも、描かれています。では!
幕末期が終わり、混沌の中 明治維新へと繋がる、過渡期を日本国は 迎えていた。幕末期に、侍に成る事を志し、侍に成れた 新選組 副長、俺 土方歳三の最後の使命が、日本国内で 勃発している 内戦の収縮と収拾だった。一番隊 隊長 斎藤一と、一番隊 隊員 沖田総司の手柄により、江戸城無血開城が成ったので、斎藤さん を残し、新選組の参戦する者らは、会津地方に向けて、北上していた。
かつて、武田信玄が 治めていた 甲斐国に着き、休憩をしていると、やっぱりだけど 四番隊 隊長 近藤勇と、四番隊 副隊長 野口君から、大事な話がある と、申し出があった。
「うん、大概 話の内容は解るけど、大事な話ってなんだい?」と俺。
「土方君、新選組も ここらが、潮時ではありませんか?私の目から見ても、これからは 負け戦です。幸い、故郷には錦を飾れました。もう 刀の時代は、終わりました。四番隊 隊長として、私には もう できる事が、ありません」と、近藤勇が告げる。
「野口君も、同じ判断、同じ考えか?」と俺。
野口君も、頷く。
「確かに、かつて 武士の魂と言われた、刀の時代は 終わった。そして、会津地方に味方する 新選組も、この先 負け戦が待っている。ただし 俺としては、これから先の戦さ場に、近藤さん も、野口君も、参戦させる つもりはない。近藤さん や、野口君が、新選組を離脱するのは構わないけど、それだったら 辞めた後のことも、考えてくれ。日本国内での内戦が終われば、薩摩と長州が 国を動かす。新選組 近藤勇の顔と名前は、知れ渡っているから、命の危険も 勿論、あるしね。今後の身の振り方を、もう少し 考慮してみてくれ」と俺。
「分かりました」と、近藤さん は言い、野口君と一緒に、何処かへ向かった。近藤さん が、操作系の念能力で、遠隔操作をされているのは、解っていたが、もう 俺が待ち続けていた 一点は、超えた。もう 次に近藤さん が、操作系の念能力で、操作される事は、不可能になる。だから 俺としては、新選組を辞めた後のことを、考えてほしかった。遠い将来、新選組だけじゃなく、近藤さんを、要職に つけたかったからね。
そして、既に 新選組の存在は、凶に転じているのか?何処かへ向かった 近藤さん が、撃たれたという知らせが入った。
「トシさん!近藤さん が、撃たれました…。治せますよね!?」と、気が動転している 安藤 ジュンヤ 新局長。
「治せる。だから、落ち着け。安藤 ジュンヤ 新局長。撃たれた 近藤さん は、どこだい?」と俺。
「庭から 部屋に、運びました。案内します!」と、安藤 ジュンヤ。
新局長の案内で、撃たれた 近藤さんの部屋へと、行く。近藤さん は、肩を撃ち抜かれていた。ただし 近藤さん は、痛そうな素振りなど、微塵も見せない。
「近藤さん、新選組を辞めたいなど、刀の時代は終わったなどと言って、即 撃たれて帰ってくるなんて、どういう事だい?まあ 俺なら、治せるけど」と俺。
「がははははっ笑!撃たれてしまいました」と、気丈に笑う 近藤勇。
「幸い、弾丸は 身体を貫通しているから、簡単に治せるけど、ジュンヤ 野口君 内田君の中から 2人選抜して、復讐をしておきなさい。各自の【円】の範囲内に、近藤さんを撃った 敵が、居るだろうからね。その間に、近藤さんの怪我は、俺の方で 治しとく」と俺。
「俺は、行く。銃をぶっ放すという事は、撃たれる覚悟も あるんだろうな?という話だからな」と、新選組 銃火砲部門の内田 ジュン。
「俺の手落ちだ。俺も、行く」と、野口君。
俺は、野口君の声を、久し振りに聞いた。
「もう、復讐なら 僕が、行きたいのに!僕は、仮にも 新局長なのですからね」と、安藤 ジュンヤ。
「じゃあ、新局長は、近藤さん の治療を見ながら、お留守番で。復讐に行く 2人は、疑わしくは 黒でいいから、しっかり 復讐を遂げてきてくれ」と俺。
近藤勇の用心棒で、四番隊 副隊長 野口君と、銃火砲部門の内田 ジュンは、武器を携え 復讐へ向かった。
俺は、近藤さん の肩に着弾した、傷を かつて源爺と取引をして手に入れた ホーリーランス、日本語では 自然治癒力強化を使い 手当てを行い 治す。
「治ったー!さすが、トシさんだ。もう 近藤さん!僕は、新局長なのですよ。近藤さんの身に 何かあったら、僕の責任なのですよ」と、安藤 ジュンヤ。
「結局、治りました。がはははは笑」と、豪快に 笑い飛ばす 近藤さん。
「源爺、医者なら 誰しもが 欲しいであろう、人の病気や 怪我を治せる 能力は、リスクを腹が減る事にしよう。そして、自分自身の怪我や 病気も、治せるようにしよう」と俺。
「かしこまりました。トシ君、今回の人生では 無理ですが、トシ君が 医師を務めることがあれば、自分の命を分け与えている、その分 リスクとして、お腹が減る。いつも 以上に食べないと、餓死してしまいますが、その分 自分自身の怪我や 病気を、治せるようにもなる で、よろしいでしょうか?」と、井上源三郎。
「ああ。その条件で、大丈夫だ。ダイエットをしなくて済むしな」と俺。
「かしこまりました。トシ君が、どんな医者になるか?楽しみです。では、早速 食事を、お持ちします」と言い、源爺は、安藤優子さん のところへと向かう。
入れ替わりに、野口君と 内田 ジュンが、戻って来た。
「副長!副長が、疑わしきは 黒でいいと言っていたから、四番隊 隊長を狙いやがった 敵を、皆殺しにしてきたけど、大丈夫か?」と、内田 ジュン。
「ああ、それで 問題ない。近藤さん が負った傷は、治しといたけど、もう 近藤さん は、戦場には出さない。新選組からも、野口君 含め、辞めるとの事だしね」と俺。
「近藤さん!新選組を、辞めるのですか!?僕が、新局長として 使えないから ですか?」と、悲しげな 安藤 ジュンヤ。
「新局長の所為では、ないよ。その時が、来たってだけの話だ。幸い 俺が、近藤さん に、超えてもらいたかった一点 ハードルは、クリアしてくれたしね。もう 近藤さん は、操作系の念能力で 操作される事は、なくなる。あとは、新選組を辞めた後、セカンドキャリアを どう生きるか?だけだ。いつか 俺が、【永遠】と【絶対】という概念を手に入れたら、近藤さん も、野口君も、要職で 使い続ける。2人とも、侍としての この人生においての使命を、とうに果たした という事だ」と俺。
「トシさん!僕は、反対です。まだ、会津地方にも、到着してません。近藤さん と、野口君の力が、必要です」と、安藤 ジュンヤ。
そんな ジュンヤを、近藤勇は 優しく大人の目で、頭を くしゃくしゃに撫でていた。 続
《はーっ…。2019/01/16今現在、不幸の使者にして 糞詐欺師 クソ高倉健の所為で 発生した、2回目の東 清二として 未来を生きている 俺が、寿命を迎えるか?念能力者に成るまでは、不幸に塗れた 時代のまま、元号が 変わろうが、続行なんだよな。寿命までは、おおよそ あと12年間と7ヶ月を切っている。でも この生き地獄、もう 疲れ果てた。不幸の王様 クソ大和田と 大和田の側の人間たちを完全に消し去る 条件を満たす為に、1度 手放したモノ 念能力 才能 人脈 女 金 【無限】【自由】【愛】の中から、念能力さえ 手に入れば、新たに 【永遠】と【絶対】も、手に入る 最後の最後の人生、その分 最低最悪の人生だった。ただし、全宇宙の支配者だった クソ大和田だけでも 厄介なのに、俺の最後の最後の人生に 被害が出る事がリスクで、その代わりに 未来を予知できる 恩を仇で 返し続ける クソ渡辺真理の存在と、調子にのる イタズラが、災厄をもたらした。クソ渡辺真理は、イタズラが 自分の長所だと、思っていやがったからね。もう 皇太子として生まれた 俺も、大災害に見舞われた 日本も、落ちるところまで、落ちた。さあ、でも もう最期だ。やっと、俺にとっては本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルとしての人生に、たどり着ける。俺の全ての人生通しての宝物で、小さな 少女の天使になる ピノコ・ナディア・哀姫とも、天上界で 一緒に暮らせる。クソ大和田たちを、完全に消し去る 条件を満たす為の我慢と苦労と辛抱だった。俺は、憎しみは 永遠に絶対に忘れないから、復讐を終えたら 幸福の王子として、世界中を幸せにしてみせるぜ。だから 念能力だけ、返って来い。あとは、自分で できるから》
こうして 新選組に、恨みを持つ者により、近藤さん は狙撃されたが、俺が 治しといた。復讐も、ちゃんとした。ただし、新局長が 止めようが、近藤勇と 野口君の辞意は、変えられないけど。次回の話は、近藤さん と野口君が、新選組を辞め、偽名を使って 投降します。近藤さん にとっては、最後の操作系の念能力における、遠隔操作です。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!