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「副長、土方」  作者: 東 清二
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第百六十六話 融合

江戸の西部 多摩地方に居る 新選組しんせんぐみ会津地方あいづちほうの為に、参戦する者らは、それぞれの使命の為に、動き始めます。斎藤さいとうさん と沖田おきたは、無血開城の為に 江戸城へ向かい、俺は 俺で、源爺げんじい 部隊 50名に、【えん】が 使えるようにします。その後は、特訓で…。今の沖田おきた斎藤さいとうさんの状態、今の俺の名前、年齢、状態、寿命までの時間、不幸の王様 クソ大和田おおわだたちを完全に消す為に、1度手放したモノ、手に入れようとしているモノ、本当の自分の存在、誰への想いなのか?も、描かれています。では!

幕末と呼ばれる時代は、終わった。日本国内での内戦が終われば、今までは 藩ごとに決めていた事が、俺 土方歳三ひじかたとしぞうが 任命した、明治天皇の元 国レベルで、国策を決めていく事になる。新しい仕組み、新しい世だ。ただし、俺も 含め、新選組しんせんぐみの参戦する 者らは、負けると分かっていながら、繋がりのある 会津地方あいづちほうに味方する事が、決まっている。それに向け、江戸の西部 多摩地方にて、合流を果たしていた。量が増えたら、質が落ちるので、そうならないように 俺は、新選組しんせんぐみさむらいたちは充分に強いので、井上源三郎いのうえげんざぶろうに鍛えられたという、死を覚悟している 若者たちを、生き残る道もあると、示そうとも していた。


元気になった 源爺げんじいと再会して、復活した 沖田おきたのご機嫌っぷりが、半端ない。「ウキッ、ウキッ」と、はしゃぎ続け うるさいぐらいだ。また 天然理心流てんねんりしんりゅうの道場へと、故郷に錦を飾った 新選組しんせんぐみ 四番隊 隊長、近藤勇こんどういさみへの歓迎と、お祝いの来客が絶えない。そんな中、新政府軍と ヌカす、薩長土肥同盟の者たちが、江戸へ向けて 進軍していた。


「トシさん!げんさん が鍛えた、おさむらいに成れる者たちが、50人も 加わり、僕たち 無敵ですね」と、安藤あんどう ジュンヤ 新局長が、嬉しそうに言う。

「うん、確かに 荷物持ちも含めて、ここで 人手が入ったのは、有り難い。もっと嬉しいのは、近藤勇こんどういさみさん が、この多摩地方の天然理心流てんねんりしんりゅうの道場へと、故郷へ錦を飾れた事だ。ただし、安藤あんどう ジュンヤ 新局長、ちゃんと【えん】を使うように。もう、薩長土肥同盟の者たちが、江戸 目前まで、近づいて来ているよ。小便垂れ 西郷隆盛さいごうたかもりも、一緒にね」と俺。

「ああ!本当だ。ちゃんと【えん】を使い続けないと、駄目ですね」と、安藤あんどう ジュンヤ 新局長。


「そういう事なので、副長!江戸城まで、行ってきます。血は流さない 方向で、良いのですよね」と、斎藤一さいとうはじめ

「ああ。俺も 江戸城へ、一緒に行きたいけど、俺には 将軍に成れる資格が、あってね。俺が 行くと、幕臣たちが 蜂起しかねない。明治天皇が、江戸城に引っ越す事が 決まっているから、無血開城と言って 江戸城をすっからかんにして、幕臣たちが 血を流さずに、ゆくゆくは 明治天皇に明け渡してほしい。念の為、すぐに人に信用される 沖田おきたも、斎藤さいとうさん と一緒に、連れて行ってやってくれ。元 豊臣秀吉とよとみひでよし沖田おきたが、江戸城へ行くのも、粋かなという話だ。無血開城の為の新政府軍とヌカす奴らの交渉相手が、小便垂れ 西郷隆盛さいごうたかもりだから、斎藤さいとうさんの好きなようにできるよ。幕臣たちも、いずれは 日本の為に、登用されてくだろうし。江戸城無血開城が成ったら、俺たちも 戦線より早く、急ぎ、北上しよう。会津地方あいづちほうや、東北地方の豪雪地帯は、身動きが取れなくなったり するからね。まあ 斎藤さいとうさん には、雪でも 関係ない、軍艦があるけど。じゃあ 沖田おきた斎藤さいとうさん の足手まといにならないように、しっかり 交渉してきなさい。沖田おきたに関しては、機能してなかった分、使いまくるからな」と俺。

「ウーキッ!」と沖田おきた

斎藤さいとうさん と、沖田おきたは、江戸城へ向かった。


新選組しんせんぐみ 銃火砲部門の内田うちだ ジュンに、源爺げんじいさむらいを志す 50人の若者たち、俺は、 源爺げんじい 部隊と呼び始めたが、その者らが 銃や大砲との戦い方を、鳥羽伏見の戦いで 実践していた、新局長ら と共に、学んでいた。

「トシ君、これだけ 銃と大砲の精度が上がったら、【えん】を使えないと、命が いくつあっても、足りないのですね」と、井上源三郎いのうえげんざぶろう

「うん、て事は?」と俺。

「トシ君に お願いして、【えん】を使えるようにしてもらう でしょうか?」と、源爺げんじい

「うん、大体 合ってる。この星の最高責任者の俺が、【えん】の使用を許可するから、源爺げんじい 部隊 50人には、源爺げんじい 自らが、【えん】を授けなさい。リスクのない 念能力は、ないけど 【えん】の場合は、敵に奪われなければ、敵が【えん】を使えても、問題ないからね。大儀を敵に回していると、気付かれるのが リスクだったりする」と俺。

「ふふっ笑。そういえば、トシ君の やる事なす事 全て、大儀でしたね。それでは トシ君、源爺げんじい 部隊 50名、【えん】を使える 許可をください」と、こうべを垂れる 井上源三郎いのうえげんざぶろう

「ああ。いいよ。別に こんな事で、源爺げんじいが 頭を下げる必要は、なかったんだけどな」と 俺は言い、手で いんを結ぶ。

「おおーっ!」と、自分が 伸ばしたえんの中での事が、全て 手に取るように解る 【えん】が使えるようになった 源爺げんじい 部隊 50人から 歓声が上がった。


「じゃあ、まずは 自分の力で、どこまで 出来るか挑んで、その後に 出来なかったモノを聞く が、正しい やり方だから、源爺げんじい 部隊 50名も、頑張って みてくれ。君たちが味方した 新選組しんせんぐみさむらいたちが、【えん】の範囲に 居たら、凄え者たちに 味方した事も、解るからね。それじゃあ 源爺げんじい 部隊 50名、無駄死にしないように、源爺げんじいより 早く戦死しないように、【えん】を使いながら、特訓をしておきなさい。源爺げんじいは、物事を教えるのは得意だし、現状 日本国内で、1番の銃の使い手が、内田うちだ君だ。頑張って!」と俺。

「はい!」と、源爺げんじい 部隊 50人の小気味良い 返事が、返ってきた。

「トシ君、何から 何まで、すいません。ありがとうございます。あとは、私と内田うちだ君とで、しっかり 仕上げます。すくなくても、私より 長生きできるように」と、井上源三郎いのうえげんざぶろう


「僕も、特訓に参加します」と、安藤あんどう ジュンヤ 新局長が言い、【えん】を使いながらの戦い方の特訓が、始まった。北野きたの たけし 新選組しんせんぐみ 馬鹿局長には、「僕の方が、先輩ですからね」と言っていた ジュンヤも、源爺げんじい 部隊 50人には、先輩風を吹かさず ちゃんとやれている。

途中、八番隊 隊長 安藤優子あんどうゆうこさん が、「腹が減っては戦はできぬ ですよ」と握り飯の差し入れが、あった。

死なない為に、特訓をしている者たちは、御礼を言い ハムハム 握り飯を、食べている。

「トシ君は、食べないのですか?」と、安藤優子あんどうゆうこさん に、訊かれる。

「うん、斎藤さいとうさん と沖田おきたが、無駄な血を流さない為に、江戸城 無血開城を目指して、飲まず食わずで 交渉と下準備をしているから、俺が 飲食してていい訳がない。2人に会えたら、遠慮なく食べるよ。根回しが 上手くいかなかったら、血が流れるリスクを承知で、俺が 交渉をしに 江戸城まで、行かなきゃだしね。まあ、あの2人なら 交渉ぐらい、上手くできるだろうけど」と俺。

「かしこまりました。さすが、トシ君!交渉が上手くいって、2人が 帰って来るのを、待ちましょう。その時は、お酒も 飲みましょう」と、安藤優子あんどうゆうこさん。

えん】を使って、解っている範囲だと、交渉は上手くいっているが、俺たちは 特訓をしながら、斎藤さいとうさん と、沖田おきたの帰りを待っていた。 続


《はーっ…。2018/12/31今現在、天才中の天才 沖田総司おきたそうじは、天国にある 異次元にて、源爺げんじい 渋川剛気しぶかわごうき ジャイアント馬場ばばと、活動休止中の銭屋一家らと共に、出番待ち。斎藤さいとうさん は、本名 オダギリジョーで、芸能界で 活躍中。そして、2回目のひがし 清二きよじとして、最後の最後の人生を送っている 肝心要の俺が、社会の最底辺で 燻り中。不幸の王様 クソ大和田おおわだと その息子たち、そして 糞野郎と糞女から成る 大和田おおわだがわの人間たちが、全てを懸けており 俺の行く先々に配置されていて、俺は 前のめりに ぶっ倒れた。ただし、流転と転落の末に、今の俺の周りには、孤独と引き換えに、敵の手の内から出れて、1,000年振りに 糞野郎も糞女も、存在しない場所に居る。俺も もう、37歳と ちょっとになった。寿命まで、おおよそ 12年間と7ヶ月。俺が かつて手に入れたモノ 【無限】【自由】【愛】才能 人脈 金 女 念能力 喜びという感情を手放し、再び 念能力を手に入れれば、良いだけだった。その念能力が、3日間と2日間しか 使えなかった。この最低最悪の人生で、皇太子として 誕生した 俺が、大災害を防ぐ為に 神道の儀式をしていたのは、12歳までだから、それ以降は 今まで食い止めてた分、ドーンと大災害が起きた。俺の意に反してね。さあ 念能力を手に入れよう。そうすれば、不死身のクソ大和田おおわだたちも 完全に消せる、死神の鎌【改】が使えるようになる。【永遠】と【絶対】も、手に入る。待ち焦がれた、俺にとっては本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルにも、成れる。不幸の王様が居なくなれば、俺の本来の称号 幸福の王子として、まずは 俺のがわの人間たちを、幸せにしようっと。ピノコ・ナディア・哀姫と、天上界で 暮らせる未来へ》


こうして 新選組しんせんぐみのみならず、源爺げんじい 部隊 50名も、【えん】が使えるようになり、戦える準備が整った。死ぬ事だけが、武士道ではないからね。次回の話は、江戸城 無血開城への道の話です。果たして?以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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