第百六十一話 離屯
薩賊、クソ大和田と 小便垂れ 西郷隆盛が、新選組の古い方の屯所 めがけて、大砲を撃ち込んでいた。薩賊 2人を ぶっ飛ばした後、今度は 新選組 銃火砲部門の内田 ジュンが、大砲を撃ち始め…。退散する 北野 武 馬鹿局長と、酒盛りを続ける 俺と沖田、果たして?今の俺の名前、近況、思い、大天使長と成る 本当の自分の存在、おおよその寿命も、描かれています。では!
幕末期が終わり、混沌と内戦の後、新選組 副長、俺 土方歳三が任命した、明治天皇のもと 日本国は、新しい時代を迎えようとしていた。だけど、だからこそ 最後まで 日本国内での内戦の収縮と収拾を、俺の手で しなくては、ならなかった。徳川幕府は瓦解したが、越後国を含む 会津地方の者たちの人的被害を、なるべく 少なくするようにね。しかも、目下 北野 武 新選組 馬鹿局長が、笑わせようと試み 生きる気力を失っている沖田総司が、酒盛りをしている 新選組の旧屯所 めがけて、薩賊 クソ大和田と 小便垂れ 西郷隆盛たちと、家族を人質に取られている ガキンチョたち、そして クソ大和田をぶっ飛ばした後、 新選組 銃火砲部門の内田 ジュンの指導で、大砲から 砲弾が、ぶっ放されていた。
俺は、旧屯所へと帰り「馬鹿局長、そろそろ この場所を離れないと、死ぬ事になるぞ。ちっとは、沖田を笑わせる事は、できたかい?」と伝える。
「おうっ、トシ坊。沖田君は、酒は進めど 、おいら じゃ 笑わせられなかった」と、北野 武 局長。
「うん、まあ いいけど。これから この旧屯所へ向けて 放たれる砲弾は、銃火砲部門の内田君の指導のもと、どんどん 照準が上がっていく。それと、俺たちの人数が、最も 安定しない数字 3人なので、馬鹿局長は、内田君の元へ 撤収しなさい。酒が 切れたら、俺も 沖田も、この旧屯所から 撤収するよ」と俺。
「トシ坊、内田君が 指導したら、大砲の弾なんて いくらでも、命中させられるじゃないか。確かに、3人という数字は、必ず 派閥ができて、最も 安定しない数字だから、おいら は、先に撤収するよ。トシ坊も 沖田君も、ここが死に場所じゃないからな。哀姫と一緒に、おいら も、転戦する 新選組の者たちを、しっかり お見送りするからな」と、北野 武 局長。
「ウキ…」と、やる気のない 沖田総司。
「酒を飲み干したらな。砲弾が 俺に、当たる気がしねえ」と俺。
「そんな感じじゃ、撤収できないじゃないか。そう言ってる間にも、どんどん 大砲の弾が撃ち込まれてるしな。じゃあ、トシ坊。おいらが先に、撤収するからな。トシ坊 達も、すぐに撤収だからな」と言い残し、「危ねえ、危ねえ」と、北野 武 局長は、旧屯所をあとにした。
「何か、沖田。このまま 京の都で死ぬのも、悪くないな」と酒を飲みながら、沖田に伝えると、「ウキ…」と、やる気のない返事が、返ってきた。
そして、新選組 1 やる気のある男、一番隊の安藤 ジュンヤと、口の利けない リュウスケが、姿を見せた。
「トシさん!僕とリュウスケで、薩摩藩邸に乗り込んで、人質に取られていた者たちは、解放してきましたからね。なのに、何を呑気に 沖田さん と、酒盛りをしているのですか!?良い思い出も、嫌な思い出も、いっぱいある 旧屯所ですけど、内田さん が、今日中に 撃ち滅ぼすと、言っていましたよ。さあ、すぐに この場を離れましょう」と、安藤 ジュンヤが 急かす。
「おらあ、イヤだ。酒を飲み切るまでは、ここに居るだ」と俺。
「トシさん!どこの地方の方言ですか?そんな ふざけた事、言ってる場合じゃないんです!ほらっ、どんどん 旧屯所 目掛けての砲弾が、威力を増して きているじゃないですか!沖田さん も、早く ここを離れますよ」と、切羽詰まった様子の安藤 ジュンヤ。
「ウキ…」と、酒は 飲むが、生きていく 気力もなく、やる気も ない 沖田総司。
そうこうしている中、頑丈に作った 旧屯所が、的確な 砲弾により、いよいよ 持ち堪えられなくなってきた。
「もう トシさん!逃げるが、勝ちですよ。リュウスケ!酒ごと 沖田さんを、連れ出して!トシさん!トシさん が、ここで死ぬなら、僕も ここで、無駄死に しますからね」と、安藤 ジュンヤに、最後通告を突きつけられた。
「俺や 沖田は、ともかく 確かに未来ある 安藤 ジュンヤが、ここで 無駄死にしてはいけないな。じゃあ、ジュンヤとリュウスケで、先ずは 沖田を、旧屯所から 避難させてくれ。この旧屯所は、俺が 設計して、皆んなで建てた 建物だ。飲み切れない酒を、旧屯所に蒔いた後、俺も 撤収するよ。せっかくの越後国 産の酒だ。酒のストックが、あり過ぎるのも、考えようによっちゃ、困るんだな」と俺。
「分かりました。リュウスケ!沖田さん と、酒を運ぶぞ。トシさん、約束ですからね。酒を蒔いたら、ここから 撤収してくださいね」と、ジュンヤは 言い残し 、リュウスケと一緒に、沖田と酒を抱えて、旧屯所をあとにした。
砲弾が撃ち込まれてる中、俺は「たーんと、酒を吸いなさい。今日中に、破壊されるだろうからね」と言い、余った酒を旧屯所にばら撒く。その上で、俺は 重い腰を上げて 旧屯所から、出る。
「撃ち方、止めー!」と、銃火砲部門の内田君の声が聞こえ、砲撃が止まった。
「トシさーん!やっと、出て来てくれたのですね」と、安藤 ジュンヤが、喜び 安堵している。
「うん、ここで 死んだら、安藤 ジュンヤの言っていた通り、無駄死にだからね。余った酒は、旧屯所に 降り注いでおいた。俺が 創ったモノが、破壊されるから、鎮魂歌も 込めてね。家族が人質に取られていた ガキンチョたち、家族が解放されて、大丈夫になったかい?」と俺。
「はい!」と、嬉しそうな顔で、ガキンチョたちが答える。
「了解。薩摩藩邸に行き、人質を解放してきた、一番隊のジュンヤとリュウスケに、御礼でも 言っといてくれ。さてと、汚い手口で 脅迫をして、大砲を撃ち込ませていた 薩賊の2人、クソ大和田と 小便垂れ 西郷隆盛の処分を、しなくちゃな。下手に殺すと、またゾロ 現れるんだよな」と俺。
「副長、旧屯所共々、大砲で 破壊しよう。アホで カスで 糞の 薩賊 2人が、旧屯所を乗っ取ろうとして、無駄に ほふく前進で、向かっているしな」と、内田 ジュン。
「確かに、逃げながら 崩壊寸前の旧屯所へ、糞野郎 2人が向かっているな。じゃあ 沙汰は、内田君に任せるよ。脅迫されていた ガキンチョたちも、これから 日本国内の内戦が終わったところで、今度は 戦争だ。復讐の為もあるけど、大砲の正確な撃ち方を、銃火砲部門の内田君に、教わっておきなさい。復讐は、蜜の味だしね。はー…、これで 京の都と、哀姫とも、お別れか。いつになったら 俺は、【永遠】と【絶対】を手に入れられるんだろう」と俺。
「永遠と絶対か…。副長は、凄えモノを、手に入れようとしてるんだな。頑張れよ。旧屯所、並びに 薩賊 クソ大和田とクソ西郷に、撃ち方 始め!」と、内田 ジュン。
旧屯所へと、ほふく前進を続けていた クソ大和田と、小便垂れ 西郷隆盛に、砲弾と銃弾が撃ち込まれ、崩壊寸前だった 旧屯所は、破壊された。それを見て、両足が へし折られている クソ大和田は、引き返して来た。土下座をすれば、許されると思っていた クソ西郷は、射殺され 跡形もなく、どこかへ消えた。
「今度は、小便垂れ 西郷隆盛が、転送されたか。クソ大和田の方は、両足が 折れたままで、続行としよう。じゃあ、ガキンチョたちは、解散。新選組の者たちは、転戦の出発の準備をしてくれ」と俺。
「ああ。分かった。この状態なら、クソ大和田も 、さして 邪魔は、出来ないからな」と、内田 ジュン。
「おうっ、トシ坊!あとは、おいら達 新選組内 北野 一家に、任せてくれ。クソ大和田 1人ごとき、どうにでも 出来る。あとは、薩摩藩邸に居る イモ侍たちに、ケジメをつけさせるよ」と、北野 武 局長。
跡には、破壊された旧屯所と、身動きの取れない 薩賊 クソ大和田が、残された。 続
《はーっ…。2018/11/27今現在、記憶を消された上で、1回目の東 清二の続き、2回目の東 清二として、最後の最後の人生を送る 俺が、寿命を迎えるか?念能力者に成らないと、土方歳三を含む 俺の過去達や、同じく 天国に居る 俺の側の人間達 も、人間が試され続ける場所、地球には 来れないんだよな。それでも、明日になろうが、念能力者に成れる 保証がないから、あと12年間と9ヶ月もある 寿命が尽きる事を、待つしかないか…。あーあ、精神年齢 4000歳の俺は、疲れ果てているんだけどなぁ。俺にとっては、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに至る 前の最後の最後の人生。その分、主導権は クソ大和田が握っており、結果 最低最悪の人生となった。俺の側の人間たちは、皆んな 這い上がっているから、あとは唯一 本当の自分に成っていない2人、俺と哀姫が 巡り逢い、本当の自分に成れば良いだけか。クソ大和田と 大和田の側の人間たちを、完全に消してね。さてと、念能力 いい加減 返って来なさい。それを、世界中の這い上がっている 人間達が、待ち望んでいるからね。とっとと!》
こうして 旧屯所は、破壊され、 俺も 屯所から離れた。珍しく 俺が設計した建物が、なくなるというね。それと、不幸をばら撒く 不幸の王様 クソ大和田だけは、何度 殺そうが、やって来るから 今回は、両足をへし折った上で、続行とした。さて、次回の話は、日本国内での北上していく 内戦の収拾の為に、後ろ髪引かれながらも、俺や 一番隊 四番隊 八番隊は、京の都より 出発します。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!