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「副長、土方」  作者: 東 清二
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第十六話 最強

薩摩での闘いです。

薩摩での生活も、だんだん慣れてきた。【オダギリ】も俺も、藩校には行かず、たまに藩の道場で、大暴れするぐらいだ。【オダギリ】は、喉 心臓 股間を狙う、三段突きを開発し、俺でも勝てるか分からない、強さになっている。俺は、水車にふんどしを付け、川の中に自動で洗える装置を開発し、遊んでいる。俺も【オダギリ】も、大工仕事に慣れてきて、大工の棟梁からは、もう一人前だと言われている。あとは将来を見据えて、いつさむらいになれるかだ。【オダギリ】なんかは、髪型をちょんまげにし、すでにさむらい感が出ている。俺は、髪型をちょんまげにはしないが、見習うべきところはたくさんあるみたいだ。そんなある日、藩の道場の先生が、「やっと俺や【オダギリ】に勝てる人材を見つけた」と言い、タツオと名乗る男を連れて来た。さらに、薩摩藩さつまはんの腕利きと言われる、大人達も一緒だ。うーん、道場で暴れ過ぎたか?

こちらは、木刀が一本ずつで、敵方はみんな日本刀を大小と持って来ている。

「【オダギリ】ここで勝てたら、薩摩を出る準備をしよう」と、俺。

「はい。俺は、後ろにいる大人達を倒して行きます」と、【オダギリ】

「死ぬなよ、親友!」

「はい。【トシさん】こそ、こんなところが死に場所じゃないですからね」

タツオと名乗る、十代半ばぐらいの男が「勝てるとおもっているのか」と言い、斬りかかって来た。俺は刀の横の部分に、木刀を当て更に、刀の峰のところを踏み、タツオと名乗る男の脇差しを素早く奪う。

「【オダギリ】プレゼントだ!」と、俺。奪った脇差しを【オダギリ】に渡す。

「ははっ、ありがとうございます。【トシさん】」と、【オダギリ】。オダギリは突きのみで、どんどん大人達を倒していく。三段突きは、無敵かもしれない。

「俺の方が、先に倒したら、俺が最強だからな!」と、俺。

「こっちは脇差し貰っているし、その条件でいいですよ」と、【オダギリ】

俺の方は、木刀対日本刀。6歳対15歳。うん、このぐらいなら大丈夫だ。振りかぶらないで、そのままタツオの顔面に、木刀をめり込ませる。怯んだ隙に、顔面を木刀でめった打ちにする。ほら、大丈夫だった!

「よしっ、これで終いだ」と、俺。

「こっちも、終わりました!」と、【オダギリ ジョー】

そこには、薩摩藩さつまはんの腕利きの大人達とタツオと名乗る男が、打ちのめされている。

「やったなっ、【オダギリ】」と、俺。

「はいっ、薩摩藩さつまはんの大人達も、大したことないですね」と、【オダギリ】。

「あと立っているのは、俺とオダギリだけだ。決勝戦はどうする?」

「相変わらずですね。俺は刀を持っていて、トシさんは木刀ですけど、それでも決勝戦ですか?」

「うーん、どうしたものか?三段突きの対応策を考えねば」

「じゃあ、今日は闘わないということで、いいですか?」

「ああ。これで、【松風まつかぜ】がいれば、史上最強スリートップ勢揃いなんだけどな。まあ、松風まつかぜは、人間じゃなくて馬だけどね。その分、動物のキング オブ キングだけどね」

「そっか!トシさんの他に、松風まつかぜさんがいた!」

「それじゃあ、薩摩さつまでの足跡を綺麗にして、撤収の準備をしよう」

「はいっ」

こうして薩摩藩さつまはんで、俺とオダギリは『郷に入っては郷に従え』を、自分達なりに体感し、何かきっかけがあれば薩摩を出る事になる。薩摩藩さつまはんが、藩の藩士の若返りを図るのは、この時の闘いの反省を教訓にしたからだ。そして、時代を突き動かしていく、大きな流れになって行くことになる。さて、どうなることやら。以上。

よろしければ、続編も楽しみにしてくれると嬉しいです。

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