第百五十八話 帰屯
鳥羽伏見の戦いを終え、斎藤さん は、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明と共に、新選組に 先発して 北上し、他の新選組の猛者たちは、1度 屯所へと帰ります。新選組内 北野一家と、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫が、俺たちの帰還を待っており…。土方歳三の後も、生まれ変わり続けた、今の俺の名前、近況、思い、失敗だったけど、俺のキー 念能力を手に入れてからの計画も、描かれています。では!
徳川幕府の大政奉還を皮切りに、幕末と呼ばれる時代も 終わった。もはや 最後の侍たる 新選組が、徳川幕府に 忠義立てをする必要は なくなったが、負けるにも 負け方があるし、もともと新選組は、最後まで 徳川幕府と会津地方に味方することが、決まっていたので、鳥羽伏見の戦いは、旧幕府方として参戦し、活躍して 旧幕府方の戦死者は、2人で 錦の御旗を掲げた敵を、旗ごと ぶっ飛ばし、勝利で終えた。戦死者の供養も、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明が、しっかり終え、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健を追い返し、各自 持ち場へと、帰還するところだ。
「副長、京都守護職 綾野剛と、本物だか 偽者だか 分からない 徳川慶喜が、大阪へ 江戸へと撤退したみたいです」と、新選組 一番隊 隊長 斎藤一。
「うん、横山 ヒロユキの時は 最悪だったけど、結局 一橋慶喜は、誰が 本物で、誰が偽者だか 分からない ままだった。せっかく 鳥羽伏見の戦いは、旧幕府方の勝利なのに、二百年以上続いた 徳川家も、恭順の意思を示しながら、終了だろう。幸い、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明が、顔を出しているから、斎藤さんは、滝沢秀明と共に、先発して 会津地方に、向かってくれ。斎藤さんの事だから 大丈夫だとは思うけど、逃げ帰った 会津藩 筆頭家老 糞詐欺師 クソ高倉健の存在には、注意してくれ。必ず 間違える、必ず 失敗する上に、簡単に 売っちゃいけないモノまで 売る、不幸の使者だからね」と、新選組 副長、俺 土方歳三。
「かしこまりました。副長のおかげで、【円】が使えるようになったので、大丈夫です。よしっ、滝沢秀明、恭順の意を示しつつも、次の戦さの下準備に行くぞ」と、斎藤さん。
「はい!土方殿、新選組のお侍達は、米と日本酒が 有れば、引き続き 会津地方に、お味方して くれるのですよね?」と、滝沢秀明。
「ああ。武器なら 奪えばいいし、新選組 発足当初から、新選組は 最後まで、徳川幕府と会津地方に 味方する事が、決まっている。米と日本酒も、有ったら いいな ぐらいのモノだ」と俺。
「かしこまりました。有ったら いいな じゃなく、米と日本酒は しっかり用意します。では、行ってまいります」と、滝沢秀明。
斎藤さんと、越後国も 含む 会津地方の者たちは、旧幕府方の者たちと一緒に、出発して行った。
「トシさーん!僕の初陣、勝ち戦のまま 終わりました」と、嬉しそうに 一番隊 隊員 安藤 ジュンヤが言う。
「ああ。【円】が 使えるとはいえ、怪我一つ負わず なかなかの初陣と手柄だ。じゃあ 生きる気力を失った 大八車に乗っている 沖田総司を連れて、新選組のバレている方の屯所へと帰ろう。哀姫に別れの挨拶をして、北野 武 新選組 馬鹿局長の、今後についての話を詰めておきたいからね」と俺。
「はい!じゃあ 屯所まで、沖田さんの乗る 大八車は、僕が 押して行きます」と、安藤 ジュンヤ。
「ああ。頼んだ」と俺。
新選組の屯所へと帰る 道中、「こんなに爽快な 勝ち戦は、初めてだ。ずっと俺は、地下街で育ってきたから、地上での戦は 勝ち戦なら、良いものなんだな」と、銃火砲部門の内田 ジュンが、つぶやいていた。
新選組の古い方の屯所が見えてくると、哀姫と 北野 武 局長、北野 勝 勘定方筆頭と 北野 サキさんが、心配そうな面持ちで 居て、俺に 気付いた哀姫が、「馬鹿トチーヤイが、生きて帰って来たヤイ」と、嬉しそうに駆け寄って来た。
「【円】が使える 俺が、そう簡単には 死なないよ」と言い、俺は 哀姫を抱きしめる。
「トシ坊!徳川幕府 最後の将軍と 京都守護職 綾野剛が、とん走したらしいけど、大丈夫だったかい?」と、北野 武 局長。
「うん、別に 大丈夫だ。鳥羽伏見の戦いは、新政府軍と ぬかす敵に、壊滅的な被害を与え、旧幕府方の戦死者は 2人だ。しかも その内 1人は、銃の暴発で 勝手に死んだ。ちゃんと会津地方 担当の若殿 滝沢秀明が参戦しており、2人分 供養もしておいたから 問題ねえ。ちなみに斎藤さんは、北上していく 次の戦さに備えて、先発して 会津地方へ 下準備に向かった。後発で、俺たちも 旧幕府方から 人的被害が、なるべく出ない事を気をつけながら、北上していくよ」と俺。
「おうっ、滝沢秀明って、おいら でも知ってるぞ。この時代は、会津地方 担当の若殿だったんだな。それなら、京都守護職 綾野剛が、終わった将軍と 東へ、とん走しても大丈夫だ」と、北野 武 局長。
「うん、あとは 俺や 新選組の存在が、これからは 凶となりかねない。日本国内での内戦の戦線は 北上していき、表向きは どの藩も、新政府軍に 恭順の姿勢を示す。俺は、旧幕府方として 戦いながら、戦線とともに北上して行く。もう これからは、皇軍を示す 錦の御旗を、へし折ることが出来なくなるかもしれないし。まあ、明治天皇は、俺が 任命した天皇だから、朝敵も 賊軍の汚名を、着せられる 由もないけど。俺の宝物 哀姫は、京に残して行くから、新選組内 北野一家は、哀姫の安心安全と、面倒を くれぐれも、よろしくな。それと馬鹿局長は、明治天皇の江戸への引っ越しの準備もね」と俺。
「おうっ、了解した。おいら達、新選組が、京の都の為や 日本の為に、命 懸けて 散々、働いてきたのに、おいら達の存在が、凶と なるかもしれないのか…。」と、北野 武 局長。
「そんな事には、させません。もう カナちゃんが、悲しんでいるのを見る事は、懲り懲りです。私の命に代えてもです」と、北野 サキさん。
「うん、サキちゃん は、数少ない 女手だから、哀姫の食だけでも、よろしく頼みます。哀姫は、気付いたら 餓死してたなんて事も、過去には 幾度も、あったからね。それじゃ、鳥羽伏見の戦いの勝利と、最大級の呪いや 祟りの一種 沖田風邪の消滅を祝って、小宴会といこう。あと、安藤 ジュンヤの初陣の手柄も、祝ってね。錦の御旗なんて、数えきれないぐらい、叩き斬ってやったしな」と俺。
「おうっ、トシ坊!錦の御旗を、叩き斬ったのか!さすがだな。それと、沖田風邪が 消滅したのかい?そいつは、有り難い」と、北野 武 局長。
「ああ。沖田風邪が、降り注ぐ 人数は、3人だからね。斎藤さん、源爺、俺をもって、終了だ。俺は、最大級の呪いや 祟りの一種 沖田風邪を、半日で 克服して、【円】を使えば、源爺も、無事 沖田風邪を、克服している事も 解る。あとは、元気になった源爺の所へ、沖田を連れてけば、生きる気力を失った 沖田も、元気になるだろう」と俺。
「武さん、錦の御旗なら トシさん より、僕の方が いっぱい叩き斬ったのですからね。僕は ちゃんと初陣で、手柄を立てたのですからね」と、自慢げな 安藤 ジュンヤ。
「おうっ、安藤 ジュンヤ 先輩の方なら、どうでもいいや」と、北野 武 局長。
「武さん 怒!」と言われ、馬鹿局長は、安藤 ジュンヤに、追いかけ回されてる。
何はともあれ、新選組は 総員無事で、屯所へと帰れたので 時間がない中、小宴会となった。 続
《さてと、俺の過去 土方歳三達や 北野 サキさんが、2018/11/08今現在、天国にて 出番待ちをしている中、2回目の東 清二として、2018/11/08 最後の最後の人生を送る 俺が、キチンと念能力者に成るか?あと12年間と9ヶ月も 有りやがる、俺の寿命が 早く 尽きてくれないと、この挫折と敗北を知った 最低最悪の人生が、終わらない。まあ ただし、最期を迎える 場所と準備を、できてる。転落と流転の末に、クソ大和田も 大和田の側の人間たちも 存在しない、感知すら されない場所を見つけた。俺が、念能力者になる。現存、地球に存在する 糞野郎と糞女を消す。俺は死に、東 清二 法皇は、哀姫が、所有者になる。俺は、待ち焦がれた 本当の自分、大天使長 ドン・リュシフェルに成り、地獄の片隅に居る クソ大和田たち を完全に消し、復讐を終える。それと、天皇と皇太子が 糞偽者で、皇室の唯一の役目、神道の儀式で 大災害を防ぐことが、できていないので、 それも ちゃんと務める。糞偽者たちへの、復讐もね。そうすりゃ 幸福の王子になって、世界中 幸せにしてやらぁ》
こうして 鳥羽伏見の戦い以後、短い時間だが、1度 屯所へと帰れた。日本国内での内戦の収縮の為とはいえ、1日にいっぺんは、俺は 俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・悲姫に、逢いたい。この後、それすら 叶わなくなるけど。次回の話は、哀姫へ 別れの挨拶をして、北上しながら 転戦をして行く 準備をします。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!