第百五十六話 二死
鳥羽伏見の戦いの決着に、旧幕府方で参戦している 新選組の侍たちと、最大級の呪いと祟りにより 戦えなかった 新選組 副長、俺 土方歳三が、それを克服して 再び 戦場へと向かいます。旧幕府方にて 采配を振るっていた、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明は、結果を受けて 喜びますが…。今の俺の名前、恋人枠の女性の名前、一度 手放したモノや概念、それ故に 手に入れられるモノも、描かれています。では！
幕末と呼ばれる時代は、終わった。元号は、俺と話し合った通り、明けて 治める 明治と改められ、強さと優しさを持ち合わせた、明治天皇が即位していた。幕末と呼ばれる時代に、侍に成る事を志し、侍に成れた、新選組 副長、俺 土方歳三は、旧幕府方として 鳥羽伏見の戦いに、参戦していた。薩賊は、倒しまくり、長州藩士達とも、話は付けた。ただし、嘘をつき 俺の背中を斬りつけた、松田という名字の糞女が、射殺したのに ドラえもんに由来するだろう、光る輪っかの中から 現れ、おおよそ反則を使っているだろう 光る輪っかから、錦の御旗を掲げた敵が、わんさか出て来ていた。だが、俺は 最大級の呪いや祟りの一種 沖田風邪を完治させ、再び 戦力として 旧幕府方の本陣へ、向かうところだ。
旧幕府方の本陣に、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明が采配を振るっており、新選組 一番隊 隊長 斎藤一は、戦いの渦中にあり、さすが 史上最強 スリートップの一角 という活躍をしていた。
「おらー、沖田風邪を治しただ。おらー、まだ 戦えるだ。戦いたいだ」と、沖田風邪を半日で 克服した俺は、テンションが上がり、ふざけた言い方で、戦いたいと伝える。
「フフッ笑。土方殿、その言い方は、どこの地方の訛りなんですか？ただ、おかげで 殺伐としていた 旧幕府方の本陣が、笑顔に 溢れましたけれども。戦いたいなら、戦ってください。本陣にて、采配を振るってもらえるなら有り難いです。ただ 越後国から駆けつけた、土方殿のお目付役をしていた男と、話し合い 決まった事があれば、是非 教えてください」と、滝沢秀明。
「ああ。俺が、土方歳三としての人生を終えるまで、米と日本酒を用意するように伝えた。それと、元 直江兼続、元 上杉謙信の俺は、越後国では余って捨てるぐらい、日本一の米と日本酒がある事を、身をもって知っているからね。米と日本酒さえ有れば、最後の侍 新選組は、いくらでも 戦える。武器なら、敵から 奪えばいいだけだしね」と俺。
「凄い 戦国武将を過去にもつ、土方歳三殿の要望が、米と日本酒の用意だけ…。確かに それなら、越後国も含めた 会津地方には、いくらでもあります！すぐに手配致します。他には、何か 要望は、ありますか？」と、滝沢秀明。
「うん、戦さの最中だけど、なるべく 旧幕府方の戦死者を少なくする事。もう 既に、旧幕府方の者が、1人死んでいるしね。それと、この鳥羽伏見の戦いも、この先 北上していく戦線も、たかだか 日本国内の内戦なんだ。日本人同士の戦いの犠牲者を、少しでも 少なくできるように、会津地方 担当の若殿として、心を砕き 采配を振るってくれ。新選組は、越後国 産問わず、米と日本酒さえ有れば、最後まで 徳川幕府と会津地方に、味方するしね」と俺。
「新選組の お侍様達が、最後まで 米と日本酒さえ有れば、味方してくれる！分かりました。敵が反則を使っているとはいえ、この鳥羽伏見の戦いは、旧幕府方の勝ち戦です。その後は、なるべく 日本人の戦死者が出ないように、新政府軍に対して、恭順の意を示します。戦ったら、勝てる という意味も含んでです」と、滝沢秀明。
「ああ、それでも 良い。じゃっ、沖田風邪を半日で克服した、俺の侍っぷりを、新選組の者たちに、見せつけてくる。滝沢秀明君は、この後の戦さの為に 撤収の準備と、戦死者の供養の準備も、しててくれ。死んだ後に、ちゃんと供養をしてもらったか どうかで、天国や 煉獄、地獄でのお沙汰にも、影響するからね。よっしゃあ！じゃあ 反則を使って、ドラえもんの道具だろう 光の輪から 出て来た敵を、蹴散らしてくる。君達は 本陣で、これ以上 旧幕府方から 戦死者が出ないように、守備に努めてくれ。じゃあな」と言い、俺は 戦い中の、斎藤さん 率いる、新選組 一番隊の元へと、向かう。
「アイ バーク！反則 使って、未来から 来た敵たち、あと30秒以内に帰らないと、二度と未来へ 帰れなくなるぞ。お前らが出て来た この光の輪っか、もうすぐ 俺が この星の最高責任者の権限で、消去するからな。それと、常に 大儀である 俺と、侍の集団たる 新選組を、敵に回した事に変わりはないからな」と、俺は 伝える。
光る輪っかのそばで、松田という 反則を使って、未来から やって来た 糞女が「それだと、私を敵に回すことになる！」と、ほざく。
結果、錦の御旗を掲げ 未来から やって来た、どこの者とも 分からない敵たちは、錦の御旗を捨て、我先にと 光の輪っかへ飛び込み、居なくなった。
そして、30秒 経過してから、俺は 【円】を使い、この星の最高責任者の権限で、反則の温床となった、ドラえもんの道具 光る輪っかを消去した。
「待って！これじゃ、私も 未来へ帰れない！」と、松田という名字の糞女が叫んだところで、糞女は 銃火砲部門の内田 ジュンによって、射殺された。
「トシさーん！戦場に戻って来たという事は、もしかしたら 沖田風邪が、治ったのですか？」と、安藤 ジュンヤに、訊かれる。
「ああ。無事、完治した。そして、最大級の呪いや祟りの一種、沖田風邪に罹ったのが、俺で 3人目だから、もう これで誰も、沖田風邪を発症せずに済む。この戦いが終わったら、沖田を元気付けに行こう。斎藤さん、未来から 反則使って やって来てた敵が、帰ったから これで新政府軍とやらと、旧幕府方の戦いは、終戦かい？薩賊は、俺の方で倒してあるし、長州藩士達とは、話はつけてある」と俺。
「そうですね。それなら 旧幕府方の勝利で、終戦です。残っている 薩賊は、副長が見逃した 未来ある者たちなので。それと、副長。どうしたら 沖田風邪を、半日で 治せるのですか？」と、斎藤一。
「ああ。基本的には、気合いと根性で 治した。それと、敵が反則を使ってくれた事で、俺にまつわる 呪いや祟りの条件が、改善された。この双方の理由でだ。しかし 新選組は、1人の戦死者も 出さないどころか、怪我人すら 出なかったな。さあ、滝沢秀明の待つ 旧幕府方の本陣へ、戻ろう。既に 分かっている範囲でも、旧幕府方から 1人、戦死者が出てるけど」と俺。
「副長、こんな雑魚だらけの敵相手にも、精鋭を揃えたという 旧幕府方から、戦死者が出るのですね」と、斎藤一。
旧幕府方の本陣へ行くと、「土方歳三殿！この鳥羽伏見での戦い、我ら 旧幕府方の圧勝です。敵に壊滅的な 打撃を与え、旧幕府方の戦死者は、僅か 2人です」と言う、笑顔の滝沢秀明が居た。
「戦死者が、僅か 2人で済んだじゃねえ。2人も、戦死したんだ。1人目は、将棋における 歩の役目かもしれないけど、2人目は 何で 死んだんだ？戦ってたのは、ほぼほぼ 新選組の侍達 だけだろ」と俺。
「銃が、暴発して死にました…。」と、本陣の者。
「ったく、文明の利器は…。必ず 最初は、痛みを伴うんだよな。旧幕府方の戦死者 2人分、ちゃんと供養をしてやれ。それが終わり次第、撤収を始めろ。解っている範囲だと、薩賊 小便垂れ 西郷隆盛が、自分だけ 安心安全な場所で、遠眼鏡で この戦、観戦をしていた。そして、勝った方に 味方する、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健が、味方面して 現れるぞ。糞詐欺師の来た場所には、必ず 不幸が訪れる。すぐに、撤収した方がいい。未来から、偽物の錦の御旗を持って、やって来た敵も、小便垂れと糞詐欺師の仕業だろう。じゃあ、供養。撤収！」と俺。
「はい！2人しかじゃなく、2人も 戦死したのですね。采配を振るう者として、申し訳ありませんでした」と、滝沢秀明。
「副長、沖田に会ったら、俺が 先発して、会津地方に向かいます。諸々、準備でも、しときます」と、斎藤一。
「ああ。頼んだ、親友。米と日本酒が有れば、新選組は戦える」と俺。
そして、旧幕府方の戦死者の供養が、執り行われた。 続
《はーっ…。いつ 土方歳三が、日本国の官房長官に成って、いつ 北野 武が、念願 叶って 内閣総理大臣に就任するのだろう？って、それは2018/10/26今現在、やりたくもなかった 2回目の東 清二として、初めて挫折と敗北を経験し、暗くて狭い部屋で 燻り続けている 俺が、寿命で死ぬか？俺のキーとしてしまった、俺の念能力が復活したらだ。背負いきれない程の荷物を背負い、前のめりに ぶっ倒れた俺は、俺にとっては、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに至る前の、やっとの正真正銘 最後の最後の人生は、最低最悪の人生になったと、痛感している。俺にしても、日本国にしても、想定外の甚大な 被害が、出ているからね。さあ、でも 俺の寿命まで、あと12年間と10ヶ月を切った。もう 俺の人生に、選択肢もない。俺の恋人枠の浜崎あゆみ さんが、選んだのが、今。それを真似して、クソ大和田が選んだのも、今。消去法で、俺に残されたのが、未来。だったら、未来よ、とっとと やって来てくれ。俺が 1度手放したモノ、【無限】【自由】【愛】 喜びという感情、人脈、地位、名誉、金、才能、女。それを再び 手に入れた上で、不死身のクソ大和田も、完全に消せる 死神の鎌【改】と、【永遠】と【絶対】という概念も、手に入れる。そしたら、復讐をし、死に、本当の自分に成り、復讐を終えて、俺の本来の称号 幸福の王子を、再び 始めるんだ。その為にも、俺のキー、念能力を返せ！》
こうして 鳥羽伏見の戦いは、新選組の大活躍もあり、旧幕府方の勝利に終わった。まあ、戦死者の数を比較すればだけど。元 会津地方 担当の若殿 滝沢秀明は、元気にしているのかな？まあ、裏方に回ったらしいけど、燻っている 俺よりはマシか。次回の話は、鳥羽伏見の戦いの折も、八番隊の安藤優子 さんに見守られながら、大八車の上で 寝込んでいた 沖田総司を励ます話と、不幸の使者にして、糞詐欺師 クソ高倉健が、ノコノコ やって来ます。鳥羽伏見の戦いの戦後処理、果たして？以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは！
