第百五十三話 背斬
鳥羽伏見の戦いの前半、未来から来たという 糞女に騙され、背中を斬りつけられた 俺、土方歳三。でも、珍しく 着込んでいた鎖かたびらにより、大丈夫だった。糞女は、眉間を撃ち抜かれて 消えた。薩賊 退治は、余裕だったけど、対 長州藩や 奇兵隊だと、戦う理由がない。俺は、説得を試みます。土方歳三の後も、生まれ変わり続けた 俺の今の名前、近況、思い、手に入れる 概念、待ち焦がれている 、俺にとっては 本当の自分についても、描かれています。では!
時代は、徳川幕府による 大政奉還により、幕末と呼ばれる時代が、終わりを告げた。天皇も、俺 土方歳三が名付けた 明けて治める、明治という元号になり、使えて強い男が、明治天皇と成った。そして、新政府軍と ヌカす者たちと、旧幕府方による、鳥羽伏見の戦いが勃発しており、俺を含めた 新選組も、旧幕府方として参戦している。旧幕府軍の本陣では、やっと姿を見せた 会津地方 担当の若殿 滝沢秀明と、新選組 一番隊 隊長 斎藤一が、人的被害を最小限にとどめるよう 采配を振るっていた。また 若干、生きる気力を失っている 一番隊 隊員 沖田総司は、大八車の上に 横たわっており、それを八番隊の安藤優子さんが、見守っている。敵である 薩賊目掛けて、敵の横っ腹から 攻め入った 俺と5人の新選組の侍達は、攻勢に出れていた。しかし、未来から やって来たという 松田という名の糞女の言葉を信じて、俺は 騙されて 背中を、斬りつけられたところだ。
「トシさん!背中は、大丈夫ですか!?」と、一番隊の安藤 ジュンヤが、心配そうに言う。
「ジャキーン!新選組 特製、鎖かたびらー。珍しく 俺も、着込んでいたから 大丈夫だ。ただし、新選組の栄光の隊服は、切られちゃったけどな。未来から やって来たという、松田という名字の糞女!遺言を10秒以内で、考えろ。当たり前だけど、斬られたら 斬るからな」と俺。
松田という名字の糞女のこめかみに、銃火砲部門の内田 ジュンの拳銃の銃口が、向けられる。
「待ってください!服の中に、鎖かたびらを着込んでいたなんて…」と言ったところで、松田という名字の糞女は、内田 ジュンによって、こめかみを撃ち抜かれた。
未来から やって来ただけあって、死体は 跡形もなく 消えて無くなった。
「でっ?元 聖母 マリアの夫で、未来から やって来た 日高という名字の男は、どうする?俺に 斬り殺されるか?撃ち殺されるか?好きな方を選べ」と俺。
「帰ります!帰ります」と、日高という名字の男。印を結び、光の輪っかに飛び込み、日高という名字の男も、居なくなった。
「反則使ってた、雑魚は 消えたな」と、内田 ジュン。
「ああ。ご苦労さん」と俺。
「さてと、新選組の侍達。敵の横っ腹からの奇襲には 成功したけど、次の対戦相手は、皆殺しにしていい 薩賊たちではなく、未来ある 長州藩士達と、俺が 高杉 新作として、長州藩に潜り込んでいた時に創った 奇兵隊だ。斬られる前に、斬る。撃たれる前に、撃つ は、当たり前だけど、殺していい相手と 見逃してもいい相手、しっかり 選ぶように。何の為に、俺たちは【円】が使えるのか?が、問われる。俺が 先頭で斬り込むから、皆んなはサポートをしてくれ。そうすれば、戦わずとも 済む場合も、あるしね」と俺。
「はい!本当は、僕が 一番槍を務めたいのですが、トシさんの言う事は、利いておいた方がいいのは、新選組の鉄則なので、2番槍を務めます」と、安藤 ジュンヤ。
「副長 土方、俺は 撃ちたい時には、撃つからな。何でか?は、副長の斬られた隊服が、物語っている。相手が 女だからって、簡単に信用し過ぎだ。言葉を疑え。ここは、戦さ場だ。疑わしくは、クロだからな」と、内田 ジュン。
「確かに。疑わしくは、クロか…。肝に命じておくよ。じゃっ、進もう」と俺。
絶え間なく、俺たち 新選組の たった6人の侍の進行方向に、旧幕府軍より 大砲の砲弾が、発射されている。頼るべきは、采配を振るう 既にジェネラルと呼ばれている 親友 斎藤一と、もう 源氏と平氏の頃のように、俺を敵に回す事のない 会津地方 担当の若殿 はつらつと指揮を振るう 滝沢秀明と、いったところだ。
「新選組でーす。おうっ、日本の政治の未来を担う 長州藩士たち、ボロボロだな。このままいくと、壊滅的な被害が出るぞ。長州藩の責任者は、どこだ?」と俺。
「しっ、新選組!?何をなさる つもりですか?」と、土嚢に隠れたままの長州藩士に、問われる。
「うん、長州藩には、戦うだけの理由がある。徳川幕府によって 潰されようとされていたから、やられたら やり返せでね。あと、俺が 創設した奇兵隊も、この鳥羽伏見の戦いをもって 解散とさせたい。この戦いは、日本人同士の内戦だ。人的被害を最小限にしたい。その旨、伝えてきてくれ」と俺。
「はっ!責任者 桂小五郎に、しかと伝えてきます」と言い、土嚢に隠れていた長州藩士は、伝令に向かった。
そして、桂小五郎という名の男と、見覚えのある 奇兵隊の者らが、姿を見せた。
「桂小五郎と申します。日本国内での内戦の、人的被害を最小限にしたいと伺いましたが?」
「新選組 副長、土方歳三だ。元 長州藩士 高杉 新作のな。長州藩のここまでの戦いには、戦う理由があった。お取り潰しが、かかっていたからな。でも、この鳥羽伏見の戦いの後は、何の大義名分も 立たない。もう 徳川幕府は、大政奉還をした。同じ 日本人同士が、戦う理由がない。無論、奇兵隊も ここで解散だ。じゃないと、俺を敵に回すことになるぞ」と俺。
「元 高杉 新作 様!何か 証拠は、ありますか?」と、奇兵隊の者ら。
「奇妙 奇天烈 奇兵隊!この音頭に、奇兵隊の者らは、心当たりがないかい?」と俺。
「あります!晋作様だーっ!」とか、「シンサク殿だーっ!」とか、劣勢を強いられていた 奇兵隊の者から、歓声が上がる。
「お前ら 長州藩の者らや、奇兵隊の者らは、「しんさく」 という漢字での名前を、誤訳している。新しいモノを作るで、新作だ。町民と農民から 成る、奇兵隊の創設者として、命じる。奇兵隊は、ここで解散だ。この先の戦いに、大義も名文も ありはしない。この時代の俺の本名は、土方歳三でな。俺が 副長を務める 新選組は、最後まで 徳川幕府と会津地方に、味方することが決まっている。このまま 戦い続けると、存在自体が 大義の俺だけじゃなく、本物の侍の集団 新選組、をも 敵に回すことになるぞ。奇兵隊の者らは、長州藩に帰りなさい。あと、桂とやらは、そんなズラ みたいな名字で、良いと思っているのか?」と俺。
奇兵隊の者らが、笑う中、「改名します」と、桂小五郎は言う。
「元 奇兵隊の者らは、撤収を始めろ。義のない戦には、参戦しない 伊藤博文を頼れ。改名した 江戸にて、伊藤博文は 天下を取るからね。じゃあ 道を開けろ。俺たち 新選組は、新政府軍とやらの 横からの奇襲中だ。邪魔する者は、勝ち残る 長州藩の者とて、容赦はしないぞ。それと、俺たちが 敵陣を突っ切ったら、旧幕府軍から 大砲の砲弾が飛んでくるからな。じゃあ 退け!」と俺。
奇兵隊の者らは、撤収を始め、桂小五郎の指揮により、長州藩士たちは、旧幕府軍の大砲の砲弾の届かない場所を目指して、撤退を始めた。
俺たち、たった6人の新選組の侍達は、敵陣の横から 突っ切り抜ける事に成功し、今のところ 旧幕府軍の戦死者は、1人も いなかった。 続
《はーっ…。2018/10/09今現在、土方歳三は、確かに存在する 天国にて出番待ちで、2018/10/09を生きる 2回目の東 清二としての俺が、寿命で 死ぬか?念能力者に成れれば、俺の過去達も 含め、地球に来れるようになる。天国に居る 人間たちは、ほぼほぼ 俺が、まだ 手に入れていない【永遠】という概念を手にしている。それぞれの適正年齢で、年齢が固定されているからね。侍の集団の新選組が復活して、30歳で 年齢を固定された 北野 武 馬鹿局長が 念願叶って 内閣総理大臣に就任をして、新選組 副長、土方歳三が 25歳 年齢固定で、官房長官を務めてくれたら、日本国として 最高じゃないかい?それも、この2回目の東 清二としての 最後の最後の人生を送る 今の俺が、念能力者に成れさえすれば、可能となる。何でも かんでも、念能力を重要とした事は、俺の失敗だった。この最後の最後の俺の人生を担当した、裏稼業のトップ 基本 正義の菅原文太も、詐欺に 2度も遭い、立て続けにミスをして、担当 失格となった。でも、さあ 念能力者に成って、溜まっている 復讐をしよう。死に、俺にとっては 本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに成ろう。地獄の片隅に居る 不幸の王様 クソ大和田と、大和田の側の人間たちを、全員 完全に消そう。不幸の王様と、不幸の使者 クソ高倉健が、存在しなくなれば、俺は 幸福の王子としての活動を再開できる。そうすりゃ、世界中を幸せにしてみせる。だから 俺に、念能力を返してくれ!【永遠】と【絶対】を、手に入れたいんだ》
こうして 俺の新選組の栄光の隊服は、切られたが 鳥羽伏見の戦い 前半は、戦死者の続出した 薩賊たちと、撤収を始めた 奇兵隊、戦う理由がなくなった長州藩士たちとで、旧幕府方の大攻勢に終わった。旧幕府方の戦死者は、この時点では 0人だったしね。次回の話は、鳥羽伏見の戦いの後半、明治天皇より 賜わったという 錦の御旗が登場し、戦況が一変します。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!