第百五十二話 伏見
鳥羽伏見の戦いが始まり、旧幕府方の本陣では、会津地方担当の若殿 滝沢秀明と、斎藤一が采配を振るう。一方、俺 土方歳三と 新選組の侍達とで、新政府軍と ヌカす、敵の横っ腹から 斬り込む。ただし、未来から 来たという糞女が、俺の背後から 斬りつけてきて…。今の俺の名前、近況、状態、どうしたら 土方歳三が 地球に来れるか?と、俺の寿命のカウントダウンも、描かれています。では!
時代は、徳川幕府が 大政奉還をした事により、幕末と呼ばれる時代が終わり、日本国内で 勃発している内戦が終われば、明けて治める 明治という元号の通りの、新しい時代がやってこようとしていた。もっか、鳥羽伏見により、新政府軍らしい者たちと、旧幕府軍の者たちの戦いが、一発の銃声により 始まった。新選組 副長、俺 土方歳三や 一番隊、四番隊 八番隊と、新選組も、旧幕府方として 参戦しており、俺と 一番隊の安藤ジュンヤとリュウスケ、四番隊の近藤勇に 野口君、銃火砲部門の内田 ジュンとで、新政府軍とやらの薩賊 目掛けて、横っ腹から 斬りこもうとしていた。もう 発弾された、一発の銃声と共にね。
旧幕府軍の本陣では、会津地方 担当の若殿 滝沢秀明と、新選組 一番隊 隊長 斎藤一が、人的被害を最小限にとどめるよう 采配を振るっている。そこに、心が折れた 沖田総司が、大八車の上に 横たわっており、八番隊の安藤優子さんが、見守っている。
「よっしゃ、俺が 一番槍。新選組でーす」と名乗り、俺は 斬り込む。
「トシさん!ずるい ですよ。一番隊が、一番槍の役目ですよ」と言い、安藤 ジュンヤも、斬り込む。
次いで、リュウスケ、近藤勇、野口君と斬り込み、「雑魚は、俺が倒す」と、内田 ジュンが拳銃をぶっ放す。
横からの新選組の攻撃で、虚をつかれた 新政府軍とやらの薩賊たちは、逃げ惑い 、少数精鋭の新選組の俺たちの前に、通れるだけの道ができる。
「よっしゃ、奇襲 成功。ジュンヤも リュウスケも、斬り過ぎると すぐに脂が付いて、刀は 斬れ味を失うから、なるべく とっておくように。例えば…」と言い、俺は たまたま槍を持っていた薩賊の槍を奪い、その槍で戦う。
「こういう風にね。武器も、自活しないとね」と俺。
「トシさん、凄え…。内田さん!僕も 敵から銃を奪うので、撃ち方を教えてください」と、安藤 ジュンヤ。
「ああ。お安い御用だ」と、内田 ジュン。
五芒星のように、銃を使える 内田君を中に置き、陣形を組みながら、何故か?俺は 敵から奪った武器で戦い、安藤 ジュンヤは、戦さ場で 銃の撃ち方を習っている。
そのまま、薩賊を倒しながら、敵陣形の横っ腹を進撃していくと、「大久保 スグルだ!こっちは、天子様の許しを得ている。賊軍は、お前らだ!」と、クソ大和田に 育てられた、足だけは早い 糞野郎の薩賊が、ほざいた。
「基本的に、俺のやる事 なす事は、全部 大儀でな。新しい天皇の明治天皇なら、以前に 話し合って、新しい世の仕組みは、決めてある。クソ大和田によって 育てられた、クソ大久保 スグル、クソ大和田も居なくて、小便たれ西郷隆盛が、高みの見物をしている中、斬られて死ぬのと、撃ち殺されるの どちらか好きな方を選べ。3秒以内でな」と俺。
俺が 刀を抜き、内田君が 銃を構えると、「聞いてきた話と、違う…。」と言い残し、クソ大久保 スグルは、背中を見せて 逃げ出した。
薩賊たちが、怯えて 俺たちから、距離を取ろうとする中、使える方の大久保が、正座して「大久保利通、将来名 瑛太です!どうか 話を!」と叫ぶ。
「使える方の大久保、将来名 瑛太の小僧か。話と言っても、ここは戦さ場で、お互い 敵味方に分かれているから、事と次第によれば、君には 将来、芸能界が待ってるけど、容赦なく 叩き斬るぞ。で?話って?」と俺。
「この戦を扇動した、我ら 薩摩藩には、何の大義名分も ありません。その上、扇動した薩賊たち 西郷隆盛は、戦さ場に居らず 、拳を振り上げろ!と 煽っていた 大和田は、黒幕だ と言い、決着がついたら 歴史を変えるとの事です。そんな状態で、薩摩藩は、精鋭集う 幕府方と、大義がある 新選組まで で敵に回しては、終わりです。土方歳三殿、どうか 情けと御容赦を!そして、貴方様の御判断を承りたく存じます」と、大久保利通。
「うん、まず 君は、薩摩から 離れる事だね。クソ大和田の本拠地、薩賊 蠢く、薩摩藩に居たら、君の未来が駄目に なりかねない。あとは、クソ大和田との縁を、完全に断ち切る事。そして、高みの見物をしている 小便たれ 西郷隆盛を、切る事。土台、クソ大和田に育てられた 薩摩の芋侍が、江戸で 新政府軍だと ほざいても、通用しないしね。君達 薩摩藩の武士たちが、命懸けで している戦いは、君たちの職業、武士という特権階級を無くす戦いなんだ。日本の首都、江戸も 地名を変えるけど、将来名 瑛太は、江戸で 頑張りなさい。じゃあ、退け。薩長土肥同盟 締結の折に、過去に縁があったとはいえ、敵に 助言をしてたら、俺に 今回は精鋭揃いの旧幕府軍から砲弾が飛んできても、文句は 言えない。君は、この大久保利通としての人生の、終わらせ方を考えておきなさい。じゃあな」と俺。
「人生の終わらせ方…。かしこまりました。 !薩摩藩の藩兵ども、退け!戦っても、殺されて 無駄死にになるだけだ」と、大久保利通。
薩摩藩の藩兵たちは、ジリジリと退いていく。
「トシさーん!道が、開けましたね。僕たち 新選組は、たった 6人で戦っていますけど、6人も 侍が揃えば、充分に 戦えるのですね」と、まだ 少年の安藤 ジュンヤが、命のやり取りをしながら 言う。
「ああ。俺たち 6人だけじゃなく、旧幕府軍の本陣で、斎藤さんが 采配を振るっているので、有り難い。俺たちの進行方向の先に、砲弾が放たれ あとは、近接戦闘だけで済むからね。さあ 薩賊は、ほぼほぼ 倒し終えたから、次は 何で戦さ場に、女が来ているのか?だ」と俺。
「本当だー。刀も、持っていますね」と、安藤 ジュンヤ。
「撃ち殺すか?」と、内田 ジュン。
「まあ 話しを聞いてからでも、いいだろう。殺すのは、簡単にできる。おいっ、そこの女!ここで、何をしている?」と俺。
俺に話しかけられた 女は、ビクッとして ある男の背中に隠れる。その上で、その女は「人に名前を尋ねる時は、まずは 自分が名乗るものよ」と、ほざく。
「新選組 副長、土方歳三だ。てめえら、この時代の者たちじゃねえだろ。ここで、何をしている?」と俺。
「鬼の土方…。松田と申します。鳥羽伏見の戦いの歴史の証人となるよう、派遣されました。もうすぐ、未来へ帰ります。その前に、サインをしてください。こんなところで、歴史の偉人に会えるとは、思っても いませんでした」と、松田と名乗った 女。
「俺は、サインは しねえよ。そんで、そこの男も 未来から、来やがったのか?」と俺。
「はい。日高と申します。歴史の教科書と違い、旧幕府軍の大攻勢。殺されないうちに、帰ります」と、日高と名乗った男。
「ってことは、俺たち 旧幕府方の敵方か。斬るか…。俺たち 新選組と、戦うつもりは あるか?」と俺。
「ありません」と、松田と名乗った女と、日高と名乗った男。
「捨て置くか。後ろから、斬りかかったら 殺すからな」と俺。
そのまま、俺は 進もうとすると、松田と名乗った 糞女が、俺の背中を斬りつけた。
「トシさん、背中が…。てめえっ、糞女!戦うつもりはないと、言っただろう!」と、悲痛な表情に変わって叫ぶ 安藤 ジュンヤ。
「まさか こんなに簡単に、敵に背中を見せるとはね。史上最強にして 最高の男も、私と戦えば こんなに簡単に斬られるのよ。私なら、殺せるのよ」と、松田という名の糞女が、捨て台詞を吐いた。 続
《はーっ…。土方歳三は、2018/10/03今現在、天国にて 出番待ち。土方歳三の後も、生まれ変わり続けて、やりたくもなかった 2回目の東 清二として 2018/10/03を生きる 俺が、寿命で死ぬか?念能力者に成れれば、土方歳三以外の 俺の過去たちや、地球に存在しない 俺の側の人間達も、地球に来れるようになる。俺にとっては、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに至る前の最後の最後の人生が、この同じ身体 同じ名前で、生きざるを得なかった、糞詐欺師 クソ高倉健の詐欺により 発生した、無駄に2回目の最後の最後の人生だ。そして、糞詐欺師の想定を超えて、この2回目の東 清二としての最後の最後の人生に、不幸の王様 クソ大和田と 大和田の側の人間たちが、ピンポイントで攻撃し、俺は 前のめりに ぶっ倒れ、ただただ 耐え凌ぐしかない、最低最悪の人生になってしまった。たかが 念能力だが、それを俺のキーとしてしまった事と、福岡の片田舎で 過ごした2年間が、破滅と破綻の原因だ。ただし、この生き地獄にも 期限がある。俺の寿命まで、あと12年間と10ヶ月を切った。それを踏まえて、俺に 俺の念能力を返してくれ!クソ大和田が 全宇宙の支配者の座を追われたとはいえ、もう 日本が、災害大国のままなんて、やってられない。念能力さえ手に入れば、不幸に塗れた この世界で、俺が死んだ後に、活動休止中の幸福の王子を再開するから。復讐さえ終われば、あっという間に 幸福をばら撒いてやる》
こうして 鳥羽伏見の戦いの折、新選組 大活躍の中、未来から やってきたという 松田という名字の糞女に、俺は 背中を斬りつけられた。正直者が馬鹿をみてきた俺が、人生においては駆け引きをしないので、簡単に信用すると、こんな目に遭ったりする。次回の話は、背中を斬られた俺の対処と、対 長州藩の藩士たち、対 奇兵隊の話です。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!