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「副長、土方」  作者: 東 清二
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第百五十話 丸刈

とうとう 新選組しんせんぐみ 副長、俺 土方歳三ひじかたとしぞうや 一番隊 四番隊 八番隊が、日本国内での内戦に 参戦するので、後顧の憂いがないように、新選組しんせんぐみにて 育ててきた ガキンチョ共を、仏教の高僧 久米くめさんに、預けます。丸刈りにする事となり、号泣する 子供らを見かねて、北野きたの たけし 馬鹿局長は、笑わせようとして…。最新式の銃弾VS刀での練習と、今の俺の名前、状態、消すべき者たちの名前、手に入れ 手放した概念、手に入る概念も、描かれています。では!

幕末と呼ばれる 時代が、過渡期を迎え 良くも悪くも、日本国にとって 新しい時代が、始まろうとしていた。だが その前に、徳川幕府による 悪手に端を発した、日本国内での内戦の処理をしなくてはならない。世界の中心を示す 龍玉りゅうぎょくのある、支那とか 清国という名の国が、事実上 火力と技術力だけはある、欧米列強の植民地と化した。欧米列強の次のターゲットは、日本となり日本国内での内戦に、付け込まれないように、気を付けねば ならなかった。そんな中、この時代 さむらいに成る事を志し、さむらいに成れた 新選組しんせんぐみ 副長、俺 土方歳三ひじかたとしぞうは、内戦に 参戦するに当たり、後顧の憂いの無いように、孤児院も兼ねて 育てていた新選組しんせんぐみで学んでいた、子供らの安心安全を確保する事と、時代の中心だった 京の都を離れる 準備をしなくては、ならなかった。


仏教の高僧なのに、酒も飲めば 女もいる 久米くめさんに、さむらいに憧れ、新選組しんせんぐみにて 学んでいた、子供らを紹介する。久米くめさんは、子供好きなので 安心して、子供らを預けることができる。

「じゃあ、ガキンチョども。俺と 新選組しんせんぐみ、一番隊と四番隊、八番隊は、日本国内での内戦に参戦するから、これから 君たちを育てるのは、久米くめさんだ。新選組しんせんぐみ北野きたの一家は、京に残るし 何かあっても、なんとでもなるだろう。元気でな、ガキンチョども」と俺。

「僕たちも 戦って、さむらいになりたい」と、子供らが号泣し始めた。

「まだ 年端もいかない 君達では、無駄死にするだけだ。新選組しんせんぐみは、最後まで 徳川幕府と会津地方あいづちほうに 味方する事が、決まっているから 負け戦になる。幸い、北野きたの一家は 京に残るし、それだと 人数が3人となってしまい、人数における 3という数字は、最も 安定しない数字だ。派閥ができるか?3人、バラバラになるか?だ。そこで、仏教の高僧 子供好きの久米くめさんの出番だ。俺が ガキンチョの頃も、久米くめさんと 旅を共にして、育ててもらったからね。だから 泣き止みなさい。男が、そう簡単に泣くものじゃないぞ」と俺。


「トシ君、敗北するがわに付き、トシ君たちは 参戦するので、残党狩りに遭わない為にも、子供たちの頭を丸刈りに、しましょう。それなら いくらでも、言い逃れが出来ます」と、久米くめさん。

「トシ坊たち さむらいに憧れて、成れずに号泣しているのに、頭も 丸めなきゃいけないのか…。それは、ちょっと酷だな。将来、有名人になる 久米くめさん。おいら が頭を丸めるから、子供らは このまま総髪で、いくことは出来ないかい?」と、北野きたの たけし 新選組しんせんぐみ 馬鹿局長。

「フフッ笑。たけしさんは、自分の身ぐらい 自分で、守れるでしょう。でも、年端のいかない 子供達には、安心と安全を与えたい。何も、お坊さんに成れと、言うわけではありません。最後のさむらい 新選組しんせんぐみの者たちに育てられた子らに、危害が及ばない為にです」と、久米くめさん。

「よっしゃっ!そういう事だから、ガキンチョども 頭を丸刈りにしておけ。丸刈りにすると、頭を洗うのが、楽になるぞ」と俺。

さむらいを目指していた 子供たちが、何故 頭を丸刈りにしなきゃいけないのか?と、涙を堪えていたガキンチョも、泣き出す始末だが、仏教の高僧 久米くめさんは 賢いので、新選組しんせんぐみで育てられた 矜持のある子供らの安心安全を考えると、確かに 頭を丸めておけば、寺の多い 京の都においては、安心安全は確保できる。

「もう とっくに、刀の時代も ちょんまげの時代も、終わっているから、君たち 強くて優しい ガキンチョどもは、北野きたの サキさんと、久米くめさんの言う事を聞いておけば、大丈夫だ。2人とも、子育て力が 半端ないからね。じゃあ 馬鹿局長、あとは任せた。俺は 俺で、銃火砲部門の内田うちだ君と、刀で 機関銃と戦う方法を、見つけなくてはならない。一番隊の少年 2人とも、一緒にね」と俺。

「トシ坊、銃でも 厄介なのに、刀で 機関銃と、戦う方法なんて あるのか?」と、北野きたの たけし 局長。

「うん、幸い 土方歳三ひじかたとしぞうとしての人生では、【えん】が使える。戦う方法がなければ、つくるまでだ。馬鹿局長は、号泣している 子供たちを、笑わせられないか?頑張ってみてくれ。じゃあな」と俺。


新選組しんせんぐみ 銃火砲部門の内田うちだ ジュンの待つ ひらけた場所へ、一番隊の安藤あんどう ジュンヤと リュウスケと、共に行く。内田うちだ君は、新選組しんせんぐみが 相対する者たちの使用する銃や 大砲、拳銃に 樽の外に、全て 銃口の向けられた、黒ひげ危機一発 的な、装置も 用意していた。

「副長、敵が使っている 最新式の銃と大砲は、これだ。俺は 戦の最中は、この鉄製の樽の中で、過ごす。この中なら 安全で、360度 どこへでも、撃てる」と、内田うちだ ジュン。

「まったく、内田うちだ君は…。新選組しんせんぐみは、さむらいの集団なんだ。1人で、戦わないように。じゃあ、一番隊の2人。弾丸を刀で斬る 練習をしよう。勿論、【えん】を使って いいからね」と俺。

「トシさん、そんな事 出来るのですか?」と、安藤あんどう ジュンヤ。

「ああ。2、3発ぐらいなら、充分 可能だ。内田うちだ君、最新式の弾丸を空中に放って みてくれ」と俺。

「ああ」と、内田うちだ ジュン。

俺の目の前に、弾丸を 内田うちだ君が、投げた。その先が 長細い、円筒形の弾丸を、俺は 刀で、真っ二つにした。


「斬れ味や 強度では、弾丸よりも 日本刀の方が、優っている。あとは、自分の身に向かって 撃たれた弾丸を、斬るなり 落とすなり、出来ればいい。自分に当たらない場合は、放っておけば 良いしね。あとは、【えん】を使って、銃口の先や 弾丸を、避けるなりね。それが出来れば、たかだか 日本国内での内戦なんて、生き残れるだろう。試しに 弾丸を、斬るなり 避けるなり、やってみるか?」と俺。

「はい!やってみたいです」と、安藤あんどう ジュンヤ。リュウスケも、頷く。

「試し撃ちで お前らが死んでも、俺の所為じゃないからな」と、内田うちだ ジュン。

安藤あんどう ジュンヤや、リュウスケに向けて、内田うちだ ジュンが試し撃ちをするが、2人とも 弾丸を避ける事が出来た。


「最新式の銃の弾丸を、避けれたー!」と喜ぶ、安藤あんどう ジュンヤ。

「バカ!副長は、弾丸を斬る事も 出来てたぞ」と、銃火砲部門の内田うちだ ジュンが、釘をさす。

「うん、弾丸を避けれるだけでも、充分だ。弾丸を真っ二つに斬れる者は、俺や 斎藤さいとうさん、あとは 天才 沖田総司おきたそうじ レベルだ。仮に 弾丸を真っ二つに斬れても、両隣りに 味方が居て、斬られた弾丸が、味方に当たったら 意味がない。俺が 居る時なら、怪我も病気も 治せるから、今のうちに諸々 試しなさい。斎藤さいとうさん 曰く、もうすぐ 新選組しんせんぐみも参戦する 鳥羽伏見の戦いらしいからね。ちなみに、大砲の弾は 避ける。さあ、試して」と俺。

ジュンヤも リュウスケも、「斬れたー!」とか 「避けれたー!」とか、日が暮れるまで、銃火砲部門の内田うちだ ジュンの指導を受け、これなら そうそう戦死しないな と、俺が思えるぐらい どんどん伸びていった。 続


《はーっ…。2018/09/19今現在、土方歳三ひじかたとしぞうを含む 俺の過去たちは、天国で出番待ちで、俺 史上初の、同じ身体 同じ名前で、2回目のひがし 清二きよじとして、最後の最後の人生を送る 俺が、念能力者に成るか?あと12年間と11ヶ月も 有りやがる、俺の寿命が尽きないと、天国で 待機しかできない。何か この最後の最後の人生だけは、宿敵 不幸の王様 クソ大和田おおわだ大和田おおわだがわの人間たち、不幸の使者にして 糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけん、共犯者のクソ田中裕子たなかゆうこ、クソ大和田おおわだの御用聞き 占い師 クソ渡辺真理わたなべまり

らが、最低最悪の人生って ヤツを、まざまざと俺に味合わせやがった。もう 心なんてモノは、この最後の最後の人生が始まる前から、とっくに折れていたのにね。寿命まで、耐え凌ぐしか ないのかなぁ。たかだか、Sランクの俺の念能力が、俺の元に戻ってくれば、全て 済む話なのに。念能力さえ手に入れば、復讐をし 死んで、やっと 本当の自分 ドン・リュシフェルに成って、復讐を終える。皇室が糞偽者たちで 占拠されており、クソ大和田おおわだの婚約者、クソ小和田おわだ 雅子ブタコに、俺が住むために建てた 東宮御所も、乗っ取られる始末だもんな。大災害を神道の儀式によって、防ぐことが唯一の役目の天皇も 皇太子も、糞偽者じゃ、そりゃあ 神々の国 日本も、自然災害大国に なるんだなぁ。せめて、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめと、一緒に 居られたら、この生き地獄も、ちょっとはマシに なるんだけども。まあ 孤独が故の、敵の手の内からは、出られたのだけど。さあ、【無限】【自由】【愛】は、過去に手に入れた。念能力者に成って、死に 復讐を終え、【永遠】と【絶対】を手に入れなきゃな》


こうして 新選組しんせんぐみにて、育てていた 年端のいかない 子供らは、安心安全の為、頭を丸刈りにして、久米くめさんと 北野きたの一家で、面倒を見る運びとなった。また 迫る内戦への参戦の為、刀で 銃と戦う練習も、とり行った。次回の話は、鳥羽伏見の戦いの始まり、俺と 新選組しんせんぐみ 一番隊 四番隊 八番隊が、内戦に参戦します。果たして、どんな活躍を見せるでしょう?以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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