第百四十七話 最底
敗北する方に 味方する、新選組に巻き起こっていた 負の連鎖が、なんとか底を打ちます。北野 武 新選組 局長は、引っ越しを たった半日で済ませ、寝たきりになった沖田や 哀姫を、笑わせようとしますが…。副長の俺、土方歳三にも、源爺の体調が良くなったと、朗報も 入ります。今の俺の名前、本当の自分の名前、近況、状態、思い、今の俺が 念能力者になった後、付き合う女性たちの名前も、描かれています。では!
時代は 幕末の終盤、火力と技術力だけはある 欧米列強の圧力に、徳川幕府は 屈した。この事により、二百年以上続いた 武士の世、その分 平和な世が終わり、日本は 時代と政の転換点を迎えていた。歳を重ね 経験値を積んだ者の経験が、役に立たず 後に幕末の志士と呼ばれる者たちや、将来、日本の芸能界で 活躍する者たちが、それぞれ使命を持ち、生き抜いていた。一方、この時代、侍に成る という使命を持ち、侍に成れた 新選組 副長、俺 土方歳三は、徳川幕府の悪手 、長州藩を潰す為の 何の大義名分もない 第二次征討令から 始まった、日本国内での内戦の処理と、その間 諸外国から 付け込まれないように、気を配っていた。ただし、最後まで 徳川幕府と会津地方に味方する 新選組に巻き起こっていた、負の連鎖が底を打とうとしていた。
新選組の良心で、沖田総司の保護者を自認していた、井上源三郎が 先発して、新選組からも 京の都からも離れた事により、沖田は 塞ぎ込み、部屋から 一歩も 外へ、出なくなった。それを気に掛けて、何とか 沖田を笑わせようとする 北野 武 新選組 馬鹿局長であったが、心が折れてしまっている 沖田を、笑顔にすることは出来ないでいた。
「トシ坊、おいら じゃ、どうしても 沖田君を、笑わせる事も 笑顔にする事も、出来ない…。」と、北野 武 局長が、肩を落とす。
「うん、まず 馬鹿局長は、どうしても という言葉を、そう簡単に使うな。どうしても という言葉は、ワンライフ ワンタイム 人生で1度きりだ。その上で 馬鹿局長は、将来 お笑い芸人の1番になれる。その後は、諸々 仕事のフィールドを広げて、面白い芸能人の1番だろうけどね。そんな馬鹿局長が、本気で 沖田を笑わせようとしているだけで、充分だ。現状、沖田が笑顔になるには、元気になるには、沖田風邪を克服した源爺と、再会するまで 待つしかない。俺は、源爺から 手紙が届くまでは、新選組の屯所に居るから、馬鹿局長も 北野一家も、引っ越しを済ませてくれ。既に、日本国内で 内戦が勃発しているし、新選組に恨みを持つ奴らのターゲットに、京の都の被害を最小限にしたい。引っ越しを終えたら、てくてく屯所まで 沖田を笑顔に出来ないか?チャレンジしなさい。ダメ元で、いいからね」と俺。
「おうっ、了解した。前に トシ坊に、おいら達 新選組内 北野一家の引っ越し先を、探すように言われていたので、もう 見つけてある。そこから、屯所へと 通えばいいんだな?」と、北野 武 局長。
「ああ。源爺から 手紙が届いたら、引っ越し先に 俺も見学に行くよ。新選組の侍達は、京の都の人たちには、好意的に受け止められているけど、有名人でもあるから 北野一家の隠れ家を俺が訪れるとしたら、一回こっきりにしとくけどね。馬鹿局長も、そうそう新選組の局長の住処だと、バレないようにね。明治天皇の首都への引っ越しを終えるまでが、馬鹿局長の使命だからね」と俺。
「それが、おいらの使命か…。なかなか良いな。おいら 新選組じゃ、なかなか手柄を立てられないからな。じゃっ先ずは、おいら達 北野一家の引っ越しを、済ませてくるよ。善は、急げだ」と言い、馬鹿局長は 新選組内 北野一家の引っ越しに、取り掛かった。
「馬鹿トチーヤイ、新選組 お引越しヤイか?」と言い、哀姫が 指定席の俺の右隣りに座る。
「うん、京の都に 残る者たちはね。俺と一番隊、四番隊と八番隊は、各地を転戦する。日本国内の内戦が終わるまでは、哀姫とも しばしの別れだ」と俺。
「しばしのお別れって、どのぐらいヤイか?カナパンマン は、ずいーっと馬鹿トチーヤイと、一緒に居たいヤイ」と、哀姫。
「まあ 内戦の終わらせ方は、相手次第かな。負け戦になるし、俺は 死ぬだろうけど、必ず 哀姫を迎えに行くよ。その間、哀姫の事は、北野一家に託してあるしね。噂をすれば…」と俺。
「おうっ、トシ坊!引っ越しなんて、さっさと終わらせたぞ。哀姫も、来てたのか。おいら達の新居にでも、見学に来るかい?トシ坊達が、戦いに行けば、哀姫の世話は、おいら達 北野一家が、担当だしな。トシ坊の宝物を、預かるんだ。ちゃんとしなきゃな」と、北野 武 局長。
「カナ吉は、馬鹿トチーヤイと ずっと一緒に居たいヤイ!これだから、戦も 戦争も、嫌いヤイ」と、哀姫。
「おう、そうか…」と、言葉を失う 馬鹿局長。
「馬鹿局長、朗報がある。敗北する者たちに味方する、新選組に巻き起こっていた負の連鎖が、どうやら 底を打った。哀姫を除くと、新選組の状態は、これ以上は 悪くはならない。まあ、近藤さんは 操作系の念能力で、遠隔操作されていて、沖田は 寝たきりの状態からだけど」と俺。
「おうっ、底は打ったんだな。それは、良かった。あとは、俺たち 新選組内 北野一家が、哀姫の面倒を、しっかり見れればいいんだな」と、北野 武 局長。
「馬鹿トチーヤイが、哀姫を除くとと、言ってたヤイ。カナ吉は、これから 馬鹿トチーヤイと離れ離れになって、生き地獄が待ってるヤイ…。」と、気落ちする 哀姫。
「生き地獄か…。せっかく 新選組の負の連鎖が底を打ち、あとは上がっていくだけなのに、哀姫にとっては、耐え凌ぐ時間が待っているのか…。そんなガキンチョは?」と俺。
「そんなガキンチョは?」と、哀姫。
「こちょこちょ攻撃だ」と、俺は言い、哀姫の脇腹をくすぐる。
「こちょこちょ禁止。こちょこちょ禁止ヤイ!まったく、馬鹿トチーヤイは、カナloveなんヤから」と言い、一時的だが 哀姫は、笑顔になった。
「トシさーん!ただいま、戻りました」と、一番隊 隊員の安藤 ジュンヤとリュウスケが、帰って来た。斎藤さんも、一緒だ。
「うん、お帰り。ジュンヤも リュウスケも、北野一家をはじめ 京の都に残る 新選組の者たちは、引っ越しをしたので 見学をしに行って来なさい。馬鹿局長が、半日で 引っ越しを終えたからね。ただし、場所は 内密に。残る者たちは、戦う者たちでは、ないからね」と俺。
「分かりました。僕とリュウスケは、戦う侍たちです。じゃあ 後輩の北野 武さん、ちゃんと内見をしますからね」と、安藤 ジュンヤ。
「はい!安藤 ジュンヤ先輩!北野 武 一等兵が、ご案内します」と、ふざける 馬鹿局長。
「副長、源さん より、体調が良くなったと言伝がありました。多摩地区に到着したら、ちゃんと手紙を書くとの事です。それと、長州藩は、ちゃんと戦えるのですね。幕府方が烏合の集とはいえ、充分に戦えてる」と、斎藤さん。
「うん、高杉 新作として、奇兵隊という町民と農民から成る、最新式の武器で 戦う方法を、俺が教えておいたからね。薩長土肥同盟もあるから、これからは 薩賊対策が必要だ。薩摩と朝鮮が本拠地の、不幸の王様 クソ大和田と その側の糞野郎たちが、北上して来るからね。それと斎藤さん、新選組に巻き起こっていた負の連鎖が、底を打った。もう これ以上は、悪くはならない。だから 斎藤さんは、先を見据えて 動いてくれ。今 長州藩に攻め入っている幕府方は、どうでもいい。各藩、要らない奴を派兵している。その後、京の外れにて 新選組も 参戦して、激突だろう。テーマとしては、日本人の人的被害を最小限にでね」と俺。
「かしこまりました。それだと、鳥羽伏見 辺りで 激突ですね。しっかり 先を見据え、準備しておきます」と、斎藤さん。
最後の侍、新選組の者たちも、時代の中心で 時代の転換点を、迎えようとしていた。 続
《さて、2018/08/31今現在、糞詐欺師 クソ高倉健の詐欺により、1回目と同じ身体で、2回目の東 清二として、やっと 最後の最後の人生の最期を送る 俺は、疲れ果てた。不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健は、最期まで 詐欺を働き続けて、不幸の王様 クソ大和田と 大和田の側の人間たちを、俺の この最後の最後の人生から 引き剥がすことも、難儀だった。糞野郎や 糞女を、俺の人生から 引き剥がすには、俺の側の人間たちでも 探し出せない場所へ行き、尚且つ 転落と流転を繰り返すしかなかった。俺の寿命まで、13年間と数日を切った。寿命を迎えるか?念能力者に、1,000年ぶりに成れれば、復讐を終え 死に、俺にとっては 本当の自分に当たる、大天使長 ドン・リュシフェルに成れる。そして、糞野郎も 糞女も 存在しない世を作り、哀姫や ニケ姫、ミケ姫に、恋人枠の浜崎あゆみ さん。プリンセス オードリー・ヘップバーン、プリンセス オブ プリンセス ダイアナ、準女枠の女性たちと、幸せに 天上界で暮らす。俺が 幸せになれれば、活動休止中の幸福の王子として、幸せをお裾分けするから。だから、俺の念能力を返せ!それが、全ての事柄のキーパーソンの俺のキーだから》
こうして 新選組に 巻き起こっていた、負の連鎖は 底を打った。もう これ以上、悪くはならない。勿論、四番隊 隊長 近藤勇は、操作系の念能力で 遠隔操作されており、一番隊の沖田総司は、寝たきりになるという、状態から 上げていこうというマイナスからの再スタートだけど。次回の話は、江戸の西部 多摩地区に到着した 源爺より、手紙が届き それを沖田に、読み聞かせる事と 北野 武 局長が、沖田を笑わせる為用の手紙を、創作します。果たして?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!