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「副長、土方」  作者: 東 清二
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第百四十三話 重症

時代は幕末、敗北するモノに味方する 新選組しんせんぐみに巻き起こる、負の連鎖。斎藤一さいとうはじめさえ 瀕死の病人となった、沖田おきた風邪と呼んでいる 最大級の呪いや祟りの一種が、井上源三郎いのうえげんざぶろうに発症し、源爺げんじいは 重症となった。北野きたの たけし 局長が、お祓いを試しますが…。また、それを沖田総司おきたそうじが、知るところとなり…。今の俺の名前、近況、状態、恨み節、思いも、描かれています。では!

時代は幕末、戦と争いを繰り返し、人の命が懸かっている分、火力と技術力だけは勝る 欧米列強。戦や 争いごとばかりだった、戦国時代の負の側面を自覚して、徳川幕府の元 鎖国政策をとり、国を閉じ 武士の世、その分 平和な世を、200年以上 続けてきた 我が日本。学べば済む 、人を殺戮する為の火力と技術力の違いを背景に、欧米列強は、地球の中心を示す 龍玉と呼ばれる 大きな金剛石の置いてある、清国しんこくを事実上、支配下に置いた。次のターゲットは、日本となり 徳川幕府は、外圧に屈した。それを良しとしない者たちが、倒幕へと動いており、平和ボケした 徳川幕府は、悪手となる 第二次征討令を長州藩ちょうしゅうはんに発令して、烏合の集と共に 攻め入った。俺が 動いて作った、薩長土肥同盟の存在を、知ってか 知らずに。


一方、この時代、さむらいに成るという志しを立て、さむらいになった 新選組しんせんぐみ 副長、俺 土方歳三ひじかたとしぞうは、日本国内での内戦の犠牲者を最小限にする事と、その間 他国 特に、卑しい 朝鮮に付け込まれないように、動いていた。既に、新選組しんせんぐみ 一番隊 隊長 斎藤一さいとうはじめより、朝鮮が越後国に攻め込むという情報も、確認している。そして、最後まで 徳川幕府と 越後国も含めた 会津地方あいづちほうに味方する事が決まっている 新選組しんせんぐみにも、負の連鎖が起きており、四番隊 隊長 近藤勇こんどういさみは、操作系の念能力で 遠隔操作されており、新選組しんせんぐみの良心 八番隊の井上源三郎いのうえげんざぶろうに、沖田おきた風邪と呼んでいる 沖田総司おきたそうじに利益を与えた者が患う、不幸の王様 クソ大和田おおわだが作らせた、呪いや祟りの一種が降り注いでいた。其れを作った 術者は、俺が 皆殺しにしたから、源爺げんじいが元気になるには、一定期間 沖田おきたと、距離を置くしかない。そんな中での話。


「トシ坊!金 積んで、坊主と宮司と神主に、来てもらったぞ。これで、お祓いでもして、げんさんの病気を、何とか治してもらうぞ」と、北野きたの たけし 新選組しんせんぐみ 馬鹿局長。

「うん、坊主だったら 久米くめさんの方がいいし、宮司だったら 天皇の方がいい。その2人で、源爺げんじいの患っている 最大級の呪いや祟りの一種、沖田おきた風邪が治せるなら、とっくに俺が 動いてる。まあ 何もしないよりは、お祓いをした方がマシなのは、確かだから 治せるものなら、坊主と宮司と神主の3人がかりで、試してみてくれ。沖田おきたは、沖田おきたなりに 責任感があるから、現状 源爺げんじいが患っている、沖田おきた風邪の存在は、沖田おきたには バレないように、内密にな。治せなかったら、折を見て 俺の方から、沖田おきたに伝えるよ」と俺。

「おうっ、沖田おきた君に バレずに治すんだな。よしっ、善は急げだ。早速、この3人をげんさんの居る 部屋に案内するよ。トシ坊は、沖田おきた君が 帰って来たら、バレないように、引き付けといてくれ」と、北野きたの たけし 局長。

「了解した。坊主と宮司と神主の3人、呪いや祟りの一種、沖田おきた風邪が治せるのなら、金なら 幾らでも積むから、最大限 頑張ってくれ。沖田おきた風邪は、時間の経過と共に、どんどん重症になっていき、悪化するからね」と俺。

「おうっ、トシ坊!おいら に任せとけ。よし、行くぞ」と、北野きたの たけし 馬鹿局長は言い、引き締まった顔つきで、坊主と宮司と神主を連れて、床に伏せている 源爺げんじいの所へ向かった。

俺も 万が一、治りはしないか?と、珍しく 祈ってみた。


新選組しんせんぐみの玄関に、落ち込んでる 北野きたの たけし 局長と、人生が 終わったような顔をしている 坊主と宮司と神主たち、そして 寝巻き姿で、何とか 立っている 井上源三郎いのうえげんざぶろうが、姿を見せた。

「トシ坊、どうやっても げんさんの病気は、治せなかった…。」と、意気消沈して 北野きたの たけし 局長が、呟く。

「うん、だろうね。俺も、存在しないキリスト教の神ではなく、古来から 日本に居た 八百万の神に祈ってみたけど、駄目だった。源爺げんじい、今 立っていられるように、坊主と宮司と神主も、少しは効果があったようだ。相手は、呪いと祟りだからね。ただし、立ち上がれるだけ マシで、このままいくと 歩くことすら困難になる。沖田おきた風邪は、斎藤さいとうさん ですら、瀕死の病人になったからね。立ち上がれるうちに、ここからも 沖田おきたからも、離れよう。要は、離れりゃ治る。あとは なるだけ、沖田おきたを傷つけないようにして、江戸の西部 多摩地区で、養生してくれ。念の為、退職金も 出す。連絡手段は、斎藤さいとうさんが確立する。お荷物になるといけないから、八番隊の安藤優子あんどうゆうこさんは、置いて行け。俺が、責任 もって、元気になった源爺げんじいの元に、届けるよ。情報共有は 大事だから、ちゃんと手紙を書くようにね」と俺。

「分かりました。役に立たなくなった、私なんかの為に、お坊さんと 宮司様と 神主殿が来てくださったので、お見送りをしたら、旅立つ支度を致します。安藤優子あんどうゆうこさんは、自立した女性なので 心配はしておりませんが、くれぐれも 沖田おきた君の事を、よろしくお願いします」と、井上源三郎いのうえげんざぶろう


坊主と宮司と神主が、「役に立たなくて、申し訳ありません。お代は、お返しします」と言い、深々と頭を下げる。

「仕事をしてもらった事に変わりはないから、金は貰っておけ。それよりも、お前らが帰らないと、見送りに来ている 源爺げんじいも、床につき 休めないんだ。早くしないと、俺の舎弟 森田もりた ごうと遊んでてご機嫌な 沖田おきたが、帰って来る。だから、坊主と宮司と神主は、とっとと帰れ。源爺げんじいの患った、沖田おきた風邪の存在は、今日中には 沖田おきたにも、伝えなきゃいけないけど、なるたけ 沖田おきたが、落ち込まないようにしたい」と俺。

「おうっ、役立たずの坊主と宮司と神主は、とっとと帰れ!トシ坊、おいら も、沖田おきた君を笑わせられるよう 努力するよ」と、北野きたの たけし 局長。

散々、謝り 頭を下げて、坊主と宮司と神主たちは、帰って行った。

が、見送りを終え 気が抜けたのか、源爺げんじいが、その場に 倒れ込んだ。そして、そのタイミングで、斎藤さいとうさん率いる 一番隊と、沖田総司おきたそうじに、森田もりた ごうが、屯所へと戻って来た。


斎藤さいとうさんには、源爺げんじい沖田おきた風邪が、発病したと伝えてあるので、真剣な面持ちだが、それを知らず はしゃぎながら戻って来た者らは、源爺げんじいが寝巻き姿で 倒れ込んで動けないのを目の当たりにして、戸惑っている。

「うん、沖田おきた風邪といって、不幸の王様 クソ大和田おおわだが、術者を総動員して作った 最大級の呪いや祟りが、源爺げんじいの身体を蝕んでいる。病気や怪我なら、俺が治せるけど、呪いや祟りだと、治せない。馬鹿局長が金を積んで、坊主と宮司と神主に 治すよう頑張ってもらったが、駄目だった。確実に治すには、源爺げんじいが、一定期間 沖田おきたから、距離を置くしかない。なので、予定より早く、源爺げんじいは 北上して、養生してもらい治り次第、 江戸近辺で 合流だ」と、俺は 告げる。

源爺げんじいに、沖田おきた風邪が発病し 見たところ重症なのを見て、笑顔で 屯所へと戻って来た 天才 沖田総司おきたそうじは、「ウキッ!ウキッ!」と叫びながら、地面を殴り始めた。

何とか、笑いをと頑張る 北野きたの たけし 局長だが、そんな空気ではなく、焼け石に水だ。

沖田おきた、それ以上 地面を殴ったら、沖田おきたの拳が壊れてしまうから、源爺げんじいを部屋まで、連れてってやれ」と俺。

「ウキ…」と、沖田おきたは 血まみれの拳で、源爺げんじいをおんぶして、寝室へと運んで行った。 続


《天才 沖田総司おきたそうじと、保護者 井上源三郎いのうえげんざぶろうか。2018/08/07今現在は、2人とも 天国にて、出番待ちだ。いつが出番かと言うと、2018/08/07今現在、2回目のひがし 清二きよじとして、正真正銘 最後の最後の人生を送る、俺の寿命が尽きるか?俺のキーにしてしまったモノ、俺が念能力者に成れたらだ。この最後の最後の人生に合わせて、俺とお互いの存在を完全に消すか?消されるか?の戦いを、数千年前から してきた 不幸の王様 クソ大和田おおわだと、大和田おおわだがわの人間たちが、俺1人をターゲットに、ピンポイントで 俺の人生を破綻させるように、総攻撃をしてきた。でも、そこまでは想定内だった。想定外だったのが、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんが、全力で詐欺を働き続けた事と、俺の最後の最後の人生に被害がでることがリスクで、そのかわり 未来を予知できる クソ渡辺真理わたなべまりの存在だ。そして、返す返すも 鬼門となった、福岡の極道編で、糞詐欺師の後継ぎ クソ澤野さわの ジャイアン ジャイ子 近親相姦夫妻に、俺も 哀姫かなひめも、東京も 日本の将来も 東京も、タダで クソ大和田おおわだに売られた。俺の人生も 哀姫かなひめの人生も、破綻と破滅を迎え、日本は災害大国になり、世界中 めちゃくちゃだ。でも、期限がある。あと13年間と1ヶ月を切った、俺の寿命が尽きるか?持ってて当たり前の、俺の念能力が復活すればいい。もう 最後の最期だ。本当の自分になっていないのは、俺と哀姫かなひめだけだ。お互い 本当の自分になって、もう ずっとずっと一緒に居よう。兎にも角にも、俺に 俺の念能力をくれ!》


こうして 不幸の王様 クソ大和田おおわだの発案で作られた、沖田おきた風邪が、沖田おきたの保護者を自認する 井上源三郎いのうえげんざぶろうの身体で、重症化して その事が、沖田おきたの知る事となってしまった。つくづく、不幸をばら撒く 不幸の王様 クソ大和田おおわだは 怒!次回の話は、例え 無駄でも、沖田おきたは 一生懸命、源爺げんじいを看病します。それに応えようとする、源爺げんじいですが…。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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