第百三十五話 薩長
故あって、将来名 福山雅治の、坂本龍馬の中身に 俺が成り、海援隊を使ったビジネスを終えます。伊藤博文と小松帯刀により、薩長同盟が結ばれますが、西郷 吉之助の署名が必要で…。序でに俺は、西郷を改名させてやります。今の俺の名前、近況、思いも、描かれています。では!
時代は幕末、戦争ばかりを繰り返し 火力と技術力だけは勝る、欧米列強。そして、外圧に屈した 徳川幕府。これにより 日本国は、開国へと進み、良くも悪くも 武士の世、平和だった世が終わろうとしていた。一方、この時代 侍に成る事を志し、侍に成れた 新選組 副長、俺 土方歳三は、訳あって 将来名 福山雅治の土佐藩士 坂本龍馬の中身と成り、最上策ではない B案の薩長土肥同盟に向けて、動いていた。薩摩藩 名義で、長州藩が欲していた、外国製の最新式の武器と軍艦が海援隊に渡り、代金は 長州藩士 伊藤博文が支払い、これから 長州藩へ ブツを届けに行くところだ。
「龍馬、最新式の軍艦は 良いな。凄い速度と快適な 操舵が出来る」と、海援隊の者。
「うん、欧米は 戦争や 戦ばかりを繰り返し、人の命が懸かっている分、火力と技術力だけは上がる。その間、日本は 鎖国をし、平和な分 これだけの差がついた。ただし、日本人は 手先は器用だし 几帳面だし、いざ 開国すれば、第一次で終わらせたいけど、世界大戦が終われば、技術立国で 経済大国になれるよ。俺が 戦国時代、織田二郎三郎信長の時に 研究させていた、鉄砲や大砲の技術力は、別に 欧米にも、引けは取らなかったしね。技術は学ぶことができる。いちいち購入していたら、金が 幾らあっても、足りないからね。海援隊も、引き続き ビジネスを展開するのと、商品である この軍艦を、無傷のまま 長州藩に、届けなさい」と俺。
「あいあいさー」と海援隊の者たち。
「トシさん!」と、もはや 素性を隠していない伊藤博文が、感無量といった様子で 話しかけてきた。
「うん?」と俺。
「外国製の最新式の軍艦に武器、これで 長州藩は、生き残れる!トシさんが、創設した奇兵隊も居る。その上に、薩長土肥同盟!」と、伊藤博文。
「ああ。この軍艦と武器さえあれば、長州藩は、勝ち残れるだろう。ただし 伊藤君は、俺が この時代、何処の誰だか?知ってるだろう?敵 味方に別れるから、勝ちが決まり次第、振り上げた拳は、すぐに下ろすように。たかだか 日本国内の内戦で、同じ日本人が死ぬ事を、俺は 望んではいないからね」と俺。
「分かりました。勝ち戦になり、相手が恭順の意思を示せば、それ以上 攻撃したりはしません。約束します」と、伊藤博文。
「長州藩や 伊藤君は信頼できるけど、不幸の王様 クソ大和田が 薩摩に居て、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健が、会津藩 筆頭家老をしているんだよな。不幸の王様 クソ大和田の話は、嘘か?デタラメか?めちゃくちゃ。不幸の使者 クソ高倉健は、必ず 間違える。必ず、失敗する 糞詐欺師なんだよなぁ。そのせいで、会津藩は 沈むだろうしな」と俺。
「西の長州藩が、東の会津藩と同盟を結ぶ A案を駄目にした糞野郎…。糞詐欺師 クソ高倉健、正に詐欺師ですね」と、伊藤博文。
「ああ。俺の人生、不幸の王様 クソ大和田と、不幸の使者 クソ高倉健によって、祟られてるんだ。じゃあ 伊藤君、もうすぐ 下関に到着するから、長州藩の藩旗を掲げて。せっかくの軍艦と武器が、長州藩から 砲撃されないようにね。しっかり買い主に届けるまでは、ビジネス 成功とは言えない」と俺。
「はははっ笑!そう言われれば、そうですね。すぐに藩旗を、マストに掲げてきます」と、伊藤博文。
下関にて、最新式の軍艦 数隻に、最新式の武器を、無事 長州藩に引き渡し、俺と海援隊のビジネスは成功した。「これで、戦える!」と、長州藩士たちが大喜びする中、薩長土肥同盟に向けて、話し合いが行われることになった。薩長の藩主の了解は得られているので、長州藩を代表して 伊藤博文、薩摩藩を代表して 小松帯刀により、交渉は双方 合意した。あとは薩長同盟の成立の血判書を、交わすのみだ。それさえ交わし、薩長土肥同盟が締結されれば、俺が 坂本君の中身となって、動き回るのも、終えられる。土方歳三として、日本国内での 内戦の処理に当たれる。
「坂本龍馬!薩長同盟は結ばれた。ただし、西郷 吉之助の名が、血判書に入ってないといけないみたいだ」と、小松帯刀。
「どうせ、薩賊 クソ大和田が、ごちゃごちゃ絡んでいるんだろう。あの寝小便たれ 西郷とやらの、合意と名前が有れば いいのか?」と俺。
「ああ。その他 諸々は、合意した」と、小松帯刀。
「じゃあ、西郷 吉之助が、ここまで来るのを待つとするか。藩主 両名と、代表者は、薩長同盟に合意しているんだから、土台もともと 西郷とやらの合意なんぞ必要ねえ。西郷とやらは クソ大和田に、育てられたらしいけど、クソ大和田の言う事を聞き続けたら、破滅と破綻が待ってる。わざわざ薩摩へ 出向かなくても、向こうから 助けを求めに来るよ。あとは、不幸の王様 クソ大和田を引き剥がすのみだ」と俺。
案の定、西郷 吉之助は、兵をあげようとする 薩摩藩の、露払いを名目にして 下関に、姿を見せた。だが、簡単には 署名はしないと言う。
「コマツ、じゃあ 薩賊の寝小便たれ 西郷を、俺が 叩き斬れば、薩長同盟は成立するか?」と俺。
「ああ。西郷が死ねば、別に 同盟成立に、問題はない。俺の署名が、入っているからな」と、小松帯刀。
「待ってください!命からがら、大和田の元から 逃げて来たのです。それなのに…。斬り殺されるぐらいなら、署名致します」と、西郷 吉之助。
「それなのに、じゃねえよ。不幸の王様 クソ大和田の言う事を、3つも聞けば 確実に、人生が破綻するぞ。手遅れだろうけどな。クソ大和田の元から 逃げたいなら、署名した後、京の都へ行け。名前も 変えてな。名字は ともかく、お前の名前に 吉という漢字が、入ってていい訳ねえんだ。自分の名前ぐらい、自分で 考えろ」と俺。
「分かりました。署名して、名前を変え、京へ向かいます。今晩だけ、泊めてください」と、西郷 吉之助。
「泊めてもいいけど、俺の解っている範囲だと、西郷とやらは、寝小便たれなんだけどな。コマツに、任せる」と俺。
小松帯刀は、西郷 吉之助の署名を取り、これで事実上 薩長同盟が締結された。そして、コマツの悪気により 俺が泊まる部屋と、西郷 吉之助の泊まる部屋を一緒の部屋にされ、西郷が 本当に寝小便たれか?確かめると言う。
俺は、せめて 敷き布団をなるべく 離して眠り、翌日 解っていた通り、西郷 吉之助は、寝小便をした。
ドSのいじめっ子、小松帯刀は 「西郷 吉之助は、本当に 寝小便たれだった」と言い、長州藩士達からは、西郷 吉之助よりも、コマツの方が強く 上の存在であると、認識された。
「だから、西郷は 寝小便たれだと、言ったじゃねえか。それなのに、何で 同じ部屋に泊まらないといけないんだ。まったく、コマツは…。寝小便たれ 西郷、不幸の王様で 薩賊のクソ大和田から、離れたいなら 改名を勧めるよ。名字、名前、漢字 二文字づつで、西郷 隆盛にしなさい。これで、西郷 吉之助 名義で 署名した、血判書に対して もう名前が違うと、言い逃れできる。あとは、自分で考え 自分で動くんだな」と俺。
「はい。坂本龍馬殿は、オレが寝小便をたれても、バカにしなかった。これからは、名を西郷隆盛とします」と、西郷。
「寝小便たれは、寝小便たれだけどな」と、小松帯刀。
「そんじゃ 薩長土肥同盟が締結されたので、俺は 京の都へ帰るよ。土佐藩士 坂本龍馬の中身をするのも、これで終わりだ。そんじゃ 皆んな、元気でな」と俺。
「坂本龍馬、この時代の本名は?」と、小松帯刀。
「新選組 副長、土方歳三だよ。早く その身体に、戻らないと。俺の宝物 哀姫が待ってる。じゃあな」と俺。
俺は 急ぎ、京の都へ向かう。 続
《はーっ…。2018/06/16今現在、やりたくなかった 2回目の東 清二として、やっと最後の最後の人生を送る 俺は、疲れ果て 死に体だ。元 全宇宙の支配者 クソ大和田によって、送り込まれる選択肢の最後、福岡の極道編が仇となった。敵の作戦も、全て 成功し、結果 俺は前のめりにぶっ倒れ、俺の歴史上 初めて、挫折と敗北の人生を送っている。それも、長くても あと13年間と3ヶ月の辛抱だ。天国と煉獄に居る者以外には、寿命が必ずある。俺は それを、【絶】の状態で、息を潜めて 待っている。さあ、俺も 哀姫も、本当の自分にたどり着き、永遠に絶対に 天上界で、一緒に暮らそう。俺の元々の本名は、日系 イングラン・ 大天使長 ドン・リュシフェル、15歳だからね。あと、敵たちへ。お前らが 当たり前のように持っている 念能力を、俺の分 とっとと復活させろ!誰も見逃さない、復讐が待ってるけどな》
こうして 俺と海援隊による ビジネスは成功し、西郷の署名を得て 薩長同盟が締結された。これにより、俺が 坂本君の中身を務めるのも、使命は果たし 終わりとなる。次回の話は、俺と坂本君が分離して、久し振りに 新選組 副長、土方歳三としての人生のリスタートです。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!