第百三十三話 武器
将来、歌手と役者になる男 土佐藩士 坂本龍馬の中身に、故あって 俺はなり、薩長土肥同盟の為に、薩賊たちと、対峙します。薩摩藩にも、将来 役者になる者も居て…。今の俺の名前、近況、想い、掴まなくてはならないモノも、描かれています。では!
時代は幕末、火力と技術力だけは勝る 欧米列強の圧力に屈した 徳川幕府、これにより 武士の世 その分、平和だった世が終わり、新しい時代が始まろうとしていた。この時代に、侍に成る事を志し、侍と成った 新選組 副長、俺 土方歳三は、時間が巻き戻された分、時間的 余裕があり 訳あって、土佐藩士 坂本龍馬の了解を得て 中身と成り、最上策のA案は 駄目になったので、薩賊の絡む B案 下の下の策、薩長土肥同盟に向けて、動いていた。其れも、あとは薩摩藩の若い下級武士、薩賊 対策のみと、なっていた。
薩長土肥同盟における、薩摩藩 藩主の了解は取り付けているので、長年の宿敵 不幸の王様、クソ大和田との対峙だ。其れと、クソ大和田に育てられた者たち ともね。
「いやあよお、お前の方から 大和田に、会いに来るとはよお。余程の良い 話なんだろうな?」と、薩賊 クソ大和田が言う。
「クソ大和田なんかに、用も話も ねえよ。クソ大和田に、育てられたという 下級武士の若者たちに、用があるだけだ」と俺。
「そうか、まあ いい。まずは、西郷 吉之助を紹介する。お前が東郷という名字を名乗り、薩摩藩では 伝説となっているから、こっちは西郷だ。どうだ?良い名字だろう」と、クソ大和田。
名字が西郷らしい、ずんぐりむっくりの小便たれが、紹介された。
「西郷ねえ。俺が解る範囲だと、寝小便を漏らす男だろう?クソ大和田は、約束は守らない、話は 嘘か めちゃくちゃか でたらめ。糞みたいな野郎を省略して、糞野郎と言うのだけど、クソ大和田は 糞野郎中の糞野郎だ。西郷とやらは、このままクソ大和田の言う事を聞いていくと、小便たれで済まなくて、糞野郎の仲間入りだぞ。よくよく考えて、動くんだな」と、俺は 忠告する。
「分かりました。糞野郎にならないように、気をつけます。ただし、寝小便が治りません…。」と、西郷 吉之助。
「いやあよお、西郷 吉之助は 小便たれだけどよお、いずれ大和田に、恩を返すように育ててきたからよお。お前とも 話し合ったとおり、薩賊が天下を取るからよお。あと もう1人紹介するのが、大久保 スグルだ。スグルはよお、足も速くて ケンカも、強いからよお。さすが、薩賊だろう?」と、クソ大和田。
「相変わらず、クソ大和田は、言葉の持つ意味を理解してねえな。薩摩藩の者が 薩賊と呼ばれているのは、蔑称なんだ。クソ大和田も含めて、他の藩の者たちから 忌み嫌われて、薩賊と呼ばれているんだ。少なくても、クソ大和田は、俺に関わるんじゃねえ」と俺。
遠巻きから見ていた 見どころのありそうな若者が、俺に 話しかけてきた。
「多分、分からないと思うのですが、瑛太という名前です。この時代では、大久保 利通です。わざわざ 薩摩藩へのご足労、ありがとうございます。我ら 薩摩の芋ざむらいに、お役に立てることは ありますか?本物中の本物のお侍様の貴方様の為に」と、大久保利通。
「ははっ笑。また 将来、役者になるシリーズの人間が、薩摩藩にも、居た。お役に立ちたいと言うのなら、仕事を頼めるか?まずは、クソ大和田の居ない場所に、移動しよう。不幸の王様 クソ大和田が絡むと、上手くいく仕事も、必ず 間違え、必ず 失敗して、上手くいかない。そんでもって クソ大和田は、約束は守る気がないから 覚えもしないし、貸した金も 返ってきやしねえ。移動するなら、薩摩藩の城でも いいぞ」と俺。
「名前も 口にしたくない糞野郎について、貴方様は よくご存知なのですね。では、我が家を目指し 歩きましょう。少なくとも、大和田や 大和田に育てられた薩賊の居ない場所まで」と、大久保利通。
大久保利通と その仲間たち、と俺で ぶらぶら歩く。無論、クソ大和田や 西郷 吉之助、大久保 スグル等も つけて来るが、そうなったら 歩け歩け作戦だ。
「大久保の使える方、クソ大和田や 大和田の側の糞野郎たちを、撒くまで歩くぞ。遠回りでもいいから、将来名 瑛太君の家に着く間に、引き剥がそう。クソ大和田や 大和田の側の人間たちは、根性がないから 早歩きで歩いて行けば、付いてこれない」と俺。
「かしこまりました。速く歩きます」と、大久保利通。
しばらく歩くと、クソ大和田の姿も、西郷 吉之助、使えない方の大久保等の姿も、見えなくなった。
「よしっ、撒けた。それじゃあ、君たち 薩摩藩の若者たちに、大事な話をするよ。その内、徳川幕府は 長州藩に対して、何の大義名分もないまま、第二次征討令を出す。でも、勝ち残るのは 長州藩の方だ。そこで、薩長土肥同盟だ。薩摩藩と長州藩が、同盟を結ぶ。それに、土佐藩と肥後藩が加わる。そこまでは、いいかい?」と俺。
「はい!俺たち 薩摩の芋ざむらいが、天下国家の為、やれる事がある!」と、大久保利通 等。
「うん、薩摩藩 藩主、島津 何ちゃらの許可も、取ってある。ゴールが、薩長土肥同盟で、天下を取るで、その為に 今 、長州藩が欲しているのが、外国産の最新鋭の武器と軍艦だ。徳川幕府に禁じられ、手に入れたくても 手に入らないからね。そこで、薩摩藩の出番だ。名義を貸すだけでいい。薩摩藩 名義で、外国から 最新式の武器と軍艦を購入して、土佐藩の海援隊が仲介して、代金は 長州藩が払う。勿論、君たち 薩摩藩士にも、幾ばくか 金が入るだろう。クソ大和田を筆頭に、薩摩藩は 薩賊と呼ばれ、忌み嫌われているから、同盟を結ぶ藩に 誠意を見せておいた方が良い。あとは、なるだけ クソ大和田と 大和田に育てられ者を、ビジネスにも 薩長土肥同盟にも、関わらせない事だ。出来るかい?」と俺。
「はい!なんとしても、やり遂げます。九州男児の薩摩隼人の、意地をみせます。天下国家の為、薩長土肥同盟で、徳川幕府には退場していただく。大仕事だー!」と、大久保利通。
「じゃあ それに向けて、名義を貸して 武器と軍艦を、長州藩に渡す、海援隊による ビジネスといこうか」と俺。
俺は、急ぎ 海援隊に、この事を伝達し いよいよ薩長土肥同盟に至る、ビジネスが幕を開けた。
《ビジネスか…。土方歳三の後も、生まれ変わり続け、やっと 本当に最後の最後の人生、2回目の東 清二としての人生を、送っている 俺は、ビジネスなんて遠い昔の話だ。2018/05/29今現在、俺は 極貧生活中だ。地球の歴史より長い 俺の歴史において、挫折と敗北を体感して、最低最悪の人生を、まざまざと味合わされている。元 全宇宙の支配者で、不幸をばら撒く 不幸の王様 クソ大和田と、大和田の側の人間たちが、村公と糞アインシュタインが唱えた 相対性理論とやらで、シーソーのように俺が落ちぶれて落ちこぼれたら、クソ大和田や 大和田の側の人間たちは 這い上がれると、信じ込んだ。なので、全てを賭けて、俺の最後の最後の人生に照準を定めて、邪魔ばかりをしてきた。それだけではなく、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健も、この最後の最後の人生に照準を絞って 詐欺を働き、クソ大和田の御用聞き 占い師 クソ渡辺真理も、未来を予知できる代わりに、俺の最後の最後の人生に被害が出ることがリスクの念能力で、不純な動機で 未来を予知し続けた。倒れるなら 前のめりと、頑張ってきた俺も、とうとう前のめりに ぶっ倒れた。失敗だったのが、俺の最後の最後の人生のキーパーソンを、俺の唯一無二の子分 菅原文太にしてしまった事と、俺のキーを念能力としてしまった事だ。ただし、もう時間が巻き戻される事はない。差すれば、俺の寿命まで、あと13年間と4ヶ月を切った。寿命が終われば、俺にとっては 本当の自分、大天使長 ドン・リュシフェルに成れる。嘆いていても、しょうがない。俺の恋人枠の浜崎あゆみ さんが、選んだのが【今】。それを真似して、クソ大和田が選んだのも【今】。消去法で、俺に残されたのが【未来】だ。ならば、未来を掴もう。念能力を手に入れて、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫と、ずっと一緒に 共に生きていける 未来を!》
こうして 薩賊にして、不幸の王様 クソ大和田と対峙し、役者となる 大久保利通等と、薩長土肥同盟に向けて、海援隊を使い ビジネスをする準備が出来た。次回の話は、薩摩藩 名義で、長州藩に武器と軍艦を購入させる、海援隊を使ってのビジネスの話です。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!