第百三十二話 薩賊
将来、歌手と役者を志す 坂本龍馬の中身となった俺は、A案が糞詐欺師 クソ高倉健に潰されたので、下の下の策のB案 薩長土肥同盟の為、奔走し 雛形だけは形になります。今の俺の名前、近況、想い、宝物、寿命も 描かれています。では!
時代は幕末、侍を目指し 侍となった、新選組 副長、俺 土方歳三。江戸時代と徳川幕府が終わろうとしていた時代の転換期に、将来 歌手と役者を志す、坂本龍馬という名の男が土佐藩に居た。カッコよく才能もある 坂本君の身体を乗っ取ろうと、元 全宇宙の支配者で 不幸の王様 クソ大和田が、企んだ。俺が、坂本君の了解を取り 坂本君の中身と成り、それを阻止したが、タダでは転ばない 不幸の王様 クソ大和田は、腹いせに時間を巻き戻した。時間が巻き戻された事により、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健が、会津藩 筆頭家老に返り咲き、勝ち残る 長州藩との同盟の話を持っていったが、必ず間違える 必ず失敗する男 糞詐欺師 クソ高倉健 相手なら、無駄だった。なので 俺は、B案 下の下の策、薩長土肥同盟を結ぶべく、長州藩を出発し、土佐藩を経由して、薩賊 蠢く 薩摩藩へ向かおうとしていた。
俺は 土佐藩へ到着すると、城へ行き 土佐藩の政を取り仕切る家老と、上士の板垣退助と、現状と今後について話し合う。
「上策、A案は駄目だった。糞詐欺師 クソ高倉健が、筆頭家老に返り咲いていたので、会津藩は沈む。下の下の策だけど、B案の薩長土肥同盟しか なくなった。長州藩は、武器と軍艦さえ手に入れば、大丈夫だ。肥後藩は、どうだい?」と俺。
「上面は、徳川幕府の言うことを放っておきますが、土佐藩が動けば、いつでも同盟を結ぶとの事です」と、板垣退助。
「おうっ、板垣退助。なかなか、やるじゃねえか。薩長土肥同盟だから、あとは薩賊との同盟か。そんじゃ土佐藩にある 事務所に顔を出して、薩摩藩にでも、行って来ますかね」と俺。
「坂本殿は、土佐藩の全権大使なので、難しい話し合いですが、何とぞ 薩長土肥同盟 締結を、よろしくお願いします」と家老。
「言うことを利かすことは出来るけど、アイツら 芋ざむらい達なんだよなぁ。日本国にとっては、マイナスに成りかねない。それと、薩長土肥同盟が成立したら、俺は 坂本君の中身を辞めるからね。そんじゃ、行ってくるよ」と俺。
俺は、薩摩藩に行く前に、土佐藩の城下町にある 事務所を訪ねる。
「龍馬!よく来てくれた。元気にしてたのか?」と、土佐藩の下士だった事務所の者たち。
「元気ではねえよ。糞詐欺師に、会ってから 土佐藩に来たからな。ビジネスの調子は、どうだい?」と俺。
「順調です。僕らは もう、下士ではない!龍馬、僕たちの組織の名前を付けてほしい。何者か、説明出来るように」と、事務所の者。
「うん、カンパニーと言って 君達の組織の形態は、株式会社なんだ。その名前なら、海援隊で いいんじゃないかい?近々、武器を船で 運ばないといけないし。好きにしてくれ」と俺。
「海援隊!良い名前だ!良しっ、この名で 行こう。僕たちは、海援隊だ」と、事務所の者たち。
「まぁ、いいけど。これから俺は、薩摩藩に行って来るから、最新式の武器と軍艦を運ぶ準備をしててくれ。じゃあな」と俺。
薩賊 相手に、交渉に行くので 足取りは重いが、薩摩藩へ向かう。薩摩藩へ到着すると、早速「何者だ?」と言われ、俺は 芋ざむらいに、取り囲まれる。
「この身体だと 土佐藩士 坂本龍馬だ。かつて 薩摩藩に居た頃は、本郷とか 東郷 トシと、名乗っていた者だ。話の分かる奴を、連れて来てくれ」と俺。
本郷は ともかく、東郷は 伝説の名字なので、すぐに薩摩藩の城へと案内される。
島津家が、代々 この土地を治めていて、「島津と申します。伝説の東郷 トシ殿に、お会いでき光栄です」と名乗った 薩摩藩の藩主は、また 将来、役者になる男だった。
「うん、この身体だと 俺は、土佐藩士 坂本龍馬だけどね。島津 何とかさん 同様、将来 芸能界が待っている。でっ!徳川幕府は滅ぶ。長州藩は、勝ち残る。長州藩と同盟を結んで、薩長土肥同盟で 天下を治めるで、良いよな?」と俺。
「ははーっ、何と 有り難い話。薩摩藩 藩主としては、同盟を引き受けます。ただし 薩摩藩の武士たち、特に 若い者たちは、薩賊と蔑まれている通り、一筋縄では いきません。悪さばかりをします。坂本殿は、大和田という名の賊徒の存在を、ご存知ですか?」と、薩摩藩 藩主。
「クソ大和田だろう?よく知ってるよ。あちこちに不幸をばら撒く 不幸の王様で、俺と お互いの存在を、完全に 消すか?消されるか?の戦いを続けている 糞みたいな野郎を省略して、糞野郎だろ。そのクソ大和田が、根城にしているのが、日本国だと 薩摩だ。だから、長州藩の同盟先に、薩摩藩なんて 入れたくなかったんだけどね」と俺。
「申し訳ありません。薩摩が、賊徒 大和田の根城…。そのクソ大和田に、薩摩藩の下級武士たちは、育てられているのです。なので、悪さばかりをして 薩摩藩 全体が、薩賊と 蔑まれる始末…。薩長土肥同盟の話は 有り難いのですが、クソ大和田に育てられた下級武士たちが、同盟の足を引っ張らないかと心配です」と、薩摩藩 藩主。
「うん、クソ大和田に育てられた糞野郎たちは、薩長土肥同盟の足を、大いに引っ張るだろうね。下級武士と云われるように、薩摩藩は 武士の数が、多過ぎる。よって、悪さをする原因の一つも、金がない事だ。あとは、性根が腐っているんだろう。クソ大和田 以外なら、俺が説得するよ」と俺。
「何から何まで、ありがとうございます」と、薩摩藩 藩主。
「うん、それと 同盟の暁に、薩摩藩 名義で、外国産の最新式の武器や軍艦の購入は、出来るかい?運送は、土佐藩の海援隊がするし、金は 長州藩が用意する。薩摩藩にも、幾ばくか 金が入るだろう。やるよな?」と俺。
「勿論です。薩摩藩は 外様なので、徳川幕府の政からは、蚊帳の外です。名義を貸す事ぐらいが、同盟の暁になるのなら、喜んで貸します。あとは、クソ大和田を ちゃんと排除できるかですね」と、薩摩藩 藩主。
「ああ。できるか?じゃなくて、排除しないといけない。あとは、トップダウンと言って、薩摩藩 藩主 自らが、下に降り 薩長土肥同盟の根回しを、始めてくれ。俺は、宿敵 クソ大和田 対策と、クソ大和田に 育てられた下級武士を、解離させるよ。言うことを利かなかったら、斬るからな」と俺。
「構いません。存分に、お斬りください」と、薩摩藩 藩主。
「了解。じゃあ 薩賊、クソ大和田 退治と、芋ざむらい の説得と、行きますか」と俺。
これにより、薩長土肥同盟の雛形が、出来上がった。あとは、履行していくだけとなった。
《俺VSクソ大和田のお互いの存在を、完全に消すか?消されるか?の戦いか。数千年前から、俺は 生まれ変わり続け、俺の過去達を天国に存在させ、2018/05/21今現在も 続く戦いだ。不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健が、詐欺を働き、不幸の王様 クソ大和田を全宇宙の支配者にした。そして、調子に乗った クソ大和田が始めたのが、このお互いの存在を懸けた、消すか?消されるか?の戦いだ。ただし、2018/05/21今現在、2回目の東 清二として、俺は 天使に成る前の最後の最後の人生を送っている。俺にとっては、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに、たどり着ける前の最期だ。転落と流転に次ぐ、流転の末に 俺の周りには、おおよそ一千年ぶりに、クソ大和田も 大和田の側の人間たちも、存在しない。勿論、その代わり その代償として、俺の周りには、 哀姫も 俺の側の人間たちも、存在しない。なので、毎朝 「生き地獄、1日追加。とっとと今日を終わらせて、明日を迎えよう」と、思う日々だ。最後の最後の人生は、最低最悪の人生となってしまったが、1番キツイ時間は 通り過ぎている。だから、寿命まで あと13年間と4ヶ月と想定し、寿命が尽きるのを楽しみにしている。あとは、やっと不死身のクソ大和田も、完全に消せるように成る 俺の念能力の復活と、俺の全ての人生 通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫に、巡り逢えることを心待ちにしている。ここまで来て、ここまで耐え凌いだんだ。未来も希望も、きっと 直ぐそこだ!》
こうして A案ではなく、俺としては やりたくなかった、下の下の策 B案の薩長土肥同盟の雛形が出来た。あとは薩賊 クソ大和田の排除と、クソ大和田に育てられたという 薩摩藩の下級武士の若者たちが、どんな者たちなのか?だ。次回の話は、薩長土肥同盟 成立のために、俺と海援隊が動き、薩摩藩 名義で、長州藩への武器と軍艦の購入の話です。さて、ビジネスは上手くいくでしょうか?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!