第百二十六話 中士
将来、歌手と役者になる男 坂本龍馬の中身となり、俺は 土佐藩にて、中士として潜伏しています。下士の偽善者 クソ武市半平太と対峙し、上士が喧嘩となります。今の俺の名前、近況、想い、全ての事柄のキーパーソンの俺のキー 念能力が、何故 手に入っていないかも、描かれています。では!
時代は幕末、火力と技術力だけには勝る 欧米列強の圧力もあり、日本国は開国へと進んでいた。二百年以上、武士の世 その分、平和だった世が続いたのだから、外圧に屈し 求心力も支配力も 衰えた徳川幕府は、滅ぶしかなかった。時代の担い手も、歳を重ね 経験値を上げた者より、若くて馬力のある 若者たちへと、バトンが渡されていた。そんな中、同じく 若者の新選組 副長、俺 土方歳三は、これから起こる 日本国内での内戦の犠牲者を最小限にするべく、将来 歌手と役者になる 坂本龍馬の中身となり、土佐藩に潜伏していた。無事、坂本君の家族にも 受け入れられ、坂本家で 夜が明けた。ただし 懸念していた通り、薩賊で 元 全宇宙の支配者 クソ大和田が、夢に出てきて「いつでも 時間を巻き戻した分、時間の早送りもできる」と、ほざいていた。
坂本家で、乙女姉さんと朝食を食べていると、案の定 来客があった。来たのは、土佐藩の上士 板垣退助と 同じく 上士の後藤象二郎、そして 時間が巻き戻されたのを知っている 土佐藩の家老たちだ。
俺は 戸口に立ち、「今 朝食を食べてる最中だから、もう少しだけ 待っててくれ」と伝える。
「龍馬、誰が 来ていたの?」と、乙女姉さん。
「上士2人に、家老が1人だ。朝食食べ終えたら、出かけるよ」と俺。
「龍馬!上士を待たせる事も ありえないのに、土佐藩の家老まで、お待たせしている!?急いで、出かけなさい」と、乙女姉さん。
「うん、しかし 乙女姉さん。この鰹出汁の効いた、味噌汁が美味しくてね」と俺。
「龍馬!味噌汁なんて、いつでも食べれるでしょう。御家老様を、待たせているのよ」と乙女姉さん。
俺は 朝食を食べ終え、「しょうがねえなぁ。坂本家 家宝の刀でも持って、いっちょ気張りますか」と、坂本家を出る。
「お前ら 3人で来たけど、人数の3は 必ず派閥が出来て、最も安定しない数字だから、気をつけろよ。じゃあ、しばらく歩こう。昨日、俺にぶっ飛ばされた方の上士が、汚れ過ぎて 坂本家が、汚れるからね」と俺。
少し 歩いたあと「昨日は、後藤象二郎が 刀を抜き、申し訳ありませんでした」と、板垣退助と家老より、謝罪があった。
「ああ。気をつけろよ、太っちょ上士。ミス1だからな。ミス2で、素っ首 叩き斬るからな」と俺。
後藤象二郎は、下を向き 怯えている。
〈上士をぶっ飛ばし、結果 上士と御家老様から、謝罪があった。さすが、土方殿。レベルが違う〉と、坂本君の心の声がした。
「坂本殿、黒船が来航しました…。」と、苦渋に満ちた表情で 家老が言う。
「うん、時間が巻き戻された分、これからは太陽が沈み 夜が来る度に、時間は早送りされる。クソ大和田という名の糞野郎の仕業でね。それは まだいいのだけど、厄介なのが 会津藩 筆頭家老が、下僕だったのに 再び、糞詐欺師 クソ高倉健になった事だ。クソ高倉健は、売っちゃいけない 人や物も、クソ大和田に ちょっと圧力をかけられただけで、売ってしまう。これで 会津藩が、長州藩と同盟を結ぶのが、困難になった。アイツは、約束の時間すら 守らないからな。黒船の来航があったら、第一次征討令が、徳川幕府より 長州藩に向けて出される。何の大義名分も、ないままね。結果、失敗に終わり 懲りずに、徳川幕府より 第二次征討令が出される。長州藩には、俺が テコ入れしておいたから、滅びるのは 徳川幕府の方だよ。さあ 土佐藩の家老、どう 勝ち馬に乗る?」と俺。
「徳川幕府が滅ぶ…。かといって土佐藩だけでは、武力が足りない。長州藩が、他の雄藩と同盟を結ぶのを待つしかない。とても 土佐藩の上士だけでは手が足りないので、下士たちにも 手助けしてもらわなければ。まさか、下士ごときの手を借りねばならぬとは…。」と家老。
「御家老、下士は下士ですよ。アイツらは、血が汚れている。上士だけで、やってはいけませんか?」と、板垣退助。
「今の俺の土佐藩での身分は 中士だけど、もともと坂本君は、下士だったんだけどね。城に行く前に、下士たちのたまり場にでも、寄って行くかい?どちらにせよ、徳川幕府が滅べば 身分制度もなくなり、多数決で 物事を決める事になる。士族という 特権階級も、なくなる。人数では 土佐藩は、上士より 下士の方が多いしね」と俺。
「確かに、人数では 上士より、下士の方が多い。下士たちのたまり場に行くのは構わないですが、御家老に無礼があったら、叩き斬りますよ」と板垣退助。
「欧米列強の圧力の中、日本国は 存亡の危機に瀕している。土佐藩の家老として、今は猫の手も借りたい。坂本殿の例もあるから、下士とはいえ 使えるかどうか、しっかり見極めた上で、使えるなら 使おう」と家老。
下士たちのたまり場の荒ら小屋へ行く。俺の顔を見て 笑顔になった下士たちも、すぐに上士2人に 下士たちにとっては、雲の上の存在 土佐藩の家老まで居るので、下士たちは 皆んな平伏した。
1人だけ 平伏しなかったのが、薩賊クソ大和田の息子で 糞偽善者のクソ武市半平太だ。
「俺の見立てだと、平伏した下士は 皆んな 使える。この薩賊 クソ大和田の自慢の息子 偽善者 クソ武市半平太は、弱過ぎて 偽善者で、使い物にならない。まぁ いずれ切腹に、どうやっても なるだろうけどね」と俺。
「武市 怒!我が藩の御家老が、わざわざ 下士なんかのたまり場に、足を運んでいるのだぞ!今すぐ、頭を下げろ!」と、板垣退助。
「オレはいずれ、まずは 土佐藩のトップに、そして 大日本帝国の中枢に入ることが、決まっている。今のオレが、頭を下げるとしたら 土佐藩の藩主ぐらいじゃないとな」と、武市半平太。
「象二郎、やれ!」と、板垣退助。
「武市!てめえっ、下士の分際で!」と、後藤象二郎。
「さあ、オレの為に 下士たちの力を、見せる時がきたぞ。やれ!」と、武市半平太。
下士たちは、平伏したままで 誰も動かず、「オレが、やれ と言っているんだぞ!?」と、動揺する クソ武市半平太。
「待て!これを見ろ!オレは、刀を持っている。抜刀しても、いいんだぞ」と、武市半平太。
「ああ。刀を抜いたら、俺が闘うから、今は 素手ゴロの喧嘩で、優越を決めるんだな。ちなみに クソ大和田の自慢の息子、俺は 後藤象二郎より、強いけどな」と俺。
喧嘩となり、逃げ出そうとする 武市半平太を、後藤象二郎は とっ捕まえ、馬乗りで ボコボコにする。
「まいった!オレの負けだ!見逃してくれ!土下座でも、何でもする」と、もはや 見苦しい 武市半平太であった。
クソ大和田の自慢の息子、糞偽善者のクソ武市半平太が、後藤象二郎 相手に、無様に ペコペコ土下座をする。
そんな中、俺は「この武市半平太という名の糞偽善者は いらないけど、下士とはいえ 志しさえあれば、例えば 俺みたいに中士を目指すとか、土佐藩の為や、もっと大きく 日本国の為に働いてみないか?その内、四民平等といって 武士という特権階級もなくなる代わりに、なるべく平等な社会になる。勿論、その前に 日本国内での内戦に、第一次で止めたいが、世界大戦もある。下士とはいえ、せっかく 生まれてきたのだから、何か価値のある 使命を果たしなさい」と俺。
「武市 某以外の者は、使えるか試す。準備をしておきなさい。それでは坂本殿、城へ急いで向かいましょう」と、土佐藩の家老。
「そだねー」と俺。
まだ ぶち切れてる 板垣退助に 後藤象二郎、それと俺に家老で 城へと向かった。 続
《糞偽善者 武市半平太か。この元 全宇宙の支配者 クソ大和田の自慢の息子は、現在名は 近藤 育史といって、見事に 俺の2回目の東 清二としての最後の最後の人生に 先輩として登場し、俺が正式に念能力者になる事を、防ぎやがった。もう既に消された 丸岡という名のクソ神父、クソ大和田の側の人間のNo.2 糞軍師 クソ木村 公一、4人の糞野郎 村公の1人 クソ村上 コウスケ、これに糞詐欺師 クソ高倉健によって クソ大和田に売られた、俺の友人をダシに使われ、小3から 2018/04/12今現在まで、俺は 念能力者ではなく もともと最上位の俺の念能力は、更に上位へと無駄に進んでいる。もう この吐き気を催す時代にも、狂った世界にも うんざりだから、とっとと俺に 念能力をくれ!ちゃんと、復讐を遂げて 、幸福の王子を務めるから》
こうして クソ大和田の息子、クソ武市半平太 現在名 近藤 育史以外の者は、下士とはいえ 土佐藩の為 日本国の為に、道が開かれた。次回の話は、時間が早送りされる中、俺は 上士と下士の間を取り持つ 中士として、良くも悪くも 蝙蝠野郎をします。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!