第百二十五話 龍馬
将来、歌手と役者になる坂本君という名の男の中身となり、土佐藩に潜伏している俺の名前が、龍馬だと 判明します。果たして、坂本君の家族に、認めてもらい 馴染めるでしょうか?今の俺の名前と、近況 想い、復讐の為 消さなくてはいけないデスリストの者の名も、描かれています。では!
時代は幕末、日本国は開国へと進み、江戸時代が終わろうとしていた。そんな中、新選組 副長、俺 土方歳三は、これから起こる 日本国内での内戦を、最小被害で終わらせるために、土佐藩にて 潜伏活動をしていた。将来名が、福山雅治と成る、この時代は、坂本という名字の男の中身となってね。ただし、元 全宇宙の支配者 クソ大和田の逆恨みにより、黒船来航前まで 時間が巻き戻されたので、それに対処する事と、坂本君の家族に 俺の存在を認めてもらえるかが、もっか課題だ。そして今、坂本という表札がある 坂本君の実家を、目の前にしている。
「頼もう、頼もう!」と俺。貧乏そうな家の前で、声をかける。
すると、家の中から ガタイの大きい、強そうな女性が「何だ、龍馬じゃないの。自分の家の前で、頼もうも ないでしょう」と言う。
〈土方殿、僕の姉の 乙女 姉さんです〉と、坂本君の紹介の心の声があった。
「うん、まず りょうま というのは、俺の名前か?漢字なら、どう書く?」と俺。
「龍馬!自分の名前も、忘れたの?確かに私も、ここ数年の記憶が朧げだけど。坂本 龍馬、これが あなたの名前よ。また 上士に虐められて、頭でも 打ったのじゃないの?自分の名前も、忘れるなんて」と言われ、地面に 坂本龍馬と書かれる。
「うん、坂本という名字はともかく、名字 名前、漢字 二文字づつで、龍に馬で 龍馬って、良い名前だ。君のことは、何と 呼べばいい?」と俺。
「君って…。龍馬、あなたの姉の 乙女姉さんよ、まったく」と、やっと 呼び名が分かった。「じゃあ 乙女姉さん、しばらく よろしくお願いします。おいおい俺の正体と、何で 乙女姉さんの、ここ数年の記憶が朧げなのか?も、伝えます。この家に馴染んだら、日本国内 四方八方 飛び回るので、それまでは よろしくお願いします」と俺。
「龍馬、何だか いつもと雰囲気が、違うわね。何か、強く 大きくなったわね。まあ、いいわ。お風呂済ませて、夕食としましょう。今日の夕飯は、龍馬の好物 鰹のタタキよ」と、乙女姉さん。
「うしっ、有り難く 頂きます」と俺。海鮮類は、いつの時代も 俺の好物だったりする。
風呂を済ませ、俺は サラの褌を締め、夕食を待っていると、厚手の上着を着た 病弱そうな、透き通る美人な女性が、咳をしながら現れた。そして 俺を凝視し、病弱そうな女性は、弾けるような笑顔になった。
〈土方殿、お姉さんです〉と、坂本君の心の声がした。
「この時代、この身体だと、名前は 坂本龍馬です。坂本君 曰く、姉らしいのですが、呼び名は 病弱姉さんで、問題ないですか?」と俺。
「フフッ笑。ええ、もちろん。いつか 君の名を、教えてね。本物中の本物さん」と、病弱姉さん。
「さあ 龍馬!龍馬の好物の鰹のタタキよ」と、乙女姉さんが やって来て、居間に病弱姉さんが居る事に、驚いている。
「お姉様、今日は、お加減 よろしいのですか?」と、乙女姉さん。
「ええ。弟の身体が乗っ取られるどころか、これで 心配が杞憂に終わり、弟は 将来、大成するわ」と、病弱姉さんが言う。
「まあ!龍馬が、大成する。じゃあ お姉様も、鰹のタタキをたくさん食べましょう。床に伏せてばかりじゃ、強く なれません」と乙女姉さん。
「うえーい!鰹のタタキ、頂きます」と俺。
鰹のタタキを、俺は食べながら「これで 足りるか?分からないけど、風呂代と飯代」と俺は言い、褌用だった 小金を、乙女姉さんに渡す。
「龍馬!こんな大金、どうやって手に入れたの?土佐藩からの御給金じゃ、こんなに貯められないでしょう」と、乙女姉さん。
「うん、道を歩いていたら 土佐藩の上士とやらの二人組が、歩いて来た。喧嘩となり、俺 相手に抜刀した 後藤象二郎とやらをぶっ飛ばし、俺の この身体は、褌を締めていなかったので、新しい褌代だけ貰っといた。俺は この身体だと、土佐藩では 下士らしいけど、下には下の戦い方がある。アゲカツと言って、貧乏な方が 金を持っている方に喧嘩で勝つと、金を奪っても 罪にはならないしね」と俺。
「上士相手に、龍馬がケンカに勝ち、アゲカツ…。その相手が、上士の後藤象二郎様…。龍馬!今すぐ お金を返して、謝りに行くわよ。下士が上士相手に ケンカじゃ、切腹も 免れないわよ」と、乙女姉さん。
「乙女、大丈夫。仮に 切腹を申し付けられるとしたら、後藤象二郎の方よ。あとは龍馬は、この時代の使命を果たせれば大丈夫。龍馬、喧嘩の後の続きを聞かせて。生い先短い私に、貴方様の冒険譚を」と病弱姉さん。
「うん、その場に居た 板垣退助とやらは、俺が 何者か分かり 喧嘩にはならなかった。政治家にでも成れと、助言しておいた。中古の褌を買いたくなかったので、土佐藩の城へと向かった。新品の褌が、わんさかあるのを知っていたからね。城の門番の槍を折り、城内で「藩主に会わせろ」と俺が、暴れていたら 話の分かる家老の上士から、暴れていた理由の新品の褌を貰えた。その家老の上士は、時間が巻き戻されたのを体感していたから、新品の褌代分の情報をくれてやった。土佐藩では、下士は政に参加できないらしいから、上士にならないか?と誘われたけど、下士と上士の間をとって、俺は 中士になった。コウモリ野郎と呼ばれないようにと、コウモリ野郎の大変さも知ってるけど、俺が ずっと土佐藩に、居る訳じゃないしね。今のところは、そんなところだ」と俺。
「龍馬が、中士…。大出世じゃないの!」と、乙女姉さん。
「乙女、龍馬の危機は、去ったわよ。これからは、龍馬の存在が、土佐藩にとっても 日ノ本にとっても、宝となるわよ。龍馬の中身様、その刀は 坂本家の家宝です。思う存分、使ってください。じゃあ 私は、龍馬に病や邪気が移らないように、寝室に戻ります。おやすみなさい」と、病弱姉さん。床へ戻って行った。
「龍馬、中身って何?」と、乙女姉さん。
「うん、今の俺は、坂本君の身体を借りて、土佐藩での潜伏活動中なんだ。勿論、身体の持ち主の坂本君も、俺が どこで何をしているか、体感している。それどころか、坂本君は、将来 歌手や役者に成れる才能の持ち主だから、心の声として 有難い事に、説明もしてくれてる。俺が ずっと中身をやり続ける訳ではないので、使命を果たしたら この時代での自分に、俺は戻る。病弱姉さんの言っていた危機は、アホでカスで糞みたいな男、クソ大和田が、完全に この身体を乗っ取ろうとしていたことだ。俺が中身となり、印を結んだから もう 身体をクソ大和田なんかに、乗っ取られる心配も なくなった。病弱姉さんの言っていた通り、危機は去った。あとは、龍に馬で、龍馬という素晴らしい 組み合わせの名前に、名前 負けしないように、俺が 結果を出さないとね。病弱姉さんは、もうすぐ寿命だから その前に、そして 病弱姉さんが寿命を終えたら、俺は 土佐藩を去るよ。このままいくと、多分 明日の朝、城から上士からの呼び出しがあるからね。しばらく この坂本家で、よろしくお願いします」と俺。
「なんだか分からないけど、こちらこそ よろしくお願いします」と、乙女姉さん。
俺も 乙女姉さんも、この日は がっつり 鰹のタタキを食べ、この日は終わった。
《坂本龍馬か。新選組 副長、土方歳三としての一生の中で、高杉 新作と坂本 龍馬の中身となる 経験を、俺はした。両名とも、現在名 高良健吾に、福山雅治として、芸能界で活躍し、NHKの大河ドラマの恐ろしいところで、本人役で 出演してた。ちなみに 俺の過去 土方歳三は、天国にて 歯噛みしながら、出番を待っているところだ。俺の過去たち、同様にね。何が駄目なのか?というと、2018/04/05今現在、2回目の東 清二として 最後の最後の人生を送る 俺が、最低最悪の想定さえ超える 軌道から外れてしまった、挫折と敗北の人生を送っているからだ。お互いの存在を、完全に消すか?消されるか?の戦いを数千年前から 続けている、元 全宇宙の支配者 クソ大和田が、初めて 福岡にて、クソ澤野 ジャイアン ジャイ子 近親相姦 夫妻の詐欺で、俺も 哀姫も、東京の未来や 日本の未来、序でに 世界の未来まで売られ、完全に クソ大和田が、コールド勝ちできるくらい優勢になった。結果、俺と哀姫の人生は破綻し、日本は災害大国となり、世界中 めちゃくちゃだ。堕ちるところまで 堕ちた俺は、社会の最底辺で 何とか食いつなぐ日々だ。寿命まで、あと13年間と五カ月を切った。寿命が尽きるまで待つのが、B案。A案の1番良いのは、とっとと俺に 念能力を返せ!そうすりゃ 幸福の王子に成って、不幸の王様 クソ大和田と不幸の使者 クソ高倉健と悪魔の子 クソ渡辺真理を完全に消して、本当の自分 ドン・リュシフェルに成って、世界中 幸せにしてみせるから!》
こうして この時代この身体だと、俺の名は 坂本 龍馬だと、判明した。漢字 二文字づつシリーズで、龍に馬って なかなかの良い名前だ。俺には どの人生でも、ほとんど家族は居なく 懸念していた 坂本君の家族に馴染めるか?も、上手くいった。あとは、この名この身体で、何を為すべきか?だ。次回の話は、クソ大和田が時間を巻き戻した分、糞詐欺師 クソ高倉健が、会津藩 筆頭家老に戻っていたり、時間の早送りも クソ大和田により、行われます。それに、どう対処できるからかが問われます。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!