第百二十一話 病魔
長州藩にて臨終し、3日ぶりに新選組へと戻ったが、負の連鎖が止まるどころか、新選組の良心に、沖田風邪と呼ばれる 病魔が忍び寄り…。東 清二として、最後の最後の人生を送る、今の俺の近況報告と想い、殺意と消意も 描かれています。では!
時代は幕末、開国を迫る 火力と技術力だけは勝る 欧米列強の圧力により、良くも悪くも 日本国は、開国へと進んでいた。そして、国の政をする者も 老人から 若者へと、否応なく変わっていっていた。外圧には弱い 徳川幕府も、日本国内の内向きでは強気で、何の大義名分もないまま、第一次で失敗してるくせに、長州藩に、第二次征討令を出し 攻め入った。其れを長州藩にて、俺は長州藩士の身体を借り、高杉 新作と名乗り 奇兵隊を組織し、伊藤博文らと阻止した。そして 寿命を迎え、新選組 副長、土方歳三としての人生に、戻ったところだ。
副長室にて、俺が目覚めると、俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫という名の、年齢が6歳で固定されてる少女が、心配顔で見守っていた。
「久し振り、哀姫。元気にしてたかい?」と俺。
「元気じゃ、あり申せん。馬鹿トチーヤイが、もう起きないんじゃないかと、心配したんヤイからね。馬鹿トチーヤイ、馬鹿トチーヤイ!」と言い、哀姫は、俺に抱きついてきた。
「うん、たかだか3日間、身体を留守にしただけなんだけどね。その割には、俺の身体 汚れていないな」と俺。
「馬鹿トチーヤイの身体なら、カナチャリングが 拭き拭きキレイにしといたヤイ。馬鹿トチーヤイが目覚めたら、馬鹿局長が知らせてくれと、言ってたヤイよ」と哀姫。
「カナパンマン が、俺の身体を綺麗に保ってくれてたのか。ありがとうな、カナ吉。そんで、この日本国内での内戦勃発の折に、北野 武 馬鹿局長が、俺に用があるのか。俺が3日間、留守にした事で 新選組に起こっている、負の連鎖が止まってれば いいんだけどな」と俺。
俺は、哀姫と一緒に、新選組 局長 北野 武君のところへ、顔を出す。
北野 武 新選組 馬鹿局長は、焦った憔悴した顔をしていた。
「馬鹿局長がこの様子じゃ、負の連鎖は止まってないか…。」と俺。
「トシ坊!良かった、戻って来てくれたんだな。トシ坊、近藤勇さんが調子が悪いのと、井上源三郎さんに、病魔が訪れているんだ。医者に診てもらっても、両方とも どうにもならないんだ」と、北野 武 新選組 馬鹿局長。
「負の連鎖が続き、源爺に病魔か。沖田風邪じゃないと、いいけどな。診るだけ、見てみよう」と俺。
馬鹿局長の案内で、俺と哀姫は、新選組 八番隊 副隊長 井上源三郎の元へと行く。其処には、床に伏せた源爺と、その傍らで 気落ちした沖田総司が居た。
「トシ坊!自分以外の病気や怪我を治せるなら、源さんの病気も 治せるんじゃないか?医者の野郎、大金叩いたのに治せないと、言いやがるんだ」と、北野 武 局長。
「うん、ただの怪我や ただの病気ならね。源爺、沖田が居る前で 酷だけど、これは沖田風邪と言って、病気ではなく 呪いの範疇なんだ。クソ大和田が、呪わせてね。天才中の天才 沖田総司は、史上最も クソ大和田を、殴りつけた男なんだ。全体重を乗せた、世界最速の回転の速さを誇る パンチでね。沖田は、何も間違ったことなんてしてないし、世界中を不幸にして めちゃくちゃにしてやろうとする クソ大和田をぶん殴るのは、むしろ素晴らしい事だ。呪われるのも、逆恨みも いいとこだ。残念で情けないけど、現状 源爺の病魔 沖田風邪は、治せない。呪いが原因だからね。もう あとは、源爺が里帰りをして、沖田との距離を置いて、一旦 離れるしかない。そうして、源爺自身が鍛錬を重ねれば治るよ。斎藤さんも、そうやって 沖田風邪を、克服したしね」と俺。
「ウキ…。」と、更に気落ちする 沖田。
「大丈夫ですよ、皆さん!病は気から、呪いなんて 跳ね返します」と、源爺。源爺は、布団から這い出て、槍を振るって見せる。
「うん、どちらにしろ 新選組は分派して、日本国内での内戦の処理に、北上して行く。源爺の故郷で、沖田と距離を置き、元気になった源爺と合流すればいいだけだから、源爺が言っていた通り 病は気からで治せたら有り難いし、このままで 治せなかったら、一旦 沖田から距離を置けばいい。基準は、一級品の源爺の槍が振るえるか?でね」と俺。
沖田総司が、ぼろぼろ涙をこぼし始めたので、俺は 源爺の部屋から出る。
〈だって 世界中を不幸にしよう、めちゃくちゃにしようとしている クソ大和田を、三日三晩 ぶん殴り続ける沖田に、利益が有った者を呪うなんて、あっていい訳ないだろう?〉
「馬鹿局長、情報と状態の擦り合わせをしよう。俺は この3日間、長州藩に潜伏して、高杉 新作と名乗り、奇兵隊を組織し、 クソ大和田の側の人間たちからなる 徳川幕府の先兵たちを、撃退した。奇兵隊は、かつて新選組の隊士だった 長州藩士 伊藤博文に、預けた。テコ入れもしておいたから、徳川幕府が滅んだら 長州藩は、天下を取るだろう。そこまでは、いいか?」と俺。
「ああ。さすが、トシ坊だ。やる事が、カッコいい。長州藩士 伊藤博文って、かつて新選組の隊士として、使いものにならなかった あの伊藤かい?」と、北野 武 馬鹿局長。
「ああ。その伊藤君だ。博文という名前は、俺が名付けた。伊藤君に、名を授かりたいと頼まれてね。博士に成れるぐらい勉強するようにと、文を疎かにしないように、という意味の名前だ。奇兵隊を率いて戦い、名前通り生きれば、馬鹿局長の成りたがっている初代内閣総理大臣は、伊藤博文君だよ。長州藩では、既に顔役だったしね」と俺。
「命惜しさに新選組を辞めた、伊藤が トシ坊の手柄に、トシ坊に名を名付けられ、おいらが目指している 内閣総理大臣の初代か。それは、羨ましいな。伊藤博文、確かに良い名だな。トシ坊、伊藤博文ぐらいが内閣総理大臣に成れるなら、新選組 馬鹿局長のおいら でも、初代は無理でも 内閣総理大臣に成れるんじゃないかい?」と、北野 武 馬鹿局長。
「馬鹿局長でも、内閣総理大臣なんか 余裕で成れるだろうな。伊藤博文君ぐらいが、新選組の馬鹿局長を、毎日 命懸けで務めている、北野 武君より、上の訳がない。ただし、馬鹿局長が内閣総理大臣に成るのは、今でも この時代でもない。北野 武 馬鹿局長には、この後 芸能界が待っていて、その後が政治家だよ。哀姫を見ても分かるように、年齢は固定できる。天国に居る者たちは、皆んな 年齢が適正年齢で、固定されてるしね。前にも話した通り、俺は 馬鹿局長に 50年60年、内閣総理大臣を務めてほしい。急いては事を仕損じる。急がば回れだね」と俺。
「おうっ、了解した。おいらが内閣総理大臣に成れたら、母ちゃんの自慢の息子に成れるしな」と、北野 武 馬鹿局長。
「カナパンマンは、馬鹿トチーヤイと ずっと一緒に居たいヤイ!」と哀姫。
「ああ、俺もだ。いずれな」と俺。 続
《土方歳三。俺の過去たち 同様、栄光の存在で、2018/03/13今現在、ぶち切れながら 俺の過去たちと出番を待っている。何で 北野 武君が、いつでも内閣総理に成れる位置で頑張っているのに、土方歳三に出番が回って来ないのかというと、2018/03/13今現在の俺が、未だ 念能力を手に入れていないからだ。2回目の東 清二として、最後の最後の人生を送る俺は、文字通り 最低最悪の人生を送っている。もはや とうの昔に、心なんて折れてるし、最低最悪を想定して、あと14年間もない 寿命が尽きるのを、待つばかりだ。後悔先に立たずだけど、全ての事柄のキーパーソンの俺が、そのキーを念能力としてしまったのが、失敗だった…。念能力者に成れる 2回のチャンスを、1回目は糞詐欺師 クソ高倉健に売られ、2回目は丸岡という消された糞神父とクソ村上 コウスケという名の、元 全宇宙の支配者 クソ大和田の親友で、のちに大和田の側の人間になった糞神父によって、失ってしまった。そんで、そもそも7日間ルールという、俺が念能力を7日間保持しないと、念能力者とはいえないというルールを作りやがった、恩を大きな仇で返し続ける、尚且つ 未来を予知できる代わりに、俺のこの最後の最後の人生に被害が出る というリスクの念能力者 クソ渡辺真理が、不純な動機で 未来を予知し続ける。そりゃ 俺の人生も、壊れるし 今まで防ぎ続けてきた天災も、わんさか日本に降り注ぐ。結果、日本中どころか世界中が、不幸になり めちゃくちゃになった。それでも、今の俺にできることは、念能力の復活を待ち焦がれる事と、寿命が尽きるのを待ち続けるしかない。残念で、情けないけどね》
こうして3日ぶりに、土方歳三としての人生に戻ったら、新選組の負の連鎖が止まるどころか、新選組の良心 井上源三郎に、沖田風邪と呼ばれる、沖田総司に利益を与えた者には、瀕死の病人となる クソ大和田によって創り出された、呪いが降りかかった。呪いはのろいけど、厄介な事に本当に存在するからね。次回の話は、将軍に成れる権利も、皇位継承権も持つ俺が、この幕末の動乱期、日本の未来について深く 考えます。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!