第百十三話 自殺
不幸の使者にして 糞詐欺師のクソ高倉健の詐欺に遭い、左腕を失った俺は、斎藤さんが見届ける中、古井戸へ身投げをし 自殺を試みます。その後も生まれ変わり続けた、今の俺の近況報告と、想いも描かれています。では!
時代は幕末、滅びゆく 徳川幕府と、それでも侍として、 最後まで徳川幕府に味方する 俺たち新選組にも、負の連鎖が巻き起こっていた。新選組 四番隊 隊長 近藤勇が、操作系の念能力により 操作され、調子のいい日は兎も角、調子の悪い日は 新選組 局長と、名乗る。更に、新選組 自体が、呪術師たちによって呪われた。そして、俺 土方歳三が、不幸の使者にして糞詐欺師の高倉健の詐欺に遭い 左腕の肘から先を、失う始末だ。無論、ぶち切れた 新選組 一番隊 隊長 斎藤一により、会津藩 筆頭家老だった クソ高倉健は職を解かれ、クソ高倉健に家族を人質に取られ、俺に銃口を向けた男も 俺の左腕を切断した男も、処分された。かといって、俺が左腕を失った事に変わりはない。そんな中での話。
「ウーキ…。」と、沈んだ声の沖田総司。
「うん、なんだか俺は、左腕を失う宿命なのかな?元 モンキー・D・ルフィ。昔の俺だったり、昔の哀姫だったら、治せたのにな」と俺。
「馬鹿トチーヤイ!カナパンマンが、いい子いい子しても 治せないヤイか?昔は それで、治せたヤイし…。」と、元気なく 哀姫が言う。
「うん、俺にしろ 沖田にしろ、哀姫も そうだし、斎藤さんも そうだけど、生まれ変わるにつれ、次の人生にはハードルが上がり続けている。分かっている事は、そのうち ハードルを越えられなくなる。この人生では、目標だった侍に成る事が出来たし、ここが終着点かな」と俺。
「うにうにー、うにうに…。馬鹿トチーヤイ、死ぬヤイか?」と、哀姫。
「ああ。次に生まれ変わったら、医者も やるよ。斬られた腕を持って行ったのに、修復し 繋ぐ技術さえ 、ないなんてね」と俺。
「馬鹿トチーヤイ!カナパンマンは、馬鹿トチーヤイと ずっと一緒に居たいヤイ」と、哀姫。
「ああ、俺もだ。ただし、哀姫も 俺も、まだ 本当の自分にたどり着いてないだろう?お互い、本当の自分にたどり着きさえすれば、ずっと一緒に居られる。それまでの辛抱だ。【無限】は、手に入れた。【自由】と【愛】も、哀姫 ニケ姫 ミケ姫と、あゆ姫が居れば 手に入る。あと手に入れないといけないのが、【永遠】と【絶対】だ。この残す2つの概念を手に入れないと、本当の自分にたどり着いても、意味がない。だから、この土方歳三としての侍を目指していた人生は、ここで終わりでもいい。侍に成れたどころか、新選組の副長にも 成れたしね」と俺。
黙り込む 沖田と哀姫。俺は、最後に 時代の中心たる 京の都の景色を目に焼き付けようと、新選組の玄関を出る。
新選組の御用改めがなくなり、京の都の治安は悪くなっている。そして、明らかにチンピラと分かる 2人の男と、見どころのある男が近づいて来た。
「鬼の副長、土方!土方が、本当に肘 肩になったな」と、チンピラ2人は悪態をつく。
「及川と言います。どうしたら、史上最強にして最高の侍が、お見受けしたところ 左腕を失うのでしょうか?上司に、探るよう頼まれたので」と、及川と名乗った男。
「ああ。君の将来には、芸能界があるかもしれないけど、不幸の使者にして 糞詐欺師のクソ高倉健の詐欺に遭ってな。君も、気をつけなさい。せっかくなので、侍としての妙技を見てから帰ってくれ」と俺。
俺は、悪態をついていたチンピラ2人の左腕の肘より先を、あっさり斬り落とす。
「これでチンピラ2人も、肘 肩だな。この時代、医療レベルが低過ぎて 切断されたら、繋げないからな」と俺。
「腕がー!高倉帝に、今なら 勝てると言われたのに…。救急車は、この時代 ないか…。高倉は、本当に糞詐欺師じゃねえか!」と、チンピラ2人は言い、急いで逃げ出した。
「フフッ笑。侍の妙技をお見受けしたところ、左腕が無くても 充分、戦えるのですね。特命係としての私の使命は果たしましたので、帰ります。いつか貴方様が、本当の自分にたどり着き、芸能界でお会いできる事を、楽しみにしておきます。では!」と言い、特命係らしい 及川という名の男は、何処かへ帰って行った。
俺は、新選組の屯所へと帰り、斎藤さんを見つけ出す。
「斎藤さん、俺 自決することにするよ。ついさっき、土方が 本当に、肘肩になったなと、言われたしね」と俺。
「今回の人生は、これまで ですか?」と、斎藤さん。
「うん、目標だった侍には、ちゃんと成れたしね。沖田と哀姫には、そう伝えた。あとは、斎藤さんと 今後についての打ち合わせを、残すのみだ」と俺。
「今後か…。副長としては、どう お考えですか?」と、斎藤さん。
「うん、新選組については、主役が 一番隊の安藤 ジュンヤになる。ジュンヤが「新選組も、これまでにしよう」と決めたら、新選組は解散だね。それまでは、斎藤さんが 会津地方産の米に日本酒と、フォローだけはしてやってくれ。遠い将来、俺が 本当の自分 ドン・リュシフェルに成って、日本にとって侍が必要なら、馬鹿局長や 安藤 ジュンヤに リュウスケなどで、新選組を復活させて 永代やればいい。俺や 斎藤さん 沖田は、もう1人ぐらい追加して 武装戦線という名の組織のケンカチームの組織の一員だ。俺がトップ、斎藤さんがNo.2でね。俺の過去になる土方歳三を、新選組の副長に残せればいい。じゃあ、そういう事で」と俺。
「武装か。かしこまりました。副長、どう お亡くなりになりますか?」と、斎藤さん。
「うん、切腹して 斎藤さんに、介錯してもらってもいいけど、俺の亡骸が敵の手に渡り、土方歳三を具現化 出来なくなるのは避けたい。幸い 新選組の近くに、使われていない古井戸があるから、井戸に身投げするよ。多分だけど、俺が死んだ時点で 遺体は、残らないだろうけどね。もし遺体となったら、回収して 供養をよろしく」と俺。
「納得は出来ないけど、かしこまりました。仮に副長がお亡くなりになったら、原因をつくった糞詐欺師 クソ高倉健は、素っ首 叩き斬ります。現時点で クソ高倉健は、会津藩の1番下っ端の下僕 扱いとしました。あの糞詐欺師が、いなければ…。」と、苦渋の表情を滲ませる 斎藤さん。
使われていない古井戸へ到着し、「じゃ、またな 斎藤さん。アデュー」と、俺は言い残し 、俺は 斎藤さんが見届ける中、古井戸へと身投げした。
《自決か。元 全宇宙の支配者 クソ大和田や 大和田の側の人間たち、対 俺1人で お互いの存在を完全に消すか?消されるか?の戦いを数千年前から繰り広げ、俺は 数え切れないぐらい死んでいる。殺された回数も、世界一だし 殺された回数だと、俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫が、世界で2番目に殺されている。勿論、やられたら やり返せで、元 全宇宙の支配者 クソ大和田も、ぶっ殺し クソ大和田は、殺された回数 世界で3番目だ。そうこうして2018/01/16今現在、やりたくもなかった 無駄に2回目の東 清二として、やっと本当に 最後の最後の人生を送る俺は、若死にの血統の割には長生きの36歳とちょっとになり、流転の末 クソ大和田も 大和田の側の人間たちも存在しない場所に居て、ただただ 待ち続けている。奇跡の子 ピノコ・ナディア・哀姫が、逢いに来てくれる事を。奇跡なんかではない、俺が 持ってて当たり前の、少なくても 超一流の念能力が復活する事を。全ての宗教や 事柄のキーパーソンである俺のキーを、念能力としてしまったのは、俺の失敗だった。キーが手に入らなければ、キーパーソンとはいえ 何も出来ない。最後の最後の人生を迎えるにあたり、皇太子として始まった この人生。それでも、俺が大災害を防ぐために、神道の儀式をしていたのは12歳までだ。偽者の天皇に、糞偽者の風俗嬢に 子供が出来るか?試すために、2回も 妊娠させ本番を強制した糞偽者の皇太子。そして 1番厄介だったのが、元 全宇宙の支配者 クソ大和田の婚約者として生き延びた、チョン公の小和田 ブタ子と、八木の娘 八木 祥子という名の糞女が、俺が俺が住むために、俺の才覚で稼いだお金で創った、東宮御所に 難癖付けて、なし崩しに住み着きやがった。おまけに、クソ大和田も 東宮御所に、出入りする始末だった。嫌気が指した俺は、何もかも捨て 東宮御所を離れ、今日に至る。そりゃあ、今迄 食い止めていた分、日本は災害大国となり、日本中どころか 世界中が、不幸になり めちゃくちゃになった。俺の寿命まで、長くても あと14年間。待っててくれ。確かなことは、俺には本当の自分 ドン・リュシフェルという未来があり、俺に残されたモノも また未来だ》
こうして、 俺 土方歳三は、古井戸に身を投げ 自殺を試みた。予定外のことだが、そもそも この時代に送り込まれたこと自体が、予定外で 不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健が詐欺を働くと、こうなってしまったりする。俺は、喧嘩が強いだけで、メンタルまで 強い訳ではないしね。次回の話は、確かに古井戸へ身を投げ 自殺を試みた俺の、その後の話です。死んじまったのでしょうか?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!