第百十話 呪咀
新選組に、負の連鎖が続き 近藤勇さんの状態に、言葉を失う 北野 武 新選組 馬鹿局長。そんな中、元 全宇宙の支配者 クソ大和田の仕業で、新選組を呪う 呪術者たちが出ます。俺や一番隊の対応は、如何に?土方歳三からも 生まれ変わり続け、やっと最後の最後の人生を送る 今の俺の近況報告と想いもあります。では!
時代は幕末、江戸時代と後に呼ばれる時代 武士の世 平和な世が、欧米列強の外圧 それに屈した徳川幕府、そんな弱腰な徳川幕府を非難し、突出して戦った長州藩と、日本における時代が、大きな転換期を迎えようとしていた。何の大義名分もないまま、征討令を出し 長州藩に攻撃をした徳川幕府。将軍の死により、和睦さえせず引き揚げる。その上 圧力をかけて、第二次征討令の準備中と、もはや将軍に成れる権利のある俺から見ても、徳川幕府は滅ぶ道を蛇行しながらも、着実に進んでいた。一方、そんな徳川幕府に最後まで味方する 侍の組織、俺たち新選組にも、滅ぶモノに味方する為なのか、元 全宇宙の支配者で不幸の王様 クソ大和田と、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健の関与で、負の連鎖が起きている。まずは、あろうことか 新選組 四番隊 隊長 近藤勇が、操作系と分類される念能力で、クソ大和田なんかに操作をされる状態になってしまった。そして 新選組にとって、負の連鎖は始まりに過ぎなかった。
「トシ坊、四番隊 隊長 近藤さんが…。」と、絶句する 北野 武 新選組 馬鹿局長。
「うん、基本黙りで、俺の言う事を聞いたり 聞かなかったりだね。調子が悪い時は、新選組 局長 近藤勇と、名乗っているしね。まあ 野口君が、用心棒として始終付いてるし 操作系の念能力で操作されてる割には、まだ 俺の言う事も聞くし、マシな方だろう。クソ大和田のカスみたいな操作系の念能力だから、このぐらいで済んだ。これで 近藤さんが、気組みを使って 新選組の侍相手に暴れまわっていたら、俺としても 切腹を申付けるか 近藤さんの素っ首、叩き斬るしかなかった。馬鹿局長としては、近藤さんが局長を名乗ろうが、俺や一番隊や八番隊 あとは哀姫と北野 勝 勘定方筆頭 それにサキちゃんが、新選組の局長は 北野 武だと、認識していればいい。近藤さんの、調子の良い日悪い日に合わせて、しっかりと見守っていこう」と俺。
「おうっ、言われてみれば 近藤さんが、新選組や 京の都に住む者たち相手に、暴れまわっているわけじゃないな。確かに、気組みの使い手で おいらより強い 近藤さんが暴れ回ったら、えらい被害が出るだろうしな。じゃあ おいらが、新選組 局長と主張せず、近藤さんの状態を見ながら、合わせていくようにするよ」と、北野 武 新選組 馬鹿局長。
「うん、どっちにしろ 俺や一番隊、四番隊 八番隊は、日本国内の内戦に合わせて 北上して行くから、あとは京の都に残る者 新選組内 北野一家、それと哀姫は、しっかり馬鹿局長たちが見ててくれ。新選組で、武道や学問を学ぶ 子供らは、頭丸めて 仏教の高僧 久米さんに預ける。ガキンチョが、頭丸めて 久米さんと暮らせば、そうそう命なんか狙われなくて済む。あとは、哀姫の安心安全と、京の都に残ることの説得だ」と俺。
「おうっ、哀姫はトシ坊のことが大好きで、いつでも一緒に居たがるから、説得は難儀だな。おいら達、新選組内 北野一家が、ちゃんと預かるよ」と、北野 武 局長。
すると、一番隊 隊長 斎藤一と、一番隊 隊員 沖田総司が、新選組の玄関へと、やって来た。
「副長、写真の技術は 手筈通り、日本全国へとばら撒きました。近藤さんの状態は、どうですか?」と、斎藤さん。
「うん、調子の良い日 調子の悪い日がある。でも、完全に クソ大和田に、操作されてる訳ではない。それと、宿敵 クソ大和田が、糞軍師 クソ木村 公一を俺が斬り、糞詐欺師 クソ高倉健に会えなくなって、クソ大和田は乞食に成ったぞ」と俺。
「フフッ笑。薩賊クソ大和田が、落ちぶれましたか。でもって 副長、今 クソ大和田は、京の外れで 呪術士を集め、俺たち新選組を呪って 破滅させようとしていますよ」と斎藤さん。
「うん、古来から伝わる 色んな儀式も、ちゃんと意味があるし、呪いも効果はある。でも 呪いの場合は、呪う分 自分にも呪いが、跳ね返ってくるリスクを、考慮しないといけない。京の外れか、見学にでも行くか」と俺。
「ウキッ!」と沖田。
北野 武 新選組 馬鹿局長を、門番と近藤さんのフォローの為に玄関に残し、「カナも、行き申す。カナも、行き申す」と主張する哀姫を、「哀姫、訓練だ。俺が居ない間に、北野 一家とちゃんと、待っていられるようにね」と、俺は説得し 残し、俺は久し振りに 一番隊と、行動を共にする。
「トシさーん!久し振りに、一緒に行動ですね」と、一番隊 隊員 安藤 ジュンヤが、嬉しそうに言う。
「確かに俺は、久し振りに一番隊と一緒だが、これから 呪咀と言って 新選組を呪っている集団の所へ、行くんだよ。呪いは、効く時は 本当に効果があるからね」と俺。
「呪いって、本当に効果があるんだぁ」と呟く 安藤 ジュンヤ。
「うん、効果がある反面、呪いが自分にも 降りかかるけどね」と俺。
正方形のしめ縄、呪咀に使うだろう おびただしい呪いの札、真ん中では火がたかれ、十数人が何やらぶつぶつ呪咀の言葉を唱えている。そして、身ぐるみ剥がされて 乞食に成り果てた元 全宇宙の支配者 クソ大和田が、「どんどん 新選組を呪え!この人生で、あいつを破滅させるぞ」と、おそらく あいつ とは、俺の事を指してるのだろうけど、京の外れの忌まわしき 呪いの現場に、俺と一番隊は 到着した。
「今は薩賊のクソ大和田は、叩き斬るとして 新選組を呪っている者たちは、どうしたものか…。」と俺。と俺が言っている間に、斎藤さんは 、クソ大和田を後ろ手に取っ捕まえ、沖田は しめ縄を斬り、砂をかけ火を消した。
一心不乱に 新選組を呪っていた者たちは、虚を突かれ 呆然としている。
「新選組 副長、土方歳三だ。よくもまあ 手を込めて、新選組を呪っていたなぁ。命乞いをしろ。さもなくば、斬る」と俺。
俺が名乗ったことで、新選組を呪っていた者たちからは、「話が違う…。貴方様は将軍様で、少なくても上皇様じゃないか」とか「家族が、人質に取られて」とか「大和田は、全宇宙の支配者だと言われた」とか、言い訳がたくさん出た。
「まず、俺は 天皇にはならない。後継ぎに明治天皇が居るからな。将軍にもならない。徳川幕府を無駄に、延命するだけだからな。家族を人質に取るのは、クソ大和田や 大和田の側の人間たちの、常套手段だ。なら、とっとと家族の元へ帰れ。クソ大和田は、ここで斬る。ウジバエが集って 復活する不死身の糞野郎だから、また 姿を現わすだろうけどな。クソ大和田が、全宇宙の支配者だとほざいているのは、糞詐欺師 クソ高倉健の仕業だ。不幸の王様に、不幸の使者という組み合わせだ。新選組を呪っていた者たちの、命は見逃してやるから、半刻以内に 呪いの品々を、塵1つ残さず 持って帰れ。かかれ!」と俺。
「噂と全然違う。新選組 副長様は、鬼ではなかった。我らは 殺されても、文句は言えない身なのに」と、口々に言い 新選組を呪っていた者たちは、道具を片付け 撤収を始めた。
「お前ら!家族がどうなっても、いいのか!?新選組を呪うために、こっちは全財産 つぎ込んだんだぞ!」と、クソ大和田がのたうつ。
「こっちは、命を見逃してもらっているのでね」と言い、新選組を呪っていた者たちは、散り散りに帰っていった。
「クソ大和田、全財産だと?お前は、一千年以上前から 2兆円の借金が、俺にあるんだけどな。年利4パーセントで、着々と借金は増えているからな。3億も借金があれば、人の命も消せる。クソ大和田の借金の額は、お前の側の人間たち全員を、消せる額だぞ」と俺。
「待て!借金は、息子たちが必ず返す。今 オレを殺せば、自動で 薩摩藩へ、送られるように設定してある。オレが、京から居なくなってもいいのか?」とクソ大和田。
「其れを聞いて、安心したよ。これで当分、クソ大和田に関わらずに済む」と俺。
「トシさん!僕が、斬りたいです。僕だって 一番隊の侍として、もう一人前なんですからね」と、安藤 ジュンヤ。
「別にいいけど、斬るなら斬るで、俺の刀 和泉守兼定で斬れ。散々 クソ大和田の血を吸わせ、妖刀とか魔刀にしたいしね。この土方歳三としての人生が終わったら、俺の刀 和泉守兼定は、ジュンヤにあげるよ。高かった脇差しは、リュウスケに。いつか2人が侍として 再び輝く時があったら、使ってくれ」と俺。
「よしっ、よしっ!うわーい、やったー!トシさんの愛刀が、僕のものになる」と喜ぶ、安藤 ジュンヤ。
「ジュンヤ、おめでとう。其れは分かったから、この糞 薩賊をとっとと斬れ。近藤さんの調子が、心配だ」と斎藤さん。
「はい」とジュンヤ。俺の刀で、見事にクソ大和田を、真っ二つに叩き斬った。
死んだクソ大和田に、蛆ハエが集り クソ大和田ごと 南の方角へ飛んで行く。
「脳天唐竹割りか。ジュンヤ、お見事。知らない間に、随分 成長したんだな。じゃ 新選組の屯所へと帰ろう」と俺。
「はい!トシさん、トシさんの愛刀は、いつか僕のものですからね。約束ですよ」と、安藤 ジュンヤ。
「ああ、約束する」と俺。俺と一番隊は、屯所へと帰った。
《土方歳三のいない日本。俺の過去たち同様、天国で 出番を待っている。例えば、土方歳三が官房長官、北野 武が、満を持して 内閣総理大臣に成る日本。2017/12/26今現在、2回目の東 清二として最後の最後の人生を送る俺が、寿命で死ねば、その後 クソ大和田と大和田の側の人間たちを完全に消し去れば、日本の未来も世界の未来も、明るい。どうか この最低最悪の人生が早く終わり、哀姫と ずっと一緒に居られる未来、俺にとっての本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに、なるべく早く たどり着けますように。そうすれば、活動休止中の幸福の王子としての働きも、永代 続けるから。強力過ぎて クソ大和田に禁止にされた、俺の念能力よ、復活せよ!》
こうして、新選組は呪われた。ただでさえ 近藤さんの状態が悪いのに、新選組にとって、負の連鎖が止まらない。それが、俺個人にも 降りかかる事となる。次回の話は、会津藩 筆頭家老にして、糞詐欺師 クソ高倉健の謀略で、俺 土方が肘肩を失います。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは、良いお年を!