表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「副長、土方」  作者: 東 清二
109/192

第百九話 操作

負ける側の味方をする新選組しんせんぐみに、負の連鎖が起こり 元 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの手により、近藤勇こんどういさみさんが…。自分のせいだと落ち込む、北野きたの たけし 新選組しんせんぐみ 局長。土方歳三ひじかたとしぞうの後も、生まれ変わり続け やっと最後の最後の人生を送る、今の俺の近況報告と想いもあります。では!

時代は幕末、200年以上続いた 武士の世 平和な世が、欧米列強の外圧と 平和を守ってきた為もあり、もはや戦える状態では なくなっていた徳川幕府の失墜により、終わりを迎えた。突出して動いた長州藩ちょうしゅうはんに、何の大義名分もないまま、更に俺 土方歳三ひじかたとしぞうの忠告を無視して、徳川幕府は征討令を出し攻め入った。そして 俺が1番恐れていた形、病弱な将軍の死により 長州藩ちょうしゅうはんを潰せも出来ず、かといって和睦もせず、ただただ長州藩ちょうしゅうはんに、倒幕への大義名分を与え、中途半端な形で引き揚げてきた。最早、死にものぐるいで 破れかぶれでも、倒幕へと突き進む 長州藩ちょうしゅうはんと、時代遅れの徳川幕府。長州藩ちょうしゅうはんに味方する 雄藩という藩が出れば、倒幕へのシナリオが現実のものとなろうとしていた。そんな中、最後まで 徳川幕府と、米に酒にと繋がりのある会津地方あいづちほうに味方する、さむらいの組織 俺たち新選組しんせんぐみにも、負の連鎖が巻き起ころうとしていた。


せっかく、斎藤さいとうさんと沖田おきたが、日本初の写真を発明したのに、不幸の使者 糞詐欺師にして、会津藩あいづはん 筆頭家老 クソ高倉健たかくらけんの許可を得て、不幸の王様 クソ大和田おおわだの逆恨みにより、写真を撮られた者たちは、魂を抜かれた。新選組しんせんぐみの者には、写真に写らないよう注意するよう周知したが、周知する前に 京へ観光に来た者たちと一緒に、四番隊 隊長 近藤勇こんどういさみが記念写真を撮ってしまっていた。


「トシ坊、近藤こんどうさんが写真を撮られている。まさか、近藤こんどうさんまで 魂を抜かれるなんて事になるのか?」と、北野きたの たけし 新選組しんせんぐみ 馬鹿局長。

「ああ、可能性としてはな。たかだか写真を撮られただけで、魂を抜かれるって、この時代 こういう事になるから、偽名を名乗ったり 偽者を立てたりするんだな。写真を撮ってしまった事は しょうがないから、どういう状態で どういう条件なら、魂を抜かれずに済むか考えよう。敵は少なくても、元 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだで、糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんが、それに加担している。どうせ、両方とも念能力者だろうしな」と俺。

「おいらが、新選組しんせんぐみ 局長として、ちゃんとしていれば…。せめて、おいらが念能力者じゃないと駄目だったんだ…。」と、珍しく 落ち込む 北野きたの たけし 局長。

「まあ、いいさ。近藤こんどうさんには、使える用心棒 野口君ぐちくんが居る。幸い 野口君ぐちくんは、写真を撮られていないし、対処療法だけど 何とかするさ」と俺。

野口君ぐちくんが、頷く。

「うん、当面 近藤こんどうさんは、新選組しんせんぐみの敷地内で 過ごし、外に囲っている 近藤こんどうさんの女たちは、退職金を与え 解散としよう。どちらにしろ、日本国内の内戦が始まれば、京の都からは出て行くしね」と俺。

「かしこまりました」と近藤こんどう いさみさん。


斎藤さいとうさんと沖田おきたが動き、写真の技術が江戸だけじゃなく、日本全国に広まった。これで、クソ大和田おおわだも そうそう全員、写真に写ろうが魂を抜いてまわる事は、出来なくなった。近藤こんどうさんの女たちには、北野きたの まさる 勘定方筆頭かんじょうかたひっとうより、一生食べていけるどころか 一生遊んで暮らしていける大金が、支払われた。


一方、会津藩あいづはんの京にある藩邸には、京都守護職 綾野あやのの命令により、不幸の王様にして薩賊さつぞく クソ大和田おおわだは、出入り立ち入り禁止令が発令された。クソ大和田おおわだの側の人間のNo.2 クソ木村きむら 公一こういちを、俺が斬り 不幸の使者にして糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんから、金や物を手に入れられなくなったクソ大和田おおわだだが、これも新選組しんせんぐみにとっては負の連鎖なのか?そんなクソ大和田おおわだの手に、新選組しんせんぐみ 四番隊 隊長 近藤勇こんどういさみの映った 集合写真が渡ってしまった。その写真を手に、クソ大和田おおわだは いつも通り、奢り高ぶり 鬼の首でも取ったかのように、新選組しんせんぐみの玄関を訪れた。


「いやよお、この写真の中に、新選組しんせんぐみの者が多数 映っているよな?」とクソ大和田おおわだ

「映っているかもしれないし、映っていないかもしれないな。少なくとも、多数は映っていねえよ」と俺。

「待て!それじゃ、話が違う!オレの息子が、わざわざタイムトラベルの反則を使って、手に入れた写真だ。金が、いくらかかったと思ってるんだ!」と、相変わらずの糞野郎っぷりのクソ大和田おおわだ

「お前、会津藩邸 立ち入り禁止だろ。新選組しんせんぐみも、立ち入り禁止だ。敷地内に入り次第、斬る。俺が、有言実行の男だとは、知っているよな?」と俺。

「待て!何で 反則まで使って写真を手に入れたのに、斬られないといけないんだ!?こっちは、お前のことを偽者が調子に乗っていると、報告を受けたんだ。それで、オレ自ら そんな偽者消してやろうと、消すか?消されるか?の戦いを始めたんだ。お前が人生を終える度に、お前の過去が増え 天国から、消えてなくならないんだ。もう、何十人も いるじゃねえか。こっちは、天国まで 立ち入り禁止なんだぞ」とクソ大和田おおわだ

「俺の過去たちが、人生を終えると、天国にて出番を待つなんて、素晴らしいじゃねえか。仮に例え 俺が消されても、俺の過去たちや 俺の側の人間達は、残るしな。確かな事は、俺には 本当の自分が未来に、待ち構えているし 必ず成る」と俺。


「副長、土方ひじかた殿!京へ 観光に来た者たちとはいえ、写真に写ってしまったのは、私の不徳の致すところです。よって、魂を抜かれるぐらいなら、腹を切ります。御沙汰を」と、武骨なまでに近藤こんどうさんが、こちらにやって来て伝える。

「こいつは、見覚えがある。写真にも、写っている。魂だったら、高倉たかくらの補助が有れば、抜くことができる。さあ、どうする?あり得ない額の大金を積めば、見逃してやっても いいぞ」と、クソ大和田おおわだがほざく。

「やっぱり、糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんが、相変わらず 不幸の使者をし、関わっていたか。クソ大和田おおわだ、会津藩邸 立ち入り禁止出入り禁止で、どうクソ高倉健たかくらけんの補助を受けるんだよ?何だったら、不幸の使者に 不幸の王様、両方共 叩き斬ってもいいんだぞ」と俺。

「副長のトシ君、私の首で済むのなら そうしましょう。詐欺師とはいえ、高倉健たかくらけん新選組しんせんぐみに縁のある、会津藩あいづはん 筆頭家老です」と近藤こんどうさん。

「分かれば、いいんだよ。お前、名前は何だ?」とクソ大和田おおわだ

近藤勇こんどういさみと申します」

「じゃあ 近藤こんどうとやら、お前を生かすも殺すも、大和田おおわだは偉大なりのオレ次第だ。お前は、大和田おおわだの間者になれ。首を見せろ」とクソ大和田おおわだ

近藤こんどうさん、断ることも出来るぞ」と俺。

新選組しんせんぐみの者に、被害が出ないなら大丈夫です」と近藤こんどうさん。

近藤こんどうさんは、クソ大和田おおわだに 首を晒す。クソ大和田おおわだが、念能力で具現化した針を、近藤こんどうさんに 打ち込む。これで近藤勇こんどういさみは、クソ大和田おおわだによって、クソ大和田おおわだの意のままに、操作系の念能力で 操作出来る状態になってしまった。


「今日のところは、これで充分だ。あとは写真に写っている 残りの新選組しんせんぐみの者も、オレに首を晒すように。大和田おおわだは偉大なりの、大和田おおわださんが大和田おおわだ様が、操作して新選組しんせんぐみを取り潰すからよお」とクソ大和田おおわだ

「そんな者、他に居ねえからよ。10秒数える。10秒数える前に、お前が立ち去らないと、素っ首 叩き斬る」と俺。

「待て!分かった。今日のところは、これで立ち去る。お前も、もはや大和田おおわだの手に落ちた 近藤こんどうとやらも、大和田おおわだは…」と、クソ大和田おおわだが言いかけたが、俺が抜刀をすると、クソ大和田おおわだは 背中を見せて逃げ出した。

近藤こんどうさん、これでクソ大和田おおわだの、操作系の念能力で 操作される事になるけど、操作されるにしても 操作のされ方がある。用心棒の野口君ぐちくんとも 話し合って、さむらいとしての自分を、見失わないでくれ」と俺。

近藤こんどうさんは、ただ黙って頷く。この日から、とんと近藤こんどうさんの「がははははっ」という豪快な笑い声が、聞こえる事はなくなった。


《念能力か。2017/12/15今現在、2回目のひがし 清二きよじとして、最後の最後の人生を送る俺に、足りなく持っていないのが、念能力だ。大概な事のキーパーソンの俺の、キーとなるのを念能力にしてしまった…。その結果、36歳にもなって 未だに念能力者ではない俺は、毎日を馬鹿を通り越して アホなんじゃねえか?と思いながら、日々を過ごしている。それでも、一旦 念能力を手放し 寝かし、最後の最後の人生で、再び手に入れる事にしないと、不死身のクソ大和田おおわだ大和田おおわだの側の人間たちも、完全に消し去ることが出来ない状態だった。Sランクの俺の念能力、帰って来い。そして、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめが、絶え間なく 笑顔である未来を願って!》


こうして 近藤勇こんどういさみさんが、クソ大和田おおわだなんかに操作される事態となってしまった。だからといって、クソ大和田おおわだごときの稚拙な操作系の念能力では、近藤こんどうさんを完全に操作するには至らない。とうとう新選組しんせんぐみにも、負の連鎖が始まってしまった。徳川幕府に味方すれば、負けるという事。ただでさえ敗北が決まっているのに、不幸の王様 クソ大和田おおわだに、不幸の使者 糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんの存在が、邪魔過ぎる。次回の話は、操作されたり 操作されなかったりする近藤こんどうさんと、乞食になってでも 仇を成そうとするクソ大和田おおわだについての話です。さて、どうなることやら。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ