表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

罪人、白猫と話す

「ここに来るまでに倒した勇者も言っていたが、悪魔王ってのはそもそも何なんだ?」

「とぼけても無駄だよ。今この世界で僕以外に異界の魂を召喚できるのは悪魔王だけだからね」


 まともに話が通じない。こんなことなら、白オオカミに色々と聞いておくんだったな。


「なら一旦、悪魔王のことはいい。それで、お前は一体何者なんだ」

「そんなこと僕に聞かなくても、悪魔王から聞いているんだろう」

「聞いてないつってんだろ! 会ったこともない奴にどうやって聞くんだ!」


 分かったぞ。こいつの狙いが分かった。

 俺にストレスを与えて胃に穴でも開けるつもりだな。もうこの猫、切り刻もうかな。

 そう思いながら剣を持っている右手の握力を強めた。


「このぬいぐるみを斬るのかい? まぁ落ち着きなよ。わざわざ神様とお話しする機会をあげているんだからさ」

「じゃあ、さっさと悪魔王とお前のことについて教えろ」


 絶対にこいつに会ったら殺すと決め、話を促す。


「そこまで言うなら分かったよ。あと、ストレスがたまってる時には甘いものがお勧めだよ」

「……早く話せ」


 こいつと長い間、話すと俺の精神が持ちそうにないので、左手でリリムを撫でながら聞く。


「君がこの世界に来る少し前に、神様がいる神界に悪魔の軍勢が攻めて来たんだ。神様と天使は長年戦いをしていなくて、すごく弱かった。その代わり、世界を管理する技術とかはかなり発展していたんだけどね」


 こいつのことだから、全部作り話と言うこともありえるが一応聞いておこう。

 神が弱かったっていうのは前の世界で人間が科学技術が発展して野生で生きていけなくなったようなものか。


「悪魔側に殆どの力を取られて、全て奪われるギリギリのところで僕はこの世界――下界に逃げてきた。神ほどの力を持った存在が下界に下りるとその世界が力に耐えられなくなって世界が消滅してしまう確率が高いから本当に最後の手段だ」


 よく出来た話だとは思うが、そうなると俺が会った神様は何なんだ?


「僕はかなり力を取られていたから、下界に下りるのは何の問題も無かった。力を奪われたといっても僕は神様だ。この世界のものとは全く違う魂が入り込んできたことに気付いてそれに干渉し、なんとか転移する位置をずらした。最高危険大陸にね」

「俺が会った白いオオカミが悪魔王だと言うのか?」

「そんな姿で君に会ったのか。それは恐らく悪魔王が自分のことを神と信じ込ませるための、細工だ」


 話を信じるための根拠がない。

 全部こいつの妄想という可能性が一番高いが、もしこいつが神様だとしても、うざいから殺す。

 これは確定事項だ。

 それにこいつの話が本当だとすると、今は悪魔が世界を管理していることになる。

 今のところその悪魔は俺に都合のいいことしかしてきていないし、目の前にいる自称神様は、俺の話を聞かなかったり命を狙ったりと悪魔のようなことをしてきている。


 神と悪魔のどっちが世界を管理しようがどうでもいい。

 よし、今後の行動方針が決まった。

 神でも悪魔でも俺に敵対する奴は殺す。敵対していなくても、面白そうだったら殺す!

 よし完璧だ。これでいこう。


 そうと決まれば、まずうざい自称神様の居場所の特定だ。

 スキル[超越級解析]を白猫ぬいぐるみに向かって発動させる。


名前:ジン・ブラフマ

種族:神族

性別:無

年齢:9千兆以上

状態:神力封印、身体能力超低下

〈固有スキル〉

[神力]

〈任意発動スキル〉

[上級神魔法][超越級気配操作][詐欺]


 あれ……? いや確かにぬいぐるみにしてはリアルだなぁとは思っていたんだけども。

 スキル[超越級気配操作]で気配を消して、スキル[詐欺]で偽ったのか? 魔法でもなければ、精神汚染と言う程のものでもないから騙されたということか。


「お前、ぬいぐるみじゃないだろ」

「っ! に、ニャンニャン」

「バレたみたいだがこんなに可愛い猫を攻撃したりしないだろう、とか思っているんだろ」

「くっ、スキル[読心]を持っていたか」


 持ってるけど使ってないからね。

 もうこいつが悪魔でいいんじゃないかな。


「まぁ、落ち着くんだ。今僕を襲えば、三千七百億以上いる僕に忠実な部下が君の命を狙いかねない」

「獲物が向こうから来てくれるのか。楽しそうだな」

「今のは嘘だ。僕に忠実な部下なんて一人もいないからね。僕を殺しても何も襲ってこないぞ。君にとって不利益しかないね」


 しゃべる猫は初めて殺すな。

 どうやって楽しもうか考えながら、右手に持っている剣をアイテムボックスの中に入れる。


「そうそう。お互いに不利益しかないことを分かってくれたんだね」


 スキル[創造者]でナイフを二十本ほど作成し重力魔法で周りに浮かせる。


「い、いいのかい? 僕を攻撃すると神界から天使の軍勢が君の命を狙いに来るぞ」

「悪魔に攻められたんじゃないのか?」

「それは……そ、そうこれは比喩、物のたとえさ。天罰的な感じで」

「獲物が向こうから来てくれるのか。楽しそうだな」

「天使なんてのは雑魚だよ。雑魚。世界の管理とかで頭はいいんだけどね。戦いにいたっては――」

できるだけ月~金曜日は更新しますのでに土日はお休みさせてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ