表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eernal Forest-ドール編-  作者: 花峰結
1/1

閉ざされた心

ボクは知っている。


ボクの両親はほんとの両親じゃないってことを。


“トウサン”も“カアサン”も良い人だった。


いつもボクを見守っていてくれた。


だけど、ボクはみんなと少し違っていることを

知ってから確信したんだ。


それから心を閉ざすようになった。


きっと、ボクは捨てられる運命だったのだろう。


そしてあの日、両親はボクを置いてどこかへ消えた。


大きな大木の下で泣いていると、一羽のカラスが

ボクの元へやってきた。


「どうした、ひとりなのか」


ボクはうつむいた。うつむくことしかできなかった。


辛くて。苦しくて。泣いているところなんて見られ

たくなかった。


「俺と同じだな」


彼の表情もなんだか悲しそうに見えた。


ボクはその時彼には心を開けるだろうと思った。


そっと抱きしめてあげて、ボクはいう。


「もうひとりじゃないよ」


この時にはもう感じていたのかもしれない。

ボクがここの世界人だということが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ