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異世界を架ける者  作者: ソラ
第九章 現実世界の戦い
104/107

104.死人

「優人!!エルシェナは!?」


キッチンからこちらの姿が見えていたのだろう、すぐに玄関から美咲が走り寄ってくる。

続いて飛び出してきたのは賢治で、剣呑な表情で叫ぶ。


「おい、あの女!一人で行きやがったのか!?場所は!」

「そんな……だって見つけたときは優人に言うって……」


優人は首を振った。

止めるつもりだった。出来れば協力して、何か出来ればと思っていた。

でも、こちらの世界では何の力もないとエルシェナには最初からばれていた。

最初から、エルシェナは決めていたのかもしれない……一人でなんとかしようと。

……でもあんな姿を見た後で、信じて待っていることだけなんて出来るはずがないだろ。


「とにかく追いかける!またあのオーガが現れたんだったら、かなり目立つはずだ」

「わかってるっての!いいな、美咲はここにいろ!」

「え、でも……」


賢治は叫ぶとすぐに走り出した。止めようとする暇もない。

だけど賢治の無謀さを自分も見習うしかない。

優人は自転車をとりに家に取りに戻ろうとすると、賢治の叫び声が後ろから聞こえてきた。


「どけよ、おじさん!なんで邪魔すんだ!」


すると賢治の前には立ちふさがる様に、優人の父親がいた。

両手を広げ、通せんぼする様にまっすぐこちらを見ている。

いつの間にか騒ぎを聞きつけて、回り込まれてしまった様だ。


「賢治君も、優人も行かせるわけにはいかない。絶対にだ」

「父さん!どうして……エルシェナが一人で行ってしまったんだ、行かないと!」

「行ってどうするっていうんだい?」


眼鏡の奥の瞳は冷静だ。なにより諭すような声が優人を冷静にさせる。

確かにもし、相手が化け物なら今の優人など、ただの飛んで火にいる夏の虫だ。

優人は言いよどむ。でも、……何か少しは力になれるはずだ。


「それは……」

「そんなの関係ねえ、ただむかつく相手を確かめて、ぶっ殺してやるだけだ!」


だが、賢治は腕を振って、父さんを押しのける様にして通り抜けようとした。

けれども、父さんが一瞬のうちに軽く伸ばした手で、賢治は境内にひっくり返さる。

突然に地面に強く背中を打ち付けた賢治が、うめくような声を上げた。


「僕ごときを倒せれないならなおさらだね。威勢はよくてもそれじゃただの子供の戯言だ」

「でもおじさん……」


美咲が賢治とエルシェナの両方を心配してか、迷う様に優人と視線を交わす。

そういや、忘れてしまっていた、かなり父は強かったのだった。

当分道場など行っていないので忘れてしまっていた。

今も軽く賢治の肩を手で抑えるだけで、立ち上がれなくしている。


「優人、お前自身が一番わかっているはずだろう。本来はお前が賢治君を止めるべきだ」

「でも助けが必要だった。それは父さんも認めてくれたじゃないか!」

「そうだよ。でもそれはみすみす危険な目に合わせる事までは含んではいない」


そういうと賢治を優しく起こすと、優人の方にゆっくりと下がらせた。


「こっちの世界に不慣れなエルシェナちゃんを案内するまでは良かったよ。でも、戦いとなると別だ」

「そんなの、今更だ!僕は、向こうの世界でだって戦ってきた!力がない時もだ!」


そうだ、ずっとそうやってきたのだ。今まで気づきもしなかった父さんに何か言われる筋合いはない!だが、父さんは少し言葉に衝撃を受けたようだが、次に悲しそうな声を出した。


「それが間違いなんだよ。本来守られるべき子供が、わけのわからない事態に巻き込まれてしまっている。だから、今は助けになりたい。ここで危険な場所に向かわせるわけには行かない」


一歩こちらに踏み出した父さんを見て、優は、はっと息を吐き出すように笑った。


「ならさ、黙って気づかれないようにすれば良かったよ!それか、全部何も言わないまま秘密にしておけば良かった。そうすりゃ父さんだって気づかないままだった。……だってそうでしょ。今までだて……言うまで気づかなかった!」


ぎりっ、と優人は唇を噛み締めた。


「なんで……っ!!なんで今更なんだよ!!」


胸の内からふつふつと、何かがこみあげるような気がした。ずっと何度も思い返しながらもどうでもいい、仕方がなかったと隠してきた気持ちだ。


「父さんなんて、あの時だってそばにいなかったじゃないか!」


叫ぶようにいった言葉に、父さんの表情が歪む。

今まで一度も言わなかった言葉だ。もし、いてくれたらな……いや、父さんがいても結果は同じだっただろう。ただの八つ当たりだ、それはわかっている。……でも、あんな風に母さんが僕を守って死ぬことはなかったかもしれない。


「……ごめんな優人、お前たちが巻き込まれた時に何もしてやる事が出来なくて」


別にその言葉を聞きたかったわけではない。父さんがどれほど悔やんでいるか知っているはずだから

。でもあの事件から初めて父親と触れ合ったその話題は、胸に釘を刺したようにひどく傷んだ。

優人が膝から崩れ落ちると、賢治と美咲が駆け寄ってきて両脇に同じようにしゃがんだ。


「でもあの時とは違うんだ。お前が向こうの世界にいる時は、僕は何もしてあげられない、信じる事しか。でもこっちでは違う。ちゃんとそばにいる。少しでも力になってあげられる。……今は、ここにいるんだから」


父さんは、ちょうどあの日僕らが倒れていたあたりの地面に手を触れた。


「香澄も、賢治君の両親も子供の事を大事に思う気持ちは僕と同じだ。だから、わかって欲しい」

「じゃあ、どうしろっていうんだよ、父さん」

「エルシェナちゃんの帰りをただ待つんだ……それしか出来る事はないよ」


優人は拳を握ると地面に打ち付けた。ああ、そうかこれがさっきエルシェナが感じていた気持ちなのか……。


「でも、お前たちがそれでも行くというのなら、二人がかりなら僕は止められないだろう」


父さんが少し申し訳なさそうな顔して、優人と賢治を見てきた。

優人は、賢治の目を見て考える。確かに、二人同時に別方向を目指せば止められないだろう。


「でも、その時はエルシェナちゃんの事を警察に話そう」

「なっ、なんで!秘密にしてくれるっていったじゃないか!」

「それは……優人の命を危険にさらしてまで彼女を守る必要はないってことだ」

「おじさん!それは……」


美咲の思う通りそれは脅迫だ。


「最近、家を空けていたのはそのためだ。色々と調べてきたよ。村越という刑事さんにも会ってね。その間にも、もし優人に何かあったら美咲ちゃんにも連絡してもらう様にしていた。すぐにでも優人を保護してもらえるように」


美咲が?左隣を窺うと申し訳なさそうに眉を下げて、優人を見返してきた。

そういえば、最近はずっとそばにいたな。そのためだったのか。


「まさか、異世界の事も話したの?」

「いいや、まさか。僕は息子の事を全面的に信じるけれど、世間はそうはいかないだろうしね。色々と誤魔化しながら……無理があったけれどね、何しろ証拠がないと動いてはくれないから」


でも、エルシェナという証拠が現れた。まさか父さんは、僕を守るためにエルシェナを見捨てるというのだろうか。


「でも、そもそもこれは秘密にして、お前たちだけで解決するものはではないだろう。大勢の人の命が危険にさらされているのなら当然だ。それをしない理由は一つしかないでしょ」

「それは……」


エルシェナを守るためだ。もし彼女が警察に捕まったら、拘束されてそれから様々な検査を受けさせられるだろう。当然、異世界の証明などは出来ないが、彼女の得意な性質や能力は異質だ。

少しはこっちの話を信用してくれるようになるかもしれない。


「それをしたくはない……エルシェナはこっちの世界は平和だって言ってくれたんだ。ただでさえ、向こうの世界から引きはがして、こっちに来てもらったんだ。……裏切りたくない」


でも、父さんのいう事は正しい。それはわかる。人の命が掛かっている。例え頭のおかしい人間扱いされようとも、公表すべきだ。信じてもらえるかどうかではない、信じてもらえるように行動すべきなのだから。


「僕もしたくはない、エルシェナちゃんは優人の恩人だからね。でも……もっと大人を頼って、信じるべきだという事さ」

「じゃあ……どうすればいいんだよ、父さん。わからないよ」

「僕は、こんな事態の専門家じゃないからね。頼るべき人は別にいるよ。だからエルシェナちゃんが帰ってきたら彼女に相談しよう、納得して協力してもらえるようにね……悪いようにはしないと約束しよう」

「……わかった」


父さんが気が抜けたように少し肩から力を抜いたように思えた。

でも次の優人の言葉にその動きを止める。


「でも、ただ待つだけはできない、父さん、車を出してよ」

「それは……」

「もちろん、手助けに行くわけじゃない。エルシェナは道がわからないはずだ。迷ってるかもしれないし、それに、もしエルシェナが怪我しているなら助けに行きたい」

「エルシェナちゃんが追われていて助けを求める可能性もあるから、危険だ。それは出来ない」

「エルシェナは絶対にそんなことはしない」


そうに決まってる。エルシェナは自分の命を犠牲にしてもこちらを守ろうとする人間だ。

優人はそれを絶対に譲らない気持ちで、父親を見つめた。


「僕は父さんが僕を大事に思う様に、エルシェナを想う同じ気持ちの人達からエルシェナの事を頼まれたんだ。その想いを捨てる事だけはできない」

「……はあ、……本当に大きくなったな、わかった……、ただ迎えにいくだけだね、でも無駄足になるかもしれないよ」

「大丈夫、近くに行けばきっと気配がわかるはずだから」


そこで賢治が、俺も付いていくと声を上げた。


「俺も自分の力がないって事ぐらい、嫌ってほどわかってる。……ただ真実が分かればそれでいい。何も知らないまま部外者ってのはもうごめんだ」

「二人とも……絶対に飛び出さないと約束するね」


二人は、同じように約束するというと、昔道場に入る時にしていた様に頭を下げた。


「じゃあ、行こう。美咲は、家で待ってて、もしかしたら、帰ってくるかもしれないから」

「わかった。絶対におじさんとの約束守ってよ。……でもエルシェナの事も」

「わかってる。待ってて」


美咲は、心配そうに両手を握りしめながらしっかりと頷いた。


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三崎町の市街地をゆっくりと車を走らせる。

こんな時でも父さんは法定速度をしっかり守っている。

とはいっても、どこに向かえばいいかわからないからであるけれど。


「なんであの女はわかって、お前は気配がわからないんだよ」

「ほんと、なんでだろ……」


優人はシートベルトをした座席で唸りながら意識を集中するも、何も感じない。

向こうの世界の気配というものは、こっちの体ではうまくもやがかかった様で捉えられない。

ただ、昔いつだったか感じたエルシェナや、異世界の人間の気配ならわかるはずだ。


「警察無線を傍受するとか?」

「そんな高等な技術、だれが知ってるんだ?ったく」


仕方なく父さんがコンビニで車を止めて、情報を集めようと電話をしている時だった。

鳴り響くサイレンの音がすぐそばの道を通りすぎようとしている。

地元の消防団の車だ。


「父さん、あの消防車を追いかけてお願い!」

「おい、ただの火事かもしれねえぞ」

「いや、行ってみる価値はあるよ、なにより、警察は何の事件も起きてないってさ」


父さんは、携帯を切ると素早くハンドルを切ると、やっぱり法定速度を守って走り出した。

サイレンが集中して鳴り響く場所は、三崎町を超えて天神市の繁華街だった。

どうやら思った通り火事が起きたのだ、繁華街の居酒屋が集中しているあたりであるらしく、交通整理がされていた。普段は三車線の道が一車線に狭められているため、ゆっくりとその現場を通り過ぎる。


「おい……あれ」


いくつものビルが建ち並ぶビルの一つ、三階建ての三階部分から火の手が上がっている。

それは普段の火事と同じだろう。だが問題は、そのビルの隣。

解体中だろうか老朽化が進んだビルの一角に巨大なーーーまるで何かが突き破ったような穴があいていることだ。それが、まっすぐ一直線上に火の手が上がるビルと繋げる事が出来る。


「きっとそうだ」

「悪い、おじさん、ここで降りるぜ」

「賢治君!約束は!!」

「大丈夫父さん。見に行くだけだ。それと賢治を止めてくるから!」


車の運転中をいいことに、二人は車を飛び出すと野次馬が集まる歩道に駆け寄った。

野次馬を押しのけて前に出ようとするも、すぐに警察の人に止められた。

目の前には幾人もの人がビルから運び出され、路上で救護を受けている。

それ以外は、エルシェナの姿も、化け物も何一つ見当たらない。


「お前の親父がちんたらしてたから、どっか行っちまったんだろ」

「とにかくここから離れよう。あと、賢治、二度と突っ走るなよ」


舌打ちをした賢治を置いて、優人はまた人込みをかき分けて車道に戻ろうとする。

すると、よろめいて真正面から人にぶつかってしまった。

周りの人と同じように頭上を見上げ火事を……いや、何故かその隣のビルを注視している。


「すいま……ッ!」


突然だった。間違いない、いつだったか感じた異世界の人と同じような気配。

そして今ならわかる。あの暗黒の魔力と同じ暗い影の様な感じがこの人間からする。

ないはずの腕と腹の傷が痛んだような気がした。

すると、そいつはすぐにこちらなど気にせず身を翻して去ろうとする。


「あの、ちょっと待て!」


優人の声にそいつは振り向いた。

帽子の下の振り返った表情は、驚いたような顔をしていた。

中年の男性だ。

何も特徴的な所はない、どこにでもいる休日のおじさんだ。

そいつはこちらの姿を認め、息を飲んだ様に驚愕の表情に歪む

そしてすぐさまに、逃げる様に周りの人を押しのけて、人々の中に消えていった。


「おい、まじかよ……」


そこで隣に賢治が立ち止まっているのに気が付く。

そしてその顔が見たことがないほど青ざめているのに。


「どうしたの賢治?」

「お前気づかなかったのか?」

「いや、気づいたけど、……賢治は何が?」

「……あの男、8年前の事件の犠牲者の一人だ」

「は?」


賢治の言っていることがわからない。


「しかもあの時のままの顔、たぶん、まるで老けてない……」

「そんなばかな、ただの見間違えじゃ」

「ありえねえ、俺は犠牲者全員の顔写真を何度も見てるんだ、名前だって全部覚えてる。……たしか宮沢、宮沢明人だったか」

「ただの似てる……いや、さっき僕もあいつに異世界の気配を確かに感じた……」


青ざめたままの賢治を見ながら優人は、身震いを感じた。

もしかしたら数日前に始まった魔神族との全面戦争に挑むときよりも、恐怖を感じている顔していたかもしれない。



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翌日、結局色々と動き回ったがエルシェナは見つけられなかった。

昨夜の火事は沈下し、聞いた話によると死者も出なかったそうだ

後、主だった事と言えば、あちこちの家の瓦や屋根が修理が必要なレベルで壊れていた。

美咲のおじさんが、隕石でも降ったかなあ、とぼやいていたくらいだ。


そしてエルシェナというと、昼前には戻ってきた。

こちらが三人とも玄関で毛布をかぶって、眠気と戦いながら帰りを待っている所にだ。

玄関を開けて、最初の第一声は、


「迷った……」


と、一言だった。

優人は駆け寄ると、いくつもの切り傷はあったが、大きな負傷はなかった。

そこで美咲が、エルシェナの体がびしょぬれにぬれているのに気が付き、毛布を貸す。


「速くお風呂入らないと、体も大分冷えてる」


その前にと、エルシェナは美咲が手を引くのを止めてから、優人の方に向き直った。

優人もすぐに話を聞きたかった。


「どうなったの?」

「それが……気配を感じとって追いかけていると、昼間出掛けたような街並みに行きあたった。ちゃんと言いつけ道理に人に見つからないように気を付けていたぞ。で、そこで気配を探っていると、いきなり黒い影に壁をぶち抜かれて襲われた」

「もしかしてその時に火事も?」


エルシェナは寒そうに体を震わせると、頷いた。


「ああ、反対側の建物まで突撃されて、いきなり火の手が上がった。なんとか人をかばいながら戦ったが、……あれはまるで蛇の魔族の様だったな。……でも間違いなく正体は、お父様を蝕んだのと同じ黒い魔力だった」

「あの魔王の?じゃあ、オーガじゃなかったんだね」

「しかも、優人にもらった剣ではあの霧の様な魔力の塊は切り裂けなかった。まるでおかしなことに実体がないかのようだったな」

「それでそんな傷が?」

「そうだ。仕方なく、追撃をかわしながらなんとか街並みを抜けて森に飛び込んだ。ところがだ、奴め徐々に勢いをなくしていくようだったのだ」

「それってどういう事?」


エルシェナは困ったように、手をわさわさすると、首をひねり


「まるで、そう、蒸発していくかのようにあの黒い霧は徐々に消えて行ってな。最後にまとわりつかれた時に、森の中にあった大きな人口の池に飛び込むと、水の中で霧散してしまった」

「それってあの魔族化が解けたってことになるの?」

「いや、最初にいったが、最初から霧だけで、核となるものはどこにも何もいなかった」


くしゅ、とそこでエルシェナがまたも体を大きく震わせた。

そりゃ、この真冬に恐らくダムだろうかに飛び込むとは風邪を引いてしまうだろう。


「わかった。とにかく無事でよかったよエルシェナ。美咲、早くお風呂に連れて行ってあげて」

「うん、私にも後で聞かせてよ」


二人が慌ただしく廊下の奥に消えていった後に賢治と二人で取り残される。

賢治に翻訳して聞かせて上げて後、優人は頭に手を当てた。

どういう事だろう。オーガとは違う種類の化け物がいたって事か?

しかも、昨夜の三崎町事件の死んだはずの人間。

しかし、どちらも見失ってしまった。

手がかりとなるものは、エルシェナを襲った影が出てきたというビルだけだが、

あそこも当分は、火事の影響で当分は近寄れそうにないだろう。どうする?


「こうなったら、あいつだな」


横を見ると賢治が立ち上がり、


「こういう時の,あの風邪引き野郎の出番だろ。刑事に頼んで調べてもらえよ。死んだはずの人間が生きて動き回ってるてな」



まだ諦めないという様な挑戦的な笑みで、拳を胸に突きつけてきた。


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