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煙草と、自然と、一生と。

作者: 香月由良
掲載日:2026/05/08


佐和子は煙草の火をつけた。

ヤンチャ心で中学2年生の時にマルボロに火をつけたのがきっかけで喫煙者になった。

高校の時は一切吸っていなかったが、大学進学と共に貰いタバコをし、それからは毎日吸っている。


手巻きタバコを丁寧に作り、火を灯す。

ジリジリとした音とともに、オーガニックゆえに燃焼も速いが、この1本1本作る時間が大好きだ。


火が落ち着き、ひとくちをすっと飲み込む。

体内にニコチンが入り、今日も一日が始まる。

読書と仕事と寝ている間は吸わないが、佐和子にとって煙草とは密であり毒であり精神薬であり大地への感謝を彷彿とさせるものだった。


両切りなので手のすれすれは火の暑さで少しばかり痛い。

その痛みさえ、生きている実感が湧くのだ。

お散歩の前に、起きたら一服をする。


これで今日の始まりだ。

恵の葉っぱは灰となり吸殻入れに落ちていく。


自然に感謝するこころを目いっぱい吸い込んで、今日もお散歩に出かけよう。

野ばらに咲く雑草、朝の心地の良い風、子鳥のさえずり、神社の厳かな空間。

そういう自然と一体化して一二一日を過ごしていくのだ。

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