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破滅の王 : 第1巻 覚醒  作者: モーゼス・オノジェグウォ
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魔王の昇天

戦場は廃墟と化した。煙と燃えさしが空気を渦巻き、焼けた肉と破壊の悪臭が大地を覆い尽くしていた。かつてオーウェン――消え去った伝説、最初の魔王――が立っていた場所には、今や虚ろな屍だけが残っていた。砕け散った大地に、その生気のない姿が横たわっていた。彼の統治は終わったのだ。


しかし、何かがおかしい。


コルはオーウェンの遺体の上に立ち、敵の胸から引き裂いた、まだ鼓動する心臓を握り締めた。ブラックサンダーが彼の腕に巻き付き、脈打ち、生きていた。オーウェンの心臓に宿るエネルギーが、彼を呼んでいた――彼がこれまで知るどんなものよりも強大な力。


影に隠れた魔女たちは、不気味な静寂の中で見守っていた。彼らの使命は完了した。予言はまさに彼らが予見した通りに展開した。どちらかが他方を貪り食う。


そしてコルは食べることを選んだ。


彼はゆっくりと、心臓を唇に近づけた。


そしてその時――


足元で激しい震えが走った。巨大な力が全身を駆け巡り、かつて経験したことのない痛みに体が突き動かされた。血管は、まるで血が溶けた炎に置き換わったかのように燃え上がった。周囲の空気さえも歪み、現実そのものを歪めた。


初代魔王の力が彼の魂にまで入り込んできた。


コルの頭が勢いよく反り返り、口が開いて静かな叫び声を上げた。体から黒い稲妻が放たれ、空が裂けた。視界がぼやけた――過去、現在、そしてその先にある何かが見えた。


暗い玉座。


運命の鎖。


彼の名を囁く声。


「お前が後継者だ。」


「お前こそが正当な王だ。」


コルの膝がガクンと震えた。オーウェンの心臓を掴む彼の力が、ほんの一瞬揺らいだ――しかし、その瞬間こそが、兄弟たちにとって必要な全てだった。


兄弟の最後の抵抗


一瞬の衝撃。


デインの巨体が轟音を立てて彼へと迫り、その巨大な拳は隕石の如き勢いで叩きつけられた。コルはかろうじて身をよじったが、衝撃波だけで後ろに滑らせられた。


オリンとヴァレンは一体となって動き、二人の能力は完璧に同期していた。地獄の鎖がコルの腕に巻き付き、悪魔のエネルギーで彼の肉体を焼き尽くした。コルが反応するよりも早く、オリンは彼の前にテレポートし、その刃をコルの喉元へと閃かせた。


コルの本能が燃え上がった。


彼の体から黒い雷が噴き出し、鎖を粉砕し、オリンは後方に吹き飛ばされた。ヴァレンの鎖が再び彼へと襲い掛かってきたが、コルは空中でそれを受け止め、引っ張り、ヴァレンを前方へ引き寄せた。双子が反応するよりも早く、コルの拳が彼の胸に叩きつけられ、彼は廃墟へと突き落とされた。


だがその時――


背後で黄金の光が爆発した。


エリザベス。


彼女の神聖なエネルギーが彼の暗いオーラと衝突し、一歩ずつ彼を押し戻した。黄金の瞳は揺るぎない決意で燃えていた。


「コル、あなたは自分を見失っているわ」


彼女の声は穏やかだったが、手に握った光鍛造の剣の握りは、決して穏やかではなかった。


コルはニヤリと笑った。彼の声はもはや彼自身のものではなかった――あまりにも深く、あまりにも重層的で、あまりにも怪物的だった。


「私は、あるべき姿になりつつある」


そして彼女は攻撃した。


12本の黄金の刃が彼女の周囲に現れ、ありえない速さで彼に向かって飛んできた。コルは5本をかわし、4本を防いだが、最後の3本は彼を突き刺した。1本は肩を、1本は脇腹を、そして1本は心臓の危険なほど近くに。


彼はほとんどひるまなかった。


代わりに、彼はニヤリと笑った。


エリザベスの表情が硬くなった。彼女はもう一度攻撃しようと手を挙げた――


しかし、新たな存在が現実を切り裂いた。


リサの捨て身の賭け


まばゆいばかりの青い閃光が二人の間に炸裂し、瞬間的に転移呪文が発動した。


リサ。


血まみれ。弱り果て、かろうじて立っている。


しかし、彼女は速かった。


エリザベスや兄弟たちが反応する前に、彼女は動いた。コルが二人の間に立っていた――


次の瞬間、彼は消えていた。


消えた。


エリザベスの黄金の刃が虚空に突き刺さった。


デインの拳は虚空に叩きつけられた。


オリンとヴァレンは身をよじり、探りを入れたが、リサは既に目的を果たしていた。


戦場は唖然とした静寂に包まれた。


コルは消えた。


リサは彼を奪った。


全てを飲み込もうとした嵐は、瞬く間に消え去った。


終焉の始まり


残されたのは、遠くで轟く雷鳴だけだった。


エリザベスは拳を握りしめ、表情からは読み取れなかった。


コルの兄弟たちは凍りついたように立ち尽くし、怒りは水面下でくすぶっていた。


そして影の中で、魔女たちは満足げに歪んだ表情で見守っていた。


本当の戦いは、まだ始まったばかりだった。

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