表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破滅の王 : 第1巻 覚醒  作者: モーゼス・オノジェグウォ
12/30

処刑

エリザベスが戦場の真ん中に姿を現すと、空気が神聖と悪魔のエネルギーで歪み、歪んだ。長い赤毛が波打つように揺れ、金色の瞳は戦いの残骸を見つめた。血が地面を染め、焼けた肉と灰の匂いが空気中に漂っていた。


エリザベスの視線は倒れた兄弟たち――デイン、オリン、そしてヴァレン――に釘付けになった。血まみれで打ちのめされながらも、まだ息をしていた。唇は細く結ばれた。彼らは善戦したが、十分ではなかった。


そして、彼女の視線はコルに注がれた。


彼はまだ立っていた。


かろうじて。


息は荒く、体は傷つき、かつて怪物的だった力は衰えつつあった。それでも、彼の存在感は紛れもなく、彼は倒れることを拒んだ。


エリザベスはため息をついた。「最後まで頑固だったわね。」


彼女は手を挙げた。黄金のエネルギーが指先でパチパチと音を立てた。


彼女の周囲に光が噴き出し、戦場を不自然な輝きで包んだ。


デイン、オリン、ヴァレンの傷は瞬時に癒え始めた。肉は癒え、折れた骨は元の位置に戻り、力を取り戻した。


しかし、エリザベスの手はコルに伸びることはなかった。


彼女は彼をそのままにしておいた。


コルは自分が何をしたのかを悟り、息を呑んだ。「お前は…」彼の声は嗄れていた。


エリザベスの表情は冷たく、エリザベスの表情は冷たかった。「お前はもう助からない。」


回復したデインは腕を伸ばし、指の関節を鳴らした。「随分時間がかかったな。」彼の巨体は再びコルの上にそびえ立ち、彼らが始めたことを終わらせようとしていた。


オリンは双剣を回転させ、視界に現れたり消えたりしながら、再びニヤリと笑った。「下がっていればよかったのに、兄弟。」


ヴァレンの地獄の鎖が呪われたエネルギーを帯びて宙を滑るように舞い、輝いていた。「今度こそ、終わらせる。」


コルは拳を握りしめた。視界がぼやけた。力尽き、時間も尽きていた――


その時、エリザベスが動いた。


コルが反応する間もなく、12本の黄金の剣が彼の頭上に現れ、神聖な輝きが彼の皮膚を焼き尽くした。


ドスン!


最初の剣が胸を貫き、コルの体はびくっとした。


そして二本目。


三本目。


四本目。


聖なる刃が次々と彼を突き刺し、砕け散った地面に押し付けた。


黄金の光に血が熱く燃え上がり、神聖なエネルギーによって完全に麻痺したコルの手足は痙攣した。


かつて無敵だったコルは膝をついた。


視界が揺れ、体が痺れた。


エリザベスは前に進み出て、彼を見下ろした。「終わりよ」


コルは動こうとしたが、体は言うことを聞かなかった。剣が彼の力を吸い取り、抑えつけていた。彼は閉じ込められていた。


彼は死にかけていた。


ヴァレンは肩を回し、息を吐いた。「よし。彼が回復する前に終わらせよう」


オリンは首を鳴らした。「もっと激しい戦いを期待していたのに」


デインはただ拳を振り上げた。


しかし、彼が拳を振り上げる前に――


静寂を切り裂く声が聞こえた。


「…だめだ」


それは滑らかで、深く、不自然な声だった。


戦場に寒気が走った。


コルの半眼が暗闇へとちらりと視線を移すと、影の中から一人の人影が現れた。


オーウェン。


彼の虚ろな黒い瞳は飢えに輝いていた。


彼の唇には、ゆっくりと、そして意味ありげな笑みが浮かんだ。「私のものを壊させるわけにはいかない」


エリザベスは目を細めた。「オーウェン。」


デインは歯を食いしばった。「一体ここで何をしているんだ?」


オーウェンは前に進み出た。彼の存在だけで空気が歪んだ。「コルの力は破壊するものではない。消費するものだ。」


彼の足元の地面が割れ、黒いエネルギーの触手が動かないコルの体に向かって這い寄ってきた。


エリザベスの表情が曇った。「触れるなよ。」


オーウェンは面白そうに首を傾げた。「俺も?」


誰も反応する前に、オーウェンは姿を消した。


そして、一瞬にして、コルのすぐ隣に再び現れた。


彼の手が伸び、コルの胸に届いた。


デインは彼を止めようと飛びかかり、拳を容赦なく振り下ろした。


しかし、オーウェンの方が速かった。


手首をひらりとひらめかせると、彼は再び姿を消し――


そして再びデインの背後に現れ、爪を立てた指をデインの背中に突き刺した。


シュッ!


デインは苦痛に咆哮し、オーウェンの闇のエネルギーが体内を駆け巡り、巨体が震えた。


エリザベスはテレポートし、黄金の短剣が閃いた――


しかしオーウェンはくるりと振り返り、彼女の腹に足を叩きつけ、壁を突き破って落下させた。


オリンとヴァレンは共に攻撃し、刃と鎖で彼の心臓を狙った。


オーウェンは両方の武器を素手で受け止めた。


バキッ。


武器は小枝のように折れた。


ヴァレンは驚愕で目を見開いた。「無理だ――」


オーウェンはニヤリと笑った。「遅すぎるな」


そして、人間離れした力で二人を地面に叩きつけ、地面にクレーターを作った。


彼は次々と敵を倒した。


そして、再びコルの方を向いた。


声はかすかに震えた。


「奴を丸ごと喰い尽くしてやる。」


彼の指はコルの胸へと向けられた。黒い霧が彼の手に巻きつき、生々しい飢えに脈打っていた。


コルの体が痙攣した。


オーウェンのニヤリとした笑みが広がった。


「お前はもう俺のものだ。」


その時、空気が変わった。


深く、パチパチと音を立てる轟音が戦場を揺るがした。


オゾンと金属の匂いが空気を満たした。


オーウェンの笑みがかすれた。


コルを突き刺していた黄金の剣が砕け散った。


コルの胸から黒い稲妻の脈動が噴き出した。


衝撃波に吹き飛ばされたオーウェンは、崩れ落ちた柱に叩きつけられた。


コルの指が緊張した。


彼のアスは荒々しく、ゆっくりと現れた。


そして、ついに、彼の目がぱっと開いた。


かつて深紅だった彼の瞳は、今や黒く、不安定な稲妻のように揺らめいていた。


空気は力で鳴り響いた。彼の力。


ブラックサンダー。


コルはゆっくりと立ち上がり、暗い電気が血管を駆け巡った。


オーウェンは瓦礫の中から身を起こし、マントの埃を払い落とした。彼の笑顔が戻った。


「ああ…」彼は唇を舐めた。「目覚めたのか。」


コルは息を吐き、唇から蒸気が渦巻いた。彼は何も言わなかった。


話す必要はなかった。


戦いはまだ終わっていなかった。


それは始まったばかりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ