第47話「トシードの提案」
第47話
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目的は魔物を撃退すること。
鍛冶屋集団を打ち負かすことではない。
鍛冶屋集団と協力して、素晴らしい成果を出すことだ。
トシード:「えーとですね。剣に魔法属性を付加したいのです」
親方マサムニルは、目を閉じ黙り始めた。
もしかして、何か気に障ることいったかな・・・
若頭クニヴォール:「ぶはっはっはっ。面白いこという奴だな~」
若頭ハチノア:「あんた。本気で言ってるの?」
若頭ツジエル:「あなたは、魔法属性がエンチャントされた武器は伝説級であり、国宝だということを知っているのですか?」
若頭クニヴォール:「そうだぞ。何とかっていう大魔導士が、遥か昔に業物にエンチャントした数本の剣しかないし、各国の宝物庫に大切に保管されているって話だぞ。本当かどうかは知らんけどな。はっはっはっ」
若頭ミインドは、目を輝かせている。
260年前に大魔導士キヨフレッドが10本作った剣のことを言っているのだろう。
そうか、それらは各国で国宝として眠っているのか。
使わないのはもったいないし、使わないから研究もできず、技術もつながっていかない。
大切にし過ぎて自ら魔法を廃れさせていってしまうということもありそうだ。
そもそも使っていないのだから、使い方が継承されていないということだろう。
魔法属性がエンチャントされた武器の使い方を知らなければ、それはただの武器である。
トシード:「王立学園で魔法と魔道具の研究をしている先生がいまして、そこで開発された魔法属性エンチャントバングルというものがあります。いま手元には持ち合わせていないのですが・・・」
しまった~・・・
魔法属性エンチャントバングルは全部、父に渡してしまった・・・
1つ残しておけばよかった。
若頭クニヴォール:「なんだ、持ってないのか。それでオメーはそれが造れるのか?」
若頭ハチノア:「そうね。実際に見てみないと信じられないわね。そもそも信じがたいけど」
トシード:「そうですよね・・・」
我ながら、現世の一般常識に対して、私の提案は突飛な話だと思う。
親方マサムニル:「それで、何が必要なのじゃ?」
トシード:「はっ、はい。丈夫な剣が必要です。魔法を纏わせても壊れない耐久性をもった」
魔法属性エンチャントバングルは、魔石から魔力量を抑制して武器に送り込んでいる。
一点ものの業物の剣であれば、それなりの魔力量にも耐えうると思うが、騎士団の標準装備の量産型の剣では耐久性がそれほどないから抑制する必要がある。
強化属性の白魔石があれば、先に剣の耐久性強化してから、火属性などをエンチャントすればいいのだが。
白魔石が超レアでほとんど入手できないので、諦めている。
だから、必要なのは耐久性の高い業物の剣なのである。
Aランク以上の魔物を倒すためには、半端な魔力量ではダメだ。
260年前に大魔導士キヨフレッドが作った剣には、耐久性強化と何かしらの攻撃魔法属性がエンチャントされている。
そして、装備者はその剣に自らの魔力を流すことで、攻撃魔法属性のエンチャント効果を発動させていた。
いまは、装備者の魔力の代わりに、魔石を使うことになる。
だから、剣に魔石をセットする構造と、魔石の魔力を剣に纏わせる魔法陣の彫り込みが必要となる。
親方マサムニル:「うーーーん、そうじゃなぁ~。アンタを信じていないわけではないが、いきなりその話に主戦力を割くというのもじゃな~・・・」
というと腕を組み考え始めた。
若頭ツジエル:「親方。マーインと組ませるというのはどうでしょう」
親方は、一瞬、クニヴォールを見たように感じたが、苦笑いしながら、頷く。
親方マサムニル:「儂の孫娘のマーインと組んでくれ。腕は確かだ。まずは、アンタがいうものが、どういうものなのか見せてほしい」
私は黙って頷く。
若頭クニヴォール:「がっはっはっ。そういうことなら、俺が連れて行ってやろう。ついてこい」
というと、ズシズシと歩いて行ってしまう。
私は急いで再び彼の後を追いかける。
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