第3話「執事セバス」
第3話
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私は、まずは、この世界の情報を集める必要があると考え、執事を呼ぶことにした。
自ら執事室に行くこともできるが、それではトシードらしくない。
トシード:「ジーン!」
侍女のジーンが現れ、お辞儀をした。
侍女ジーン:「はい、お呼びでしょうか」
トシード:「セバスを呼んできてくれ。急げよ!」
侍女ジーン:「はい、畏まりました」
彼女は笑顔もなく、お辞儀をすると、さっさと部屋を出て行った。
これでよし。
しかし、トシードはひねくれ者だな。
「スキル判定の儀式」からまだ2年ちょっとしか経っていないのに・・・。
・・・・・・・・・・
ドアがノックされ、執事のセバスが入ってきた。
執事セバス:「トシード様。お待たせいたしました」
トシード:「ああ、ありが・・・ではなく、遅いぞ!」
執事セバス:「申し訳ございません。どのような御用でしょうか?」
さすがシゴデキのセバスである。
すました顔をして、申し訳ないとは思っていないようだ。
ただ、めんどくさいと思われているだろうな。
私は渋い顔をして、セバスを見る。
トシード:「この国のことをしっかりと勉強したい。歴史から現状まで」
執事セバス:「はっ、はいっ・・・申し訳ありません、このエドザー王国の歴史から現状までを学びたいと・・・おっしゃいましたか?」
トシード:「そうだが。どうした、耳が遠くなったのか?」
執事セバス:「いっ、いえ・・・いや・・・年のせいか、耳がめっきり遠くなってきまして・・・」
トシード:「そうなのか。これからはもっと大きな声で話すとしよう!」
セバスとジーンが困った顔で私を見ている。
どう反応すればよいのかわからないようだ。
これは反省せねば。
トシード:「コホン」
私は、軽く咳払いをする。
セバスとジーンがはっとして、平静を装った。
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