番外.第2王子エンド「似た者同士」
ギャグです。一部パラレルにもなってます。本編の空気を壊したくない方は、引き返して下さい<(_ _)>
第1王子が部屋を出て行き、残された第2王子と末王子は話し合いました。
「僕は仮面の女性がいい」
第2王子は残された令嬢達を観察した後「厚化粧の令嬢でいい」と言いました。
上手く意見が分かれた兄弟は、それぞれ選んだ女性を連れて部屋を出ました。
「やはり君か」
厚化粧の令嬢は幼馴染の伯爵令嬢でした。
「あら、気づかれてましたのね。わからないくらい白粉を塗りたくったのに」
「子供の頃からの付き合いだし、何となくそんな気がした」
第2王子の答えに伯爵令嬢は、嬉しそうに笑いました。
末王子の選んだ相手は、大きな商会の娘でした。意気投合した2人は「商売をやりたいから」と継承権を放棄し、代わりに資金を貰って活気ある港町に向かいました。
次期国王は第2王子に決まり、同時に伯爵令嬢との婚約も発表され、問題は終わったかと思われました。
しかし1週間後、末王子が泣きながら、突然第2王子の元に飛びこんできました。
「兄上助けて下さい~~」
「「どうしたんだ?」」
執務中の第2王子と、弟を補佐する為来ていた第1王子は驚きました。
大泣きする末王子を宥めながら聞き出したところ、なんと相手の娘が異国の船乗りに一目惚れして、2人で共謀して資金を持ち逃げしてしまったというのです。
「純真な弟を裏切るとは許せん!」と第1王子は憤慨し、第2王子は大きなため息をつきました。
聞けば金庫の合い鍵をその2人に渡しており、住んでる家もいつでも入れるよう鍵もかけずにいたそうです。
呆れましたが放っておけないので「不用心すぎる」と注意すると、兵を動員して捜索しました。
3日後娘がみつかり、怒り心頭の末王子を先頭に3人で娘の元に向かう事にしました。
「うわ~~ん王子~~」
娘は何もない部屋で大泣きしており、末王子を見ると助けを求めるように抱き着いてきました。
「ど、どうしたんだ?」
末王子も困惑し、怒りを忘れて受けとめました。
そうしてまたも宥めながら話を聞いてみると、持ち逃げした翌日、船乗りの男が資金や身の回りの品を全て持ち逃げしたそうです。慌てて周囲を探しても見つからず、聞きこみで分かったのは身の回りの品をすべて売り払い、資金と一緒に船に乗って持ち逃げしたという事だけでした。
これにはさすがの第1王子も呆れ、第2王子は頭痛を感じ、末王子は当初の怒りも忘れて娘を慰めました。
「兄上どうか助けてくれませんか?」
末王子が兄に嘆願しました。
「仕方ないな」
第2王子は頭痛をこらえながら3人と一緒に城に戻ると、周辺国に手配書を回しましたが、王族が詐欺にあったと大っぴらにすることも出来ず、結局見つかりませんでした。
結局2人は兄達から借金し、小さなお店を始める事になりました。
「お疲れ様です」
一連の処理を終えて第2王子が自室に戻ると、伯爵令嬢がお茶の用意を整えておりました。
「ありがとう」
王子が座ると、令嬢も向かいに座ります。
「本当にあなたはご兄弟に甘いですね、あの二人にお金を出して差し上げるなんて」
「あげるんじゃない、あくまで借金だ。これから働いて返してもらう。あの2人、特に娘には反省してもわわねば」
「無利子、無期限はあげるのと一緒ですわ」
伯爵令嬢のからかうようなセリフに、ちょっとムッとした王子は反論しますが、軽く流されてしまいました。
「…仕方ないだろう、家族は放っておけない」
王子の言葉に伯爵令嬢は面白そうに笑いました。いたたまれないので王子は話題を変えることにしました。
「それより今回の件で中断してた事業の事だが…」
「えぇ父に代理を頼んでおきました。遅れれば遅れるほどかかる資金も、作業の手間も大変になりますからね」
「そうか、すまないな」
「お気になさらず。だって私は―――」
「失礼します」
令嬢が言いかけたタイミングで、部屋がノックされ文官が仕事の時間だと呼びに来ました。
王子は令嬢に退席の挨拶をすると、そのまま文官と一緒に部屋を出て行きました。そのため令嬢の台詞は最後まで聞けませんでした。
『家族を見捨てられない貴方だから、私も見捨てられないと思ったのですから―――』
あと一話どうしよっかな~(;一_一)大分意欲失せてきた…