表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3人の王子  作者: 一発ウサギ
1/6

王子様の選択

昔々ある国がありました。決して大きくはありませんが、小さくもなく、国は豊かで平和でした。優しい王様の治世で、どこにも陰りはありませんでした。

しかし王様には1つだけ悩みがありました。

それは3人の王子達の事です。


1番上の王子様は武に長けており、国一番の騎士と言われてました。

2番目の王子様は智に長けており、国内最高の賢者と言われてました。

末の王子は誰からも愛される性格をしており、様々な人脈を持っておりました。


どの王子も優秀で民に慕われており「誰が次の国王になっても国は安泰だ」と重臣達も民も口々に褒めそやします。しかしそれは逆に見れば「甲乙つけがたく決められない」という事でもありました。おかげで未だに王太子の座は空席でした。

王様は王子達に様々な課題を与えて、誰が次の国王に向いているか試しましたが、優秀な王子達はどれもクリアしてしまいました。「なりたい者はいるか」と直接聞いてみた事もありますが、王子達は進んで王位につく気はなく、どちらでも良いような返事でした。


ある日王様が3人の息子を呼びだしました。

呼ばれたのは謁見室でも、執務室でもない城の一室でした。

不思議に思いながらも出向くと、そこには王様と3人の女性がいました。

1人はとても美しい令嬢でした。

もう1人は素顔が全く分からない程の厚化粧の女性でした。

最後の1人は仮面で顔を隠してました。

ますます首をかしげる3人に王様が言いました。

「お前達に婚約者と領地を用意した。この3人の中から次の王妃にふさわしいと思う者を選んで連れて行きなさい。1番上手く領地を治められた者が次の王だ。3人で話し合っても構わないし、今すぐ決められないというなら3日待とう。ただし選んだ相手が気に入らなかったからと拒否したり、他の兄弟が選んだ相手を求めてもいけない。やる時は継承権を放棄するつもりでいなさい」

そう言われて王子達は「次の王を決める為のいつもの試練だな」と悟りました。



さて王子達の選択は―――?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ