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 目が覚めると自分の部屋のベッドの上にいて、横の椅子でセドが座って寝ていた。ずっと見ていてくれたんだろうか。しかしこうやってみるとセドってイケメンだなぁ。全体的にシュッとしてるし。それにこのさらさらでソフトな銀色の髪、深いきれいな紅い目…ん!?目!?


「ふっ、どうしたんだ百面相して。お礼のキスでもしてくれるのかと思ったが」

「ば、ばか、そんなんじゃない!」

堪えきれない、というようにあまりに優しく笑いからかってくるから恥ずかしくて思わず目を逸らした。


「そんなむくれるなって。元気そうで良かった。帰ってきてから2日も寝込んでいたんだ。今医者を呼んでくる。」

頭をがしがし撫で回してからセドは扉から出て行った。そうか、2日も俺寝込んでたのか。その間、セドはずっといてくれたのかな…



「怜!」

医者からもう大丈夫だ、と言われた後、春が見舞いに来てくれた。

「僕ほんとに心配だったんだから!無事でよかった…」

「うん、ごめん」

「責めてるんじゃないよ。無事に帰って来てくれてありがとう」

「うん」

俺の存在を確認するかのように、春はしばらく俺を抱きしめていた。


「セドが助けてくれたんだよね?」

「そう、セドがやっつけてくれたんだ」

「そっか〜、うんうん、よかったね!」

やけにニヤニヤしながら春がこちらを見てくる。

「はる〜、また変なこと考えてないだろうな?」

「そ、そんな!いやらしい、じゃない、やましいことなんて、考えてないから!!」

「ちょっと春!」

これは本格的に怒らねば!と俺が覚悟したとき扉が開いてアランとセドが入ってきた。春はほっとした顔でアランに手を振ってるけど…後で覚えとけよ!


「怜、もう体調は大丈夫なのか?」

「うん、寝て食べてれば回復するって」

「そうか、よかった」

相変わらずというか、春を隣りに座らせてから、アランは人払いをした。

「つらいかもしれないが、捕まったときのことを教えてくれるか?」

「ああ。図書館で本を読んでたら後ろから何か顔に押し当てられて気を失って、気づいたらあの小屋にいたんだ。あいつら、アランが俺の部屋に来るし、アランの部屋に俺が行ってるって勘違いしてたから、俺のことをアランのお気に入りか何かだと思って連れ去ったって感じだった。」

「なるほど、春とお前を間違えたのかもしれないな」

「そうみたい。あとあの人に報告できるって話してたからあいつらに命令した上のやつがあるんだと思う」

アランは心当たりがあるのか、しばらく考えた後に急に立ち上がり、助かったよ、ありがとうと言ってセドと共に出て行った。もちろん春のほっぺにキスするのを忘れずに。って、いつの間にそんな関係になったんだ!!!


「何が?」

強くツッコミすぎて口から出てたらしい。

「いや、いつからキスするような関係になったんだよ」

「キスするような関係って、大げさだなぁ。こっちの世界ではあいさつなんだって!」

にこにこ笑いながら言う春はかわいいけど、この国に来てからそんなこと聞いたこともないし見たこともないんだけどな…

「でもキス許してるってことはアランのことそれなりに好きなんだろ?」

「そ、そりゃあ良くしてくれてるし、人として!好きだよ」

「ふーん」

「あ!何その白々しい目は!ほんとだよ!僕的にアランにはルカがお似合いだと思うんだよねー。2人が真剣に話し合ってる姿がまさに美男×美男のカップルすぎて………僕しあわせ( ´ ཫ ` )」

思わずぎょっとして春を見たけどこれはかなり本気で言ってそうだな…アラン、この生粋のフダンシには遠回りなやり方じゃダメみたいだぞ…


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