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セドは前線にいたから、そこに行くまで上手く隊員に助けてもらいつつ進んだ。

「セド!!」

「怜!春も!なんでこんなとこにいるんだ!?」

「アランが危ないかもしれないんだ!」

「お城に行かなきゃ!」

「分かった、俺が行く!だから戻ってるんだ!」

「春じゃなきゃだめなんだ!」

「…分かった!俺から離れるなよ!」

セドが魔法を使って戦ってるのは初めてみたけど、流れるように鮮やかに敵を倒していくセドはすごくかっこよかった。道中アランのことを説明すると、アランたちの行動について報告を受けていたセドは、アランに1番早く接触出来る様な入り口を教えてくれた。


「アラン!」

「春!どうしてここに!」

「それは後でね!やっぱり村人たちが…」

「そうなんだ。ここに来るまではどうにかやり過ごして来たんだが、ここを通らないといけないのに…!」

アランたちの部隊は地下通路を通って途中まで来ていたが、地上に出るところで周囲に操られた人たちがいるため足止めされていた。

「僕に任せて!」

「あ、春!危ないって!」

止める声も聞かず飛び出していった春は次々に村人たちを治していった。

「僕も結構やるでしょ?」

「ああ。惚れ直したよ」

にっと笑った春がアランに返り討ちにあって真っ赤になっていた。

「だがこの人たち今は混乱しているようだが、どちらにしろ敵だから襲ってくるかもしれないな」

「それは俺に任せてくれ!」

春の能力で治してもらった人たちに俺の能力で指示を出し、安全なルートで城を抜けれるようにした。

「さすがだな、怜」

あんなにかっこよく戦ってたセドに言われるとちょっと嬉しかった。

「怜顔真っ赤になってる〜!」

「それは春もだろ!」

戦場にいるはずなのにこんな軽口をたたけるのも、ここにいる人たちなら大丈夫だと思ってるからかもしれない。


「父たちはきっと大広間にいるはずだ。」

その大広間に近づくにつれ、本物の兵士たちが増えていった。アランと共に城に入った味方の兵士たちはその敵を足止めしてくれ、俺たちは4人になって先へ進んだ。

「お父さんたちってことは王子様たちもいるってこと?」

「いや、第二王子以下は地方の地域をそれぞれ統治しているからここにはいない。いるのはきっと、お父様と、フィリップだ」

ダーンと扉を開けた先にはアランの言った通り、武装した王様とフィリップがいた。

「久しぶりだな、アランよ」

「お父様…」


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