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イレドに潜入してる人から北側に兵が集められてることが分かったので、その方向に向けて兵を配置することにした。俺とセドはそっちに着くことになった。倒すべき主要人物にはアランと精鋭部隊が向かうことになった。そっちを叩ければ早い収束が見込めるから頑張ってほしいけど、城に直接行くことになってるからかなり危険だ。


一応後で揉め事にならないようにイレドには宣戦布告を出し、それが相手に届くのと同時に着けるようにアランたちは出ることになった。

「気をつけてね」

「行ってくる」

春とアランは静かに抱擁し、アランは早朝に旅立って行った。


アランたちが着いたと思われる頃、こちらからの進軍が始まり、とにかく陣形が崩れないよう指示を出した。初めは個人特定での伝達は出来なかったが、次第に部隊ごと、個人ごとの指示が出せるようになってきた。部隊は調子に乗り、相手の第一軍を倒して終始こちらが優勢に進めていた時だった。

突如仲間割れが始まった。味方が味方に襲いかかっているのだ。

「どういうことですか!?」

俺と同じく後方のテントで指揮をとっていたルカが俺に聞いてくるが、俺にもよく分からない。

「何人かに俺の伝達が届きません…!」

「一度撤退させましょう。このままでは…」

「そうですね」

撤退してきた兵士たちによると何か液体をかけられた兵士が操られたかのように味方に攻撃してきたと言う。

「アイサか…」

「そうでしょうね。これを治せるのは…しかし…」

「春…」

春をここまで連れてきてしまうのはアランの意にも反してしまうし、危険度は増してしまう。でもこれ以上味方同士での殺し合いはしてほしくない…!

「春を呼びます」

「……今回ばかりは仕方ありませんね…」

春個人へ向けて思いを飛ばしたからもう大丈夫だろう。

「アイサを防ぐ方法を考えなくてはなりませんね」

「かけられたということは、アイサと皮膚の接触が無ければいいということかな?」

「なるほど…そういうことでしたらお役に立てますよ」

「え?」

「兵士たちの肌を覆えればいいんですよね?私の能力は植物系統なので、兵士たちの露出部分を防ぎます」

「すごい!ありがとうルカ!」

ルカの能力値もやはり高く、一度に大量生産をしていた。その間に遅れてセドも戻ってきた。

「俺の能力でかけられた液体を即座に洗い流せば大丈夫なようだ。俺が液体をかける部隊へ向かって先頭で行くから、何人か防げる者がいればいい」

と言ってくれたからルカの生産したものを一部に支給して隊列を組み直した。その間にもイレドは進軍してきており、形勢は一気に逆転していた。

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