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初のモンスターとの戦闘

主人公視点に変更致しました。

僕とガイルさんのPvPが終わり数十分が経過した。

その短時間にも関わらずBDO内の掲示板では僕達の戦闘について語り合うプレイヤー達がいる。



201:無名の剣士

赤髪と白髪のPvPを見たんだが……白髪の強さキモくなかった?


202:無名の魔法使い

>>201

見た見た〜

赤髪の兄ちゃんも妙に戦闘慣れしてるね。多分、剣術の道場の出じゃないかな。白髪の兄ちゃんは規格外過ぎてよくわかんなかったけど。


203:無名の槍使い

>>201

俺も見た。

途中、赤髪が白髪にステ振りしてないだろとか言ってたけどアレ本当なのか?


>>202

あの戦闘だけを見てそこまでわかるお前は何者だw


204:無名の弓使い

>>203

ステ振りしてないのは多分本当。

赤髪の動きはステ振りしてるのは見て当然わかる。動きでは白髪も引けを取らなかったけど、白髪の攻撃で赤髪はダメージ受けてなかったしな。


205:無名の剣士

ただ単に、白髪が俊敏力に全振りした可能性もあるな。脳の処理能力も速くなるから赤髪の動きがスローモーションに見えたのかもしれない……


206:無名の薬剤師

>>205

だとしたら白髪は変態だわw


207:無名の魔法使い

>>205

可能性としては有り得るけど、私自身はそうは思わないんだよね。勘だけど……


208:無名の槍使い

>>207

勘ってw


209:無名の盗賊

白髪ユニーク取得してる疑惑……。


210:無名の剣士

>>209

それは無い。


211:無名の魔法使い

>>209

それは無いんじゃないかな?


212:無名の槍使い

>>209

ないな。


213:無名の弓使い

完全否定w


>>209

どんまいw


……etc。





そんな掲示板を見ながら微妙な顔をする僕。


「好き放題書かれてますね。と言うか、ユニーク持ちなのを疑ってる人いるのは流石に驚きですね。完全否定されますけど」


そう独り言を呟き、僕は街にある西の門へと向う。因みに、ガイルさんが向かったのは東の門だ。


「っと。着いたみたいですね」


僕の視線の先にあるのは、始まりの街の西門。門は常に開いており、その横には門番らしきNPCが立ってる。


僕が門を通ろうとすると門番らしきNPCに呼び止められる。


「そこの白髪、ちょっと待て」


NPCでも僕の事を白髪って呼ぶんですね……。


「どうしました?それと僕の名前はイチです」

「あぁ、すまない。ただ、西の魔物は東の魔物より強くてな推奨Lv.10以上となっていると伝えたくてな」

「そうなんですか。でも推奨ってことは行ってもいいってことですよね?」

「うむ。自己責任だがな」


自己責任かぁ。

なら行ってもいいのかな?


「なら行くとことにします」

「おう。気おつけろよ」


門番らしきNPCさん心配してくれてありがとう。

そう思いながら僕は門をくぐる。


「わ、広いですね」


門を抜けた先は一面草原、遠くの方に森があるように見える。


「そして凄いことなってますね」


草原には多くのプレイヤーがモンスターに蹂躙されている。どうやら推奨Lv.10以上と言うのは本当らしい。


一瞬行くのを躊躇うが、門番さんに行くと言ってしまったので引き返えす選択肢を消す。引き返すのはプライドがそれを許さない。


「さて、やるとしますかぁ」


僕は草原のモンスターたちを見ながらニヤリと笑い、駆け出した。


僕は走りながらターゲットを定める。

どうやらこの草原にいるモンスターはレッドスライムとレッドゴブリンのようだ。自分より格上だということを考慮して、狙うのは単独行動しているモンスターに搾ることにしよう。


「あのレッドゴブリンがよさそうですね」


僕はターゲットに定めたレッドゴブリンとの間合いを詰め、そのままの勢いでレッドゴブリンの背中に初期装備の剣で突きを放つ。


「グギャ!?」


不意をついての攻撃をモロに受けた筈のレッドゴブリンは僕を睨みつけ腰の斧を抜く。さほど効いてない?


「ギギャァ!!」


雄叫び?を上げながら僕に向かって斧を振り下ろす。その一連の動作はガイルさんの3倍以上の速さだ。


「速い……ですが、腕はガイルさんの方が上ですね」


僕は斧を剣で滑らせるようにして受け流すが微かに腕が痛む。HPも半分くらいまで削られた。


「攻撃が重いですね。早急にケリをつけないと危ないかもしれませんね」


そう言いながら斧を持つ手を一刀両断。切れやすい腕の関節部分を狙えばこれくらいお手の物だ。


「ギギャァアアア!?!?」


腕を落とされたレッドゴブリンは血の代わりに赤いポリゴンが零れる腕をを押さえつけ膝をつく。


よく見てみると頭の上にはHPのバーとレベル表記がある。どうやらLv.8。先程の攻撃で削れたHPは1/5程度だが徐々に減っている。HPバーの横にある赤い雫マーク。状態異常の流血によるものだろう。


このままほっといても死んでくれるだろうが苦しむレッドゴブリンを見るのは……と思いゴブリンの首めがけて剣を振り下ろし首を落とす。


HPという概念はあれど首を落とせば即死判定となる。そしてレッドゴブリンは赤いポリゴンを発生させながら消滅し、残るのはドロップ品のゴブリンソードのみ。


「斧装備してたのに剣をドロップって……腑に落ちないなぁ」


小言を言いながらドロップ品のゴブリンソードを手に取ろうとした瞬間、頭の中に機械のような音声での通知が淡々と流れる。


『ピコーン♪レベルが上がりました。』

『ピコーン♪レベルが上がりました。』

『ピコーン♪レベルが上がりました。』

『ピコーン♪レベルが上がりました。』

『ピコーン♪レベルが上がりました。』


ユニーク称号、冒険者の起源によって十倍となった経験値により僕は一気にLv.6となった。

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